マンション管理組合にスポット【広報紙「かぜ」1月号】
2024年1月1日
ページ番号:615173
西区では、今後進んでいく高齢化への備え、防災・防犯などの取組みとともに、町会加入促進支援に力を注いでいますが、加入率のアップは簡単ではありません。
そこで考えるのは区民の9割以上がマンションなどの共同住宅にお住まいという現状。マンションでは、必ず管理組合が設置され、共有財産の保全を目的にコミュニティの基盤が形成されています。
現状のマンション管理組合の運営にもさまざまな課題はあります。しかし、対策を講じてその活性化を促すことで、ゆくゆくは町会加入促進につなげていけないか。そんな思いで、今回はマンション管理組合にスポットを当てました。ぜひ参考にしてください。
「マンションコミュニティ」と「町会(地域コミュニティ)」とのつながりをめざして
マンションという共有の財産を守るため、法律に基づき設置・加入が義務付けられるマンション管理組合。一方で、福祉や防災・防犯といった地域課題に、互いに協力して取り組むための任意団体である町会(地域コミュニティ)。その目的や成り立ちは違いますが、構成員のコミュニケーションが基本である点は共通しています。
マンション管理組合が活性化し、マンションコミュニティが醸成されれば町会加入にもつながるのでは。今回は、そんな期待をもって区役所が実施した「マンションコミュニティ講座」の中から、いただいた現状課題や意見などをご紹介し、マンションコミュニティの必要性を感じとっていただけたらと思います。(マンションコミュニティとは、マンション内における住民同士の関わり、つながりを指しています。)
1マンション管理組合の課題
区役所がマンション管理組合に対してニーズ調査を実施した結果、
- 役員任期が1~2年で交代するところが多く、継続的な取組みが困難。
- 引継ぎがなく、新役員が何をしていいかわからない。
- その結果、十分な活動ができないまま任期満了を迎えてしまう。
という回答が多くあり、マンションコミュニティがうまく機能していない実態が浮き彫りとなりました。
また、今回実施した講座終了後のアンケートでは、
- 他の管理組合の方と意見交換、情報交換がしたい。
という声がありました。
2このままマンションコミュニティが機能しなければ・・・
- 必要な維持管理や修繕を適時に実施できず、マンションとしての機能を損ない、資産価値を低下させる結果になりかねません。地震が発生した時、マンションが倒壊するといった危険性は低いでしょうが、配管など設備に故障が発生することは十分想定されるので、長期修繕計画などをしっかり定めて計画的に対応しないとその後住めなくなることも考えられます。
- 災害発生時などでは、マンションのどの住戸にどういった方が住んでいるのか、例えば妊婦さんや一人では移動が難しい高齢者などを把握できていないと、一刻を争う場面で効果的に動けません。
3安全・安心なまちづくりのために
- マンションコミュニティの活性化のため、区役所では、地震などの災害時に誰もがつながりの必要性を感じる「防災」を契機とした取組みを支援しています。具体的には、防災出前講座の開催、防災マップの配付、防災の基本ルールづくりや自主防災組織の立ち上げサポートを行っています。
- そして、マンションコミュニティの必要性のみならず、町会(地域コミュニティ)との相互協力の重要性も啓発しています。災害時に開設される避難所は、町会(地域コミュニティ)を中心に運営されるということを皆さんはご存じでしょうか。
- そのほか、「いきいき百歳体操」や子育てサークル「にっしー広場」の開催をお手伝いし、マンションコミュニティづくりの一助となるような取組みも行っています。
4最後に
地域防災や一人暮らし高齢者の見守りなどは、人と人とのつながりが無くては成立するものではありませんし、そういう意味でもマンションコミュニティと町会(地域コミュニティ)はどちらも大切なコミュニティです。
それぞれのコミュニティが相互に協力しあうことにより、共助の意識が生まれ、防災力や防犯力の向上、地域ブランドの向上にもつながります。
問合せ
西区役所 地域支援課(きずなづくり)
- 電話 06-6532-9683
- ファックス 06-6538-7318
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