掘削土再利用に関する特記仕様書
2021年9月10日
ページ番号:388699
1.適用範囲
大阪市認定道路における、掘削土再利用による埋戻(盛土)工に適用する。
2.対象土砂
掘削発生土砂の内、路床部以下(路盤部除く)を対象とする。
3.埋戻材料基準
4.FK法試験
FK法試験は以下のとおり実施することとする。
この試験の施工管理については、土木工事共通仕様書 第6編 第1章 第4節 管理の実施によるものとする。
この試験に際し、監督員から立会の請求があった場合には、受注者はこれに協力しなければならない。また、立会については土木工事共通仕様書第1編 第1章「監督員による検査(確認を含む)及び立会」の規定による。
1)試料採取
・試料箇所については、指定された箇所または区間を代表する位置(最低50m間隔)で行い、詳細については、「施工計画書」を作成し、監督員と協議するものとする。
・平均的な掘削発生土砂から約1kgを採取する。
・試料は直径20mm以上の礫等異物を含まないものとする。
・掘削内で地下水が確認された場合は、不合格とする。
2)試験方法
・別紙-1 試験要領による。
3)合否判定
・自然含水比チェックで合格であること。
・別紙-1 試験要領の『4:水洗い、フルイ分け』~『6:重量測定』を2回以上繰り返した後、総重量が315g以上かつ前回との総重量の差が2.5g以内であること。
・試験完了後、速やかに別紙-2 FK法試験結果報告書および試験状況写真を提出すること。
別紙2:試験結果報告書
CC(クリエイティブコモンズ)ライセンス
におけるCC-BY4.0
で提供いたします。
5.再利用区間の推定決定
・再利用区間については、試験結果に基づき本市職員と協議決定すること。
・連続する2箇所の試験箇所孔から、良質土と判定された区間を再利用区間に推定決定する。
再利用区間(例)
隣り合う試験場所の結果がどちらも合格の場合にのみ、掘削土の再利用を行うものとする。
(例) A:合格 B:合格 C:不合格 D:合格 E:合格
A~B及びD~E間は掘削土再利用区間
B~C及びC~D間は改良土埋め戻し区間とする。
6.再利用土の確認
・掘削中に当初の推定と異なり、粘土質土や湧水等が発見され、埋戻に適さないと判断したときは、改良土により埋戻しを行い、ただちに監督員に報告を行なうこと。
7.埋戻及び締固め
・埋設物、構造物等がある場合は、これを損傷しないよう十分注意し、偏土圧が作用しないように埋戻さなければならない。
・路床部においては厚さ20cm、道路構造部以外については、原則として厚さ30cmを超えない層ごとに十分締固め、将来、陥没、沈下等を生じないよう施工しなければならない。
・埋戻し及び盛土の表面は、不陸のないよう仕上げなければならない。
・埋め戻しの際に、ゴミ・レンガ等のガラ類が混入している場合は、これを取り除いた後に施工を行うこと。
8.FK法試験時の写真基準
区分 | 工種 | 種別 | 撮 影 項 目 | 撮影時期 | 撮影頻度 |
品質管理試 験 | FK法試験 | (1)FK法試験作業状況 | 施工中 | 1試験箇所ごとに1回 | |
(2)自然含水比チェック状況 (自然含水比の状況が確認できること) | 〃 | 〃 | |||
(3)重量の測定状況 (バネばかりの目盛が確認できること) | 〃 | 〃 | |||
9.その他
・合格範囲においても、地山土量の体積変化により改良土が必要であるため、注意すること。
・試験掘(FK法試験)時の埋め戻し土は改良土にて行うこと。
・試験合格範囲での施工の際は、お知らせ看板を別途設置し「この工事は、掘削土を再利用しています。」と記載のうえ、行うこと。
・FK法試験は、原則、施工現場で行なうこととするが、降雨等により施工現場でのFK法試験が行い難い場合、採取した試料の含水比が変化しないよう、密閉容器に封入するなどして保管し、別途、FK法試験を行なうこと。
・掘削土を再利用する場合は、埋戻しを行なうまで、ダンプトラックへ仮積みしておくこと。
・路盤廃材の処分については、産業廃棄物処分とする。
・試験器具販売先
住 所 大阪市西区堀江3-11-3
業者名 ㈱鳥羽洋行
TEL 06-6532-3261
FAX 06-6531-5720
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