自主防災 救助技術【ロープ結索】
2024年4月10日
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救助技術「ロープ結索」
紐やロープを使って結び目を作ったり(結節)、物を縛り付けたり(結着)、つなぎ合わせたり(結合)する事を結索(けっさく)と言います 。
結索は、日常生活のなかに溢れていますが、人命救助活動などに使用する「ロープ結索」は、「ほどけにくく、ときやすい」という特徴を持っており、防災活動において欠くことの出来ない重要な技術の一つです 。
特殊な結び方をしているものも多くありますが、防災活動時は安全・確実・迅速に作成することが求められますので、日々の研鑽が重要です 。
たくさんあるロープ結索のなかで、使用する機会の多い7つを紹介します。
本結び
ロープ同士をつなぎ合わせる基本的な結び方です 。
ロープの太さや、材質が異なる場合は、ほどける危険性が高くなるので同じ太さ、同じ種類のロープをつなぎ合わせるときに使用します。
ひとえつなぎ
太さの違うロープや湿ったロープを結び合わせるときに適している結び方です 。
ロープの太さが違う場合、下記の図で赤色が太いロープ、黄色が細いロープの動きになります。
ふたえつなぎ
ひとえつなぎと同様に太さの違うロープや湿ったロープを結び合わせるときに適している結び方です 。ひとえつなぎに比べ、ロープを二重に回して締め込むため、強度が増します 。
ロープの太さが違う場合、下記の図で赤色が太いロープ、黄色が細いロープの動きになります。
巻き結び
結ぶのもとくのも簡単で確実、 ロープの太さや種類を問わない汎用性の高い結び方です。
二回り二つ結び
ロープの端を固定物に縛りつける結索です。荷重がかかればかかるほど、より締まっていく結び方です 。
もやい結び
ロープの先端に輪を作るもので、輪の大きさを変えることで様々な用途に使える、汎用性の高い結び方です 。
身体もやい結び
高い場所などで作業する際、ロープで応急的に墜落防止などの安全確保を行う方法です。
片側を電柱など強固な支持物へ巻き結び等により結着し、もう片側で腰にこの結び方で巻き付けます。
あくまでも墜落制止用器具(略称「安全帯」)がない場合の緊急手段として使用します。