今年度も暑熱順化トレーニングはじめました
2025年5月16日
ページ番号:652034

暑熱順化とは?
本格的な暑さが到来する前に身体を暑さに慣らしておくことであり、そのために行うトレーニングを暑熱順化トレーニングと呼びます。阿倍野消防署では、過酷な猛暑の火災現場を乗り切れるよう、4月から夏前にかけて新米隊員からベテラン隊員まで全ての隊員が継続的にこのトレーニングを行っています。

阿倍野消防署流 署熱順化トレーニング
阿倍野消防署において実施している暑熱順化トレーニングを紹介します。
一般に暑熱順化トレーニングは、「ややしんどい」と感じる負荷のトレーニングを30分程度行うのが効果的であると言われています。そこで、20mシャトルランを50回まで行い(これでおよそ6分)、また1回から始めて50回まで行う、これを5セット行うことで6分×5セット=30分のトレーニングとなります。この内容を火災現場で使用する、およそ5kgの防火服を着装して行っています。体力に自信がある者、より強い負荷を与えたい者はヘルメットをかぶったり、およそ10kgの空気呼吸器を背負い行っています。
トレーニングは、夏場に近づき気温が高くなるとかなりしんどくなってきます。そのしんどさの向こう側にいくことで猛暑の火災現場でも耐えうる心身を作ることができます。
このように暑熱順化トレーニングと言えども、猛暑の火災現場をイメージして行うと、かなりしんどいものになります。トレーニング中の消防職員を見かけた際は「頑張って!」の声かけをください。それだけで頑張れます!

市民の皆様も共に暑熱順化を!
ここでは暑熱順化について、私たち、消防職員が行っているトレーニングやその効果について紹介させていただきましたが、近年の猛暑は市民の皆様の生活にも多大な影響を与えているのではないでしょうか。令和6年度の5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は97,578人と、過去最も多い人数となっています。
同じような暑熱順化トレーニングを行うことはなかなか難しいかもしれませんが、実際に気温が上がり、熱中症のリスクが高まる前に、無理のない範囲で汗をかくようにし、身体を暑熱順化し、暑さに備えましょう!
似たページを探す
探している情報が見つからない
