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令和2年度水道事業会計・工業用水道事業会計の決算概要を公表します

2021年9月8日

ページ番号:544281

1 総括事項

 令和2年度決算は、水道事業の経常損益では38億5,000万円の黒字となりましたが、新型コロナウイルスの影響を踏まえた水道料金の減免措置や、コロナ禍における水需要の構造変化などによる給水収益の減少などにより、前年度(141億6,600万円)に比べ103億1,600万円の収支悪化となりました。また、当年度損益については、59億4,100万円の黒字となりましたが、前年度(159億8,700万円)に比べ100億4,600万円の収支悪化となりました。

 工業用水道事業の経常損益では3億5,900万円の黒字となりまして、給水収益の減少などがあったものの、人件費や資本費が減少したことなどにより、前年度(3億3,300万円)に比べ2,600万円の収支改善となりました。また、当年度損益については、2億9,600万円の黒字となり、前年度(3億900万円)に比べ1,300万円の収支悪化となりました。

 これにより、水道事業会計は、平成14年度以降は平成26年度を除くすべての年度で黒字となり、工業用水道事業会計については、平成19年度以降すべての年度で黒字となりました。

(注)以下、文中に記載の数値は百万円単位へ四捨五入しています。

2 決算のポイント

 収支の状況については、以下のとおりです。
水道事業
 令和2年度令和元年度
水道事業収益559億9,500万円663億9,600万円
 うち給水収益492億8,400万円593億1,300万円
水道事業費用500億5,400万円504億900万円
当年度損益59億4,100万円159億8,700万円
(経常損益)(38億5,000万円)(141億6,600万円)

 当年度損益は、新型コロナウイルスの影響を踏まえた水道料金の減免措置や、コロナ禍における水需要の構造変化などによる給水収益の減少などにより悪化しました。

工業用水道事業
 令和2年度令和元年度
工業用水道事業収益14億8,500万円15億6,700万円
 うち給水収益12億8,700万円13億3,900万円
工業用水道事業費用11億8,900万円12億5,900万円
当年度損益2億9,600万円3億900万円
(経常損益)(3億5,900万円)(3億3,300万円)
 当年度損益は、人件費や資本費が減少したものの、給水収益の減少や特別損失の増加などにより悪化しました。

3 決算の概要

水道事業会計

(1)経営収支

経営収支
 令和2年度決算令和元年度決算増減伸び率(パーセント)
 万円万円万円 
収益55995006639600-1040-15.7
 給水収益49284005931300-1002900-16.9
 受託工事収益 4200 4700 -500-11.0
 長期前受金戻入129400132300 -2900-2.2
 その他328500389200-6700-15.6
 特別利益2091001821002700014.8
費用5005400504900-35400-0.7
 人件費1128001145300-24500-2.1
 物件費17028001753800-51000-2.9
 資本費18970001929600-32600-1.7
 その他経費2849002122007260034.2
当年度純損益5941001598700-1004600 
(経常損益)3850001416600-1031600

(注)計数はそれぞれ百万円単位の四捨五入によっているので、表内計算とは一致しない場合があります。

 伸び率(パーセント)については円単位で計算し表記しているため、表内計算とは一致しない場合があります。

 収益は、559億9,500万円で、前年度(663億9,600万円)に比べ15.7パーセント減少しました。これは、新型コロナウイルスの影響を踏まえた水道料金の減免措置や、コロナ禍における水需要の構造変化などにより、収益の大部分を占める給水収益が前年度(593億1,300万円)に比べ16.9パーセント減の492億8,400万円と減少したことに加え、不適正施工問題にかかる損害賠償金等のその他の収益が減少したことなどによるものです。

 費用は、500億5,400万円で、前年度(504億900万円)に比べ0.7パーセント減少しました。これは、資産減耗費などのその他経費の増加があったものの、人員の減などにより人件費が前年度(114億5,300万円)に比べ2.1パーセント減の112億800万円に減少したことや、委託料等の物件費が前年度(175億3,800万円)に比べ2.9パーセント減の170億2,800万円に減少したことなどによるものです。

 この結果、当年度損益は59億4,100万円の純利益となり、前年度(159億8,700万円)に比べ100億4,600万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では38億5,000万円の経常利益となり、前年度(141億6,600万円)に比べ103億1,600万円の収支悪化となりました。

(参考)
 令和2年度令和元年度
給水世帯数165万7,581世帯 163万5,726世帯 
給水量3億9,796万2,300立方メートル 4億599万500立方メートル 
一日最大給水量117万7,600立方メートル(8月25日) 119万900立方メートル(7月30日) 
調定水量3億6,034万3,072立方メートル3億7,058万3,292立方メートル

未処分利益剰余金

 当年度純利益(59億4,100万円)に、使用後積立金の利益剰余金への振替額(その他未処分利益剰余金変動額159億8,700万円)を合わせた令和2年度末の未処分利益剰余金は219億2,800万円となります。

(2)主要事業

施設整備事業の計画的推進

1 管路耐震化促進・緊急10ヵ年計画
全体計画
計画期間平成30年度~令和9年度[10ヵ年]
事業費1,900億円
事業量1,000キロメートル
令和2年度執行
事業費101億800万円
事業量57キロメートル
事業内容経年管路の更新
2 浄配水施設基盤強化計画
全体計画
計画期間平成30年度~令和9年度[10ヵ年]
事業費700億円
令和2年度執行
事業費100億500万円
事業内容豊野浄水場浄水施設耐震改良工事
柴島浄水場上系配水池改良工事
楠葉取水場電気・機械設備他整備改良事業  など 

工業用水道事業会計

(1)経営収支

経営収支
 令和2年度決算令和元年度決算増減伸び率(パーセント)
 万円万円万円 
収益148500156700 -8300-5.3
 給水収益128700133900 -5200-3.9
 受託工事収益 1100 1900 -800-41.0
 長期前受金戻入1450015100 -600-3.8
 その他 4100 5800 -1700-28.9
費用118900125900 -7000-5.5
 人件費1290016700 -3800-22.7
 物件費4920048900 4000.7
 資本費4150044700 -3200-7.3
 その他経費 890013000 -4200-32.1
 特別損失 6300 2500 3900157.7
当年度純損益296003900 -1300 
(経常損益)3590033300 2600

(注)計数はそれぞれ百万円単位の四捨五入によっているので、表内計算とは一致しない場合があります。

 伸び率(パーセント)については円単位で計算し表記しているため、表内計算とは一致しない場合があります。

 収益は、14億8,500万円で、前年度(15億6,700万円)に比べ5.3パーセント減少しました。これは、給水収益が前年度(13億3,900万円)に比べ3.9パーセント減少の12億8,700万円となったことなどによるものです。

 費用は、11億8,900万円で、前年度(12億5,900万円)に比べ5.5パーセント減少しました。これは、もと城東浄水場施設撤去工事の設計業務などに伴う特別損失の増加があったものの、人員の減などにより人件費が前年度(1億6,700万円)に比べ22.7パーセント減の1億2,900万円に減少したことや、資産減耗費などのその他経費が前年度(1億3,000万円)に比べ32.1パーセント減の8,900万円に減少したことなどによるものです。

 この結果、当年度損益は2億9,600万円の純利益となり、前年度(3億 900万円)に比べ1,300万円の収支悪化となりました。また、特別損益を除いた経常損益では3億5,900万円の経常利益となり、前年度(3億3,300万円)に比べ2,600万円の収支改善となりました。

(参考)
 令和2年度令和元年度
契約社数(工場数)279社(342工場)281社(343工場)
給水量2,058万2,940立方メートル2,352万5,020立方メートル
一日最大給水量7万2,680立方メートル(8月26日) 8万1,700立方メートル(8月6日) 
調定水量2,692万1,193立方メートル2,775万239立方メートル

未処分利益剰余金

 当年度純利益(2億9,600万円)に、前年度からの繰越利益剰余金(6億6,200万円)と使用後積立金の利益剰余金への振替額(その他未処分利益剰余金変動額1億900万円)を合わせた令和2年度末の未処分利益剰余金は10億6,700万円となります。

(参考)経営収支の推移

経営収支の推移
   (単位:百万円、税抜)
年度水道事業工業用水道事業
収益費用当年度損益収益費用当年度損益
(うち給水収益)  (うち給水収益)  
(うち特利)(うち特損)(経常損益)(うち特利)(うち特損)(経常損益)
平成 2368,95461,2507,7041,6991,417282
(62,637)  (1,653)  
(2,690)(657)(5,671)  (282)
2465,40055,14410,2561,6551,385270
(61,568)  (1,582)  
(104)(106)(10,258)  (270)
2568,52356,31512,2081,6441,352292
(61,453)  (1,589)  
(3,543)(1,284)(9,949)  (292)
2667,61968,983-1,3641,9881,548440
(60,264)  (1,517)  
(2,315)(15,860)(12,181)(248)(216)(408)
2766,97352,47214,5011,7141,259455
(59,851)  (1,497)  
(2,301)(0)(12,200)(0)(0)(455)
2865,95450,75315,2012,0861,594492
(59,694)  (1,433)  
(1,310)(364)(14,255)(343)(208)(357)
2964,85449,78615,0671,6381,299339
(59,818)  (1,424)  
(0)(435)(15,503)(0)(0)(339)
3073,11949,71023,4101,5861,228359
(59,554)  (1,379)  
(8,931)(269)(14,748)(0)(0)(359)
令和 元66,39650,40915,9871,5671,259309
(59,313)  (1,339)  
(1,821)(0)(14,166)(0)(25)(333)
255,99550,0545,9411,4851,189296
(49,284)  (1,287)  
(2,091)(0)(3,850)(0)(63)(359)

(注)当年度損益とは、当該会計年度における収益的収入と収益的支出との差額のことである。
 経常損益とは、当年度損益から特別利益及び特別損失を除く経常的な差額のことである。
 計数はそれぞれ四捨五入によっているので、端数において合計とは一致しない場合がある。

水道事業会計

水道事業会計における年度別の損益および経常損益のグラフ

工業用水道事業会計

工業用水道事業会計における年度別の損益および経常損益のグラフ

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