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WEB浄水場見学

2023年11月1日

ページ番号:598649

水道の歴史や浄水場の仕組みを紹介します。

水道水が出来るまで

 大阪市は古くから『水の都』と呼ばれ、淀川をはじめとする多くの河川に恵まれていたので、水道が出来るまではほとんどの人々が川の水を使っていました。

 しかし、明治時代になると、度重なるコレラの流行や大火災が発生し、衛生面と防火面の両面から水道を望む声が高まりましたことから、その建設に着手し、明治28年11月13日、日本で4番目の近代水道としてスタートしました。

 現在は、柴島浄水場、庭窪浄水場、豊野浄水場の3箇所で安全で良質な水を製造し、皆さまのところにお届けしています。

フォトギャラリー

明治時代の様子


大阪市は古くから水の都と呼ばれ、淀川をはじめとする多くの河川に恵まれていたので、ほとんどの人々は川の水を使っていました。


明治時代になると、度重なるコレラの流行や大火災が発生。衛生面と防火面の両面から水道を望む声が高まり、建設に着手しました。


明治28年11月13日、我が国で4番目の近代水道としてスタートしました。

3つの浄水場


柴島浄水場(大阪市東淀川区)

1日標準給水能力:1,180,000立方メートル
給水地域:市内中部、北部、西北部
敷地面積:約462,000平方メートル
通水開始:大正3年2月


庭窪浄水場(守口市)

1日標準給水能力:800,000立方メートル
給水地域:市内中西部、南部
敷地面積:約220,000平方メートル
通水開始:昭和32年11月


豊野浄水場(寝屋川市)

1日標準給水能力:450,000立方メートル
給水地域:市内中部、東部
敷地面積:約180,000平方メートル
通水開始:昭和43年7月

1日の給水能力


1日の供給能力は最大で大阪城の約67.5杯分に当たる243万立方メートルです。


地下に埋まっている水道管の長さは、約5,200キロメートルです。


水道管を全てつなげると、新大阪と博多を4往復できる距離におよびます。

浄水場内のしくみ

浄水場の役割は大きく分けて3つあります。それは、『1 水を取り入れる、2 水をきれいにする、3 水を送る』こと。
ここでは、その3つの役割を担う場所を説明します。

 浄水場の全体図

浄水場の全体図

1 水を取り入れる

取水塔(しゅすいとう)


取水塔では、淀川から自然の水が取り入れられています。

沈砂池(ちんさち)


取り入れられた水は、浄水場内の沈砂池に送られます。


沈砂池では除塵機(じょじんき)などで荒いゴミや砂を取り除きます。

取水ポンプ(しゅすいぽんぷ)


沈砂池で荒いゴミや砂が取り除かれた水は、取水ポンプで汲み上げられ、着水井(ちゃくすいせい)に送られます。

2 水をきれいにする

着水井(ちゃくすいせい)


取水ポンプからくみ上げられた水は、着水井で水の量を調整しながら、ぎょう集沈でん池に送られます。

ぎょう集沈でん池(ぎょうしゅうちんでんち)


混和池・フロック形成池・沈でん池をまとめて、ぎょう集沈でん池(ぎょうしゅうちんでんち)と言います。
「硫酸アルミニウム(硫酸ばんど)」という薬品を水の中に入れて、細かい汚れ(まざりもの)を沈めて取り除きます。


混和池で硫酸アルミニウム(硫酸ばんど)と水をミキサーのようなものでよくかき混ぜ、次に、フロック形成池で非常にゆっくりとかき混ぜます。
すると細かい汚れはフロックと呼ばれる塊をつくり、沈みやすくなります。


大きくなったフロックを、沈でん池でゆっくり沈めます。
ここで、ほとんどの汚れは取り除かれ綺麗な水になっています。

排水処理施設(はいすいしょりしせつ)


沈でん池にたまった沈でん物は排水処理施設に送られ、脱水処理が行われます。


脱水処理が行われた沈でん物はスラッジケーキと呼ばれ、埋立処理されています。
一部はセメントの原料に利用されたり、改良され園芸用土として利用されています。

中オゾン接触池(なかおぞんせっしょくち)


ぎょう集沈でん池を出た水は、中オゾン接触池に送られます。
ここでは、オゾンの力でマンガンの酸化や有機物質の分解をします。


オゾンとは、強い酸化力による分解や消毒のはたらきがある気体ですが、できあがった飲み水には残りません。

急速砂ろ過池(きゅうそくすなろかち)


オゾン処理された水は急速砂ろ過池に送られます。
砂の層を通して水をろ過し、沈でん池で落ちなかった非常に細かい汚れを取り除きます。その後、揚水ポンプで後オゾン接触池へ送ります。

後オゾン接触池(あとおぞんせっしょくち)


後オゾン接触池では、オゾンの力でカビ臭やトリハロメタンの原因となる有機物質の分解や消毒をします。


さらに、粒状活性炭吸着池で、残りの有機物質などを粒状活性炭にくっつけて、微生物を使って分解します。


最後に、塩素接触池で次亜塩素酸ナトリウムをいれて消毒して、きれいでおいしい水にします。

3 水を送る

配水池(はいすいち)


浄水処理された水は配水池に送られます。
配水池は、できあがった飲水をためておく池です。清潔に保つために、池にはフタがされています。

配水ポンプ場(はいすいぽんぷじょう)


配水池からは、配水ポンプで水管橋や配水管を通り皆さまのところへお届けしています。
浄水場から出た水は、蛇口に届くまでの間、24時間365日、水質遠隔監視装置などで水量・水圧・水質などの品質を監視されています。

さいごに

琵琶湖・淀川は、今も昔も大阪をはじめ、近畿圏に住む人々の毎日の生活、都市の活動を支えている貴重な水源です。

限りある資源を大切にしていきましょう。


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