暑熱順化トレーニングはじめました
2024年6月18日
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暑熱順化とは?
本格的な暑さが到来する前に身体を暑さに慣らしておくことであり、そのために行うトレーニングを暑熱順化トレーニングと呼びます。阿倍野消防署では、過酷な猛暑の火災現場を乗り切れるよう、5月から夏にかけて新米隊員からベテラン隊員まで全ての隊員が継続的にこのトレーニングを行っています。
実際にどんなことをするの?
阿倍野消防署において実際に行われている暑熱順化トレーニングを紹介します。
火災現場で使用する防火衣を着装し、消防署敷地内(1周200m)を3周した後、踏み台昇降を30回行う。これを各自が「ややしんどい」と感じるぺースで30分から1時間程度継続的に行います。体力に自信がある者、より強い負荷を与えたい者は防火衣の下に雨がっぱを着たり、ヘルメットや重さ約10キログラムの空気呼吸器を背負い階段ダッシュなども併せて行っています。
トレーニングは、特に後半になるとかなりしんどくなってきます。暑熱順化トレーニング中の消防職員を見かけた際は「頑張って!」の声かけをください。それだけで頑張れます!
市民の皆様も共に暑熱順化を!
ここでは暑熱順化について、私たち、消防職員が行っているトレーニングやその効果について紹介させていただきましたが、近年の猛暑は市民の皆様の生活にも多大な影響を与えているのではないでしょうか。令和5年度の5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は91,467人と、過去2番目に多い数字となり、増加傾向が見られます。
同じような暑熱順化トレーニングを行うことはなかなか難しいかもしれませんが、実際に気温が上がり、熱中症のリスクが高まる前に、無理のない範囲で汗をかくようにし、身体を暑熱順化し、暑さに備えましょう!