令和元年度水道事業会計・工業用水道事業会計の決算概要を公表します
2020年9月4日
ページ番号:513365
1 総括事項
令和元年度決算は、水道事業の経常損益では141億6,600万円の黒字となりましたが、給水収益の減少に加え、人件費や物件費の増加などにより、前年度(147億4,800万円)に比べ5億8,200万円の収支悪化となりました。また、固定資産の売却に伴う特別利益を加えた当年度損益については、159億8,700万円の黒字となりましたが、前年度(234億1,000万円)に比べ74億2,300万円の収支悪化となりました。
工業用水道事業の経常損益では3億3,300万円の黒字となりましたが、人件費が減少したものの、給水収益の減少や資本費の増加などにより、前年度(3億5,900万円)に比べ2,500万円の収支悪化となりました。また、当年度損益については、3億 900万円の黒字となりましたが、前年度(3億5,900万円)に比べ5,000万円の収支悪化となりました。
これにより、水道事業会計は、平成14年度以降は平成26年度を除くすべての年度で黒字となり、工業用水道事業会計については、平成19年度以降すべての年度で黒字となりました。
(注)以下、文中に記載の数値は百万円単位へ四捨五入しています。
2 決算のポイント
令和元年度 | 平成30年度 | ||
---|---|---|---|
水道事業収益 | 663億9,600万円 | 731億1,900万円 | |
うち給水収益 | 593億1,300万円 | 595億5,400万円 | |
水道事業費用 | 504億900万円 | 497億1,000万円 | |
当年度損益 | 159億8,700万円 | 234億1,000万円 | |
(経常損益) | (141億6,600万円) | (147億4,800万円) |
当年度損益は、給水収益や固定資産売却に伴う特別利益の減少に加え、人件費や物件費の増加などにより悪化しました。
令和元年度 | 平成30年度 | ||
---|---|---|---|
工業用水道事業収益 | 15億6,700万円 | 15億8,600万円 | |
うち給水収益 | 13億3,900万円 | 13億7,900万円 | |
工業用水道事業費用 | 12億5,900万円 | 12億2,800万円 | |
当年度損益 | 3億900万円 | 3億5,900万円 | |
(経常損益) | (3億3,300万円) | (3億5,900万円) |
3 決算の概要
水道事業会計
(1)経営収支
令和元年度決算 | 平成30年度決算 | 増減 | 伸び率(パーセント) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
億 | 万円 | 億 | 万円 | 億 | 万円 | ||
収益 | 663 | 9600 | 731 | 1900 | -67 | 2400 | -9.2 |
給水収益 | 593 | 1300 | 595 | 5400 | -2 | 4100 | -0.4 |
受託工事収益 | 4700 | 2500 | 2200 | 87.9 | |||
長期前受金戻入 | 13 | 2300 | 13 | 5200 | -3000 | -2.2 | |
その他 | 38 | 9200 | 32 | 5800 | 6 | 3400 | 19.5 |
特別利益 | 18 | 2100 | 89 | 3100 | -71 | 1000 | -79.6 |
費用 | 504 | 900 | 497 | 1000 | 6 | 9900 | 1.4 |
人件費 | 114 | 5300 | 111 | 1700 | 3 | 3600 | 3.0 |
物件費 | 175 | 3800 | 171 | 9900 | 3 | 3900 | 2.0 |
資本費 | 192 | 9600 | 192 | 9900 | -300 | -0.0 | |
その他経費 | 21 | 2200 | 18 | 2600 | 2 | 9600 | 16.2 |
特別損失 | 0 | 2 | 6900 | -2 | 6900 | 皆減 | |
当年度純損益 | 159 | 8700 | 234 | 1000 | -74 | 2300 | |
(経常損益) | 141 | 6600 | 147 | 4800 | -5 | 8200 | |
その他未処分利益剰余金変動額 | 234 | 1000 | 150 | 6700 | 83 | 4200 | |
当年度未処分利益剰余金 | 393 | 9600 | 384 | 7700 | 9 | 1900 | |
資金剰余額 | 384 | 5300 | 412 | 8700 | -28 | 3400 | |
資金不足比率 | - | - | - |
(注)計数はそれぞれ百万円単位の四捨五入によっているので、表内計算とは一致しない場合があります。
伸び率(パーセント)については円単位で計算し表記しているため、表内計算とは一致しない場合があります。
収益は、663億9,600万円で、前年度(731億1,900万円)に比べ9.2パーセント減少しました。これは、不適正施工問題にかかる損害金等によりその他の収益が増加したものの、収益の大部分を占める給水収益が前年度(595億5,400万円)に比べ0.4パーセント減の593億1,300万円と減少したことに加え、固定資産の売却に伴う特別利益が減少したことなどによるものです。
費用は、504億900万円で、前年度(497億1,000万円)に比べ1.4パーセント増加しました。これは、退職給付費が増加したことにより人件費が前年度(111億1,700万円)に比べ3.0パーセント増の114億5,300万円に増加したことや、委託料等の物件費が前年度(171億9,900万円)に比べ2.0パーセント増の175億3,800万円に増加したことなどによるものです。
この結果、当年度損益は159億8,700万円の純利益となり、前年度(234億1,000万円)に比べ74億2,300万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では141億6,600万円の経常利益となり、前年度(147億4,800万円)に比べ5億8,200万円の収支悪化となりました。
令和元年度 | 平成30年度 | |
---|---|---|
給水世帯数 | 163万5,726世帯 | 161万6,837世帯 |
給水量 | 4億599万500立方メートル | 4億577万5,100立方メートル |
一日最大給水量 | 119万900立方メートル(7月30日) | 122万200立方メートル(7月18日) |
調定水量 | 3億7,058万3,292立方メートル | 3億7,117万4,014立方メートル |
未処分利益剰余金
当年度純利益(159億8,700万円)に、使用後積立金の利益剰余金への振替額(その他未処分利益剰余金変動額234億1,000万円)を合わせた令和元年度末の未処分利益剰余金は393億9,600万円となります。
(2)主要事業
施設整備事業の計画的推進
1 管路耐震化促進・緊急10ヵ年計画計画期間 | 平成30年度~令和9年度[10ヵ年] |
---|---|
事業費 | 1,900億円 |
事業量 | 1,000キロメートル |
事業費 | 111億3,200万円 |
---|---|
事業量 | 61キロメートル |
事業内容 | 経年管路の更新 |
計画期間 | 平成30年度~令和9年度[10ヵ年] |
---|---|
事業費 | 700億円 |
事業費 | 82億2,700万円 |
---|---|
事業内容 | 豊野浄水場浄水施設耐震改良工事 |
柴島浄水場上系配水池改良工事 | |
楠葉取水場電気・機械設備他整備改良事業 など |
工業用水道事業会計
(1)経営収支
令和元年度決算 | 平成30年度決算 | 増減 | 伸び率(パーセント) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
億 | 万円 | 億 | 万円 | 億 | 万円 | ||
収益 | 15 | 6700 | 15 | 8600 | -1900 | -1.2 | |
給水収益 | 13 | 3900 | 13 | 7900 | -3900 | -2.9 | |
受託工事収益 | 1900 | 1000 | 900 | 84.2 | |||
長期前受金戻入 | 1 | 5100 | 1 | 5200 | -100 | -0.8 | |
その他 | 5800 | 4500 | 1300 | 28.4 | |||
費用 | 12 | 5900 | 12 | 2800 | 3100 | 2.5 | |
人件費 | 1 | 6700 | 2 | 700 | -4000 | -19.3 | |
物件費 | 4 | 8900 | 4 | 9800 | -900 | -1.8 | |
資本費 | 4 | 4700 | 4 | 1400 | 3300 | 8.1 | |
その他経費 | 1 | 3000 | 1 | 900 | 2200 | 20.2 | |
特別損失 | 2500 | 0 | 2500 | 皆増 | |||
当年度純損益 | 3 | 900 | 3 | 5900 | -5000 | ||
(経常損益) | 3 | 3300 | 3 | 5900 | -2500 | ||
その他未処分利益剰余金変動額 | 1 | 1400 | 1 | 2500 | -1100 | ||
当年度未処分利益剰余金 | 7 | 7600 | 4 | 8400 | 2 | 9200 | |
資金剰余額 | 59 | 5600 | 56 | 3900 | 3 | 1700 | |
資金不足比率 | - | - | - |
(注)計数はそれぞれ百万円単位の四捨五入によっているので、表内計算とは一致しない場合があります。
伸び率(パーセント)については円単位で計算し表記しているため、表内計算とは一致しない場合があります。
収益は、15億6,700万円で、前年度(15億8,600万円)に比べ1.2パーセント減少しました。これは、給水収益が前年度(13億7,900万円)に比べ2.9パーセント減少の13億3,900万円となったことなどによるものです。
費用は、12億5,900万円で、前年度(12億2,800万円)に比べ2.5パーセント増加しました。これは、人件費や物件費の減少があったものの、資本費や資産減耗費などのその他経費が増加し、城東導水管撤去に伴う特別損失が皆増したことによるものです。
この結果、当年度損益は3億900万円の純利益となり、前年度(3億5,900万円)に比べ5,000万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では3億3,300万円の経常利益となり、前年度(3億5,900万円)に比べ2,500万円の収支悪化となりました。
令和元年度 | 平成30年度 | |
---|---|---|
契約社数(工場数) | 281社(343工場) | 281社(343工場) |
給水量 | 2,352万5,020立方メートル | 2,440万2,180立方メートル |
一日最大給水量 | 8万1,700立方メートル(8月6日) | 9万1,080立方メートル(8月7日) |
調定水量 | 2,775万 239立方メートル | 2,835万5,981立方メートル |
未処分利益剰余金
当年度純利益(3億900万円)に、前年度からの繰越利益剰余金(3億5,400万円)と使用後積立金の利益剰余金への振替額(その他未処分利益剰余金変動額1億1,400万円)を合わせた令和元年度末の未処分利益剰余金は7億7,600万円となります。
(参考)経営収支の推移
(単位:百万円、税抜) | ||||||
年度 | 水道事業 | 工業用水道事業 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
収益 | 費用 | 当年度損益 | 収益 | 費用 | 当年度損益 | |
(うち給水収益) | (うち給水収益) | |||||
(うち特利) | (うち特損) | (経常損益) | (うち特利) | (うち特損) | (経常損益) | |
平成 22 | 68,074 | 62,833 | 5,241 | 1,836 | 1,593 | 243 |
(63,982) | (1,685) | |||||
(634) | (3,087) | (7,694) | (69) | (38) | (212) | |
23 | 68,954 | 61,250 | 7,704 | 1,699 | 1,417 | 282 |
(62,637) | (1,653) | |||||
(2,690) | (657) | (5,671) | (282) | |||
24 | 65,400 | 55,144 | 10,256 | 1,655 | 1,385 | 270 |
(61,568) | (1,582) | |||||
(104) | (106) | (10,258) | (270) | |||
25 | 68,523 | 56,315 | 12,208 | 1,644 | 1,352 | 292 |
(61,453) | (1,589) | |||||
(3,543) | (1,284) | (9,949) | (292) | |||
26 | 67,619 | 68,983 | -1,364 | 1,988 | 1,548 | 440 |
(60,264) | (1,517) | |||||
(2,315) | (15,860) | (12,181) | (248) | (216) | (408) | |
27 | 66,973 | 52,472 | 14,501 | 1,714 | 1,259 | 455 |
(59,851) | (1,497) | |||||
(2,301) | (12,200) | (455) | ||||
28 | 65,954 | 50,753 | 15,201 | 2,086 | 1,594 | 492 |
(59,694) | (1,433) | |||||
(1,310) | (364) | (14,255) | (343) | (208) | (357) | |
29 | 64,854 | 49,786 | 15,067 | 1,638 | 1,299 | 339 |
(59,818) | (1,424) | |||||
(435) | (15,503) | (339) | ||||
30 | 73,119 | 49,710 | 23,410 | 1,586 | 1,228 | 359 |
(59,554) | (1,379) | |||||
(8,931) | (269) | (14,748) | (359) | |||
令和 元 | 66,396 | 50,409 | 15,987 | 1,567 | 1,259 | 309 |
(59,313) | (1,339) | |||||
(1,821) | (14,166) | (25) | (333) |
(注)当年度損益とは、当該会計年度における収益的収入と収益的支出との差額のことである。
経常損益とは、当年度損益から特別利益及び特別損失を除く経常的な差額のことである。
計数はそれぞれ四捨五入によっているので、端数において合計とは一致しない場合がある。
水道事業会計
工業用水道事業会計
令和元年度決算概要 参考資料
- 最近5カ年業務量比較表(PDF形式, 93.58KB)
- 最近5カ年業務量比較表(XLS形式, 63.00KB)
- 令和元年度収益的収支決算概要(PDF形式, 464.62KB)
- 令和元年度収益的収支決算概要(XLSX形式, 150.88KB)
- 令和元年度資本的収支決算概要(PDF形式, 155.63KB)
- 令和元年度資本的収支決算概要(XLS形式, 54.00KB)
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