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おいしい水のあゆみ~大阪市水道局の歴史~

2012年9月10日

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 水の都と呼ばれる大阪は、淀川をはじめとする河川の水に恵まれ、水道ができるまでは川の水を生活用水として利用していました。
 しかし、明治初期に、コレラなどの伝染病の流行や大火災が続発したことにより、衛生面・防火面から水道布設を望む声が高まり、明治281113日、旧淀川左岸の桜の宮に水源池を設け、大阪城内の配水池から自然流下により給水を開始しました。
 その創設以後、9回もの拡張事業を実施し、量的拡張の時代から質的向上の維持管理時代に転換してからは、経年設備の更新などを行い、平成123月には政令指定都市では初めて高度浄水処理水の100%市内全量給水を開始しました。
 大阪市の水道は、平成17年に通水110周年を迎えることができました。今後も、みなさんの暮らしに欠かすことのできない生命の水を、1日も絶えることなく送り続けます。


1590年(天正18年)

江戸に日本で初めての水道「神田上水」ができる

 

1870年(明治初期頃)

「水屋」と呼ばれる売人が存在

 

1879年(明治12年)

大阪にコレラ流行

 

1887年(明治20年)

「水屋」138人 水船約150隻が存在 水道が出来るまで姿を残す

「増井の水」「逢坂の水」と呼ばれる良水があった

 

1889年(明治22年)

大阪市制施行

 

1890年(明治23年)

国の水道条例公布

大阪にコレラ流行

 

1895年(明治28年)

水道創設事業完成(桜の宮水源地完成11月13日通水式)

 

■給水能力 51,240立方メートル/日

 

近代水道の創設明治28年11月13日桜の宮水源地が創設。大正3年には柴島水源地(現柴島浄水場)が整備され、大阪市の近代水道の礎が築かれました。

 

【近代水道の創設】


桜の宮水源地


配水管布設工事(柴島水源地)


送水ポンプ場(柴島水源地)


取水塔(柴島水源地)


1914年(大正3年)

柴島浄水場完成

第2回水道拡張事業完成

 

■給水能力 219,000立方メートル/日

 

1915年(大正4年)

桜の宮水源地の運転を休止(1920年廃止)

 

1923年(大正12年)

関東大震災おこる

 

1930年(昭和5年)

塩素消毒作業を開始

 

1933年(昭和8年)

水道料金の石単位をメートル単位に改正

 

1934年(昭和9年)

室戸台風襲来

 

1942年(昭和17年)

水道局発足

 

昭和期の拡張事業近代大阪の市勢の進展とともに、水道施設は拡張に続く拡張事業を施行し、半世紀以上の歳月を量的な整備に費やしました。また、戦後の復興とともに、自然災害への施設基盤の強化や、漏水防止対策など整備事業が順次、進められました。

【昭和期の拡張事業】


大阪城内配水池隔壁の工事 


完成当時の水道局扇町庁舎


水道サービスカー

配水管敷設工事の様子

配水管布設工事(昭和30年)

完成当時の庭窪浄水場の写真

完成当時の庭窪浄水場

1945年(昭和20年)

戦災により給水装置の大半を焼失

大阪大空襲 終戦

 

1950年(昭和25年)

ジェーン台風襲来

 

大災害とその復旧・支援昭和25年のジェーン台風や昭和36年の第2室戸台風など、幾度となく発生する自然災害では甚大な施設被害を与えました。

【大災害とその復旧・支援】

室戸台風により築港桟橋に打ち上げられた汽船の写真

室戸台風により築港桟橋に打ち上げられた汽船

此花区の地盤沈下地帯が第2室戸台風で浸水した様子

此花区の地盤沈下地帯が第2室戸台風で浸水

1951年(昭和26年)

工業用水道創設事業に着手

 

1957年(昭和32年)

水道法公布

庭窪浄水場完成

 

■給水能力 240,000立方メートル/日

 

1961年(昭和36年)

2室戸台風襲来

 

1964年(昭和39年)

新潟地震により応急給水・復旧応援隊派遣

 

1968年(昭和43年)

豊野浄水場完成

 

■給水能力 400,000立方メートル/日

 

拡張事業の終焉高度経済成長とともに膨大する水需要は、大阪万博開催時の、昭和45年にピークを記録し、以降、横ばい傾向から減少傾向へと推移しはじめました。それまでの9次にわたる拡張事業は終焉期を迎え、維持管理の時代へ移行しました。

【拡張事業の終焉】

豊野浄水場の写真

豊野浄水場

豊野導水管布設の様子

豊野導水管布設

1978年(昭和53年)

福岡市へ給水応援隊を派遣

異常渇水

 

1995年(平成7年)

阪神・淡路大震災おこる

応急給水・復旧支援隊派遣

通水100周年

水道記念館開設

 

大災害とその復旧・支援平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は、M.7.2の直下型地震で、阪神地域に未曾有の被害をもたらしました。

【大災害とその復旧・支援】

被害を受けた、大阪市此花区酉島の様子

被害を受けた、大阪市此花区酉島

被災地・神戸での応急給水活動の様子

被災地・神戸での応急給水活動

2000年(平成12年)

柴島浄水場上系・豊野浄水場高度浄水処理水通水に伴い、高度浄水処理水市内全域に通水

 量から質の時代への変革 ~高度浄水施設整備事業~大阪市水道局では、より安全で良質な水道水を供給できるよう、高度浄水処理の導入を進め、平成12年3月に高度浄水処理水を市内全域に通水しました。


従来の浄水処理にオゾン処理と粒状活性炭処理を加えた結果、

★カビ臭の完全除去

★トリハロメタンの大幅低減

★病原性微生物などへの安全性向上など

水道水のおいしさと安全性が大幅に向上しました。

 

柴島浄水場上系高度浄水処理棟の写真

柴島浄水場上系高度浄水処理棟

このページの作成者・問合せ先

大阪市水道局総務部総務課

〒559-8558 大阪市住之江区南港北2丁目1番10号 ATCビル ITM棟9階

電話:06-6616-5400

ファックス:06-6616-5409

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