阿倍野特別救助隊 サイロ施設の視察を実施
2024年10月5日
ページ番号:631551

災害対応能力の強化へ
阿倍野消防署に配備されている救助隊は、地震や土砂災害での救助活動に特化した大規模災害救助隊になります。この度、サイロ施設における生き埋め事故対応能力の強化のため、平野区の加美コンクリート株式会社様ご協力のもと、平野消防署が企画するサイロ施設の視察を行いました。

そもそもサイロとは?
サイロとは、穀物や飼料、砂などを袋に入れず原材料のまま保存するための、主に円筒形の倉庫を言います。コンクリートを作るための砂や砂利を保存するサイロ施設は、大阪市内に多数存在しており、全国的にみると年に数回生き埋め事故が発生しています。

なぜ生き埋め事故が起こるのか?
サイロ内の清掃作業などの際に、誤って砂を排出する出口が開放され、蟻地獄(ありじごく)の様に出口に引き込まれてしまう場合で事故が多く発生しています。一度砂に埋まると、下へ引っ張られる強い力が働き、自力で抜け出すことはほぼ不可能になります。

今回の視察を今後に活かす
前述したとおり、阿倍野特別救助隊は地震や土砂災害での救助活動に特化した大規模災害救助隊であり、令和6年1月に発生した能登半島地震にも緊急消防援助隊として被災地へ派遣され、土砂災害を含む震災に対応して、人命検索、人命救助活動を実施しています。
今回の視察によりサイロの仕組みや構造、砂の排出状況などを学ぶことができ、事故発生時の状況や救助要領などをイメージできるようになりました。さらに、サイロ施設での活動要領は土砂災害にも応用することができることからも非常に有意義な視察となりました。
今後発生するであろう多種多様な災害に対応するため、今回の視察を活かして日々訓練の研鑽に励むとともに、官民連携し災害対応能力を強化させ、大阪市民の安心、安全を守っていきます。
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