技術協力について
2025年1月14日
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インドネシア共和国ジャンビ市の概要
ジャンビ市は、インドネシア・スマトラ島中央部に位置し、市域面積は約205平方キロメートル、人口が60万人程度と、インドネシアでは中規模の都市であり、ジャンビ州の州都です。
ジャンビ市の水道は、同市の水道事業者であるジャンビ市水道公社(Tirta Mayang)が運営・管理しています。ジャンビ市では、水道普及率が100%に達しておらず、また浄水場の老朽化や維持管理の不備により浄水処理能力が減少し、さらに漏水率が高いなど様々な課題を抱えています。
老朽化したBenteng浄水場の様子
Aurduri取水口の様子

大阪市とジャンビ市との関係
ジャンビ市水道公社(Tirta Mayang)とは、令和4年2月に開催された厚生労働省のセミナーを契機に、意見交換を行い、ジャンビ市の水道整備について、大阪市の協力を得たいとの意向が示されたことから、令和4年6月にジャンビ市と水道改善支援に関する関心表明レターの交換を行い、支援に向けた取り組みを開始しました。
ジャンビ市は、市域面積が大阪市と同等であることや高低差が少なく平坦な土地であること、バタンハリ川という大河川の流域に位置し、水源も同河川に依存していることなど、大阪市と類似している点が多く、ジャンビ市の抱える課題の多くは当局が過去に経験してきた課題であり、当局の技術・ノウハウが活用できると考えられます。
Tirta Mayang及びジャンビ市も当局と連携した水道改善に大いに期待を寄せており、連携をさらに強固なものとするため、技術協力に関する覚書を締結したいとの意向が示されたことから、令和5年8月28日にTirta Mayangと技術協力に関する覚書を締結しました。

谷川局長(大阪市水道局:左)とドゥイケ社長(Tirta Mayang:右)
記念品贈呈

CLAIR「インドネシア共和国・ジャンビ市水道事業運営能力向上支援事業(人材育成)」
ジャンビ市では、高い漏水率や施設管理不足などの課題を抱えており、これらの課題の背景にはTirta Mayang職員の技術力及び水道事業運営能力の不足があると考えられます。
このため、Tirta Mayang職員の技術力の向上を目的として、一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR)から助成を受け、「インドネシア共和国・ジャンビ市水道事業運営能力向上支援事業(人材育成)」を令和5年度に実施しました。
本事業では、Tirta Mayangにおける事業運営、人材育成の現状、ニーズを把握するため令和5年7月に現地調査を行いました。また、令和5年11月にはTirta Mayangから4名の職員を受入れ、「人材育成・事業運営」、「浄水場の運転・維持管理」、「水質管理」、「漏水対策」をテーマに講義・実技研修を実施しました。

水質分析の実習

漏水調査実習
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