鶴見区二十歳のつどいが開催されました

　本日、二十歳（はたち）のつどいにご参加いただきました皆さん、誠におめでとうございます。鶴見区では、1,115人の方々が、今年度　二十歳（はたち）となられました。
　晴れの式典を全ての中学校区が一堂に会して開催し、お祝いしたいところではございますが、感染症対策もあることから2回に分けての開催とさせていただきました。皆さまのご協力に感謝申し上げます。
　また、式典においては、1部・2部あわせて9名の方に代表者として「二十歳の誓い」を力強く述べていただきました。二十歳になられた喜びと周りの方々への感謝の気持ち、そして、「これからの新しい時代を自分達が担っていくんだ」という決意表明、大変心強く感じています。
　さて、皆さまが生まれた2002年度はサッカーワールドカップが日本と韓国で共同開催され、日本代表が初勝利のみならずベスト16に進出し、日本国中が大変盛り上がりました。先日も中東カタールで開催され、強豪国を破るなどの粘り強い戦いを観るにつけ、困難に打ち勝つ素晴らしさを皆さんも感じたのではないでしょうか。
　この時、ある人の言葉を思い出しました。
　「君の思いは必ず実現する。どんな逆境に遭遇しようとも、どれほど厳しい環境におかれても、くじけることなく、常に明るい希望を持ち、地道な努力を一歩一歩たゆまず続けていくならば、自分が思い描いた夢は、必ず実現する。」
　これは昨年8月にお亡くなりになった京セラ創業者の稲盛和夫さんの言葉です。皆さんもこれからの人生、決して楽しいことばかりではないかもしれません。時には苦しいことに直面することもあるでしょう。そういった場面においても、この言葉のように、粘り強く、前を向いて進んでいただきたいと思います。
　鶴見区は、自然豊かで多くの方の憩いの場である鶴見緑地をはじめ古くからの街並み・旧跡など魅力ある空間を有しており、子育て世代はじめ幅広い世代の方、約11万1千人がお住まいになっています。地域では様々な活動・取組が活発に行われています。
　人は社会の中で大なり小なり関りをもって生きていく存在であり、「住んでよかった」と思えるまちは、人と人との「つながり」があってこそです。家庭、学校、職場はもちろん地域の中で様々な方と交流、活動を共にすることは、災害などのいざという時の「共助」のみならず、自らの生活を心豊かなものにしてくれます。
　これまでから鶴見区では、つながり、ふれあい、みまもり、支えあう、だれもが安心して暮らせるまちの実現をめざし、地域の皆さま方と共にさまざまな取組みを実施しています。
　次代を担っていただく皆さんには、社会の一員としてはもちろん、自身の見聞を広め、生活を心豊かにするためにも、積極的に地域づくりや、まちづくりに参画いただき、ますます鶴見区に愛着を持つとともに、温もりのある魅力あふれるまちにしていっていただきたいと思っています。
　最後になりましたが、皆さんが、それぞれの夢の実現に向けて邁進されますとともに、大人としての自覚と責任を持って、様々な社会生活の場面において、力を存分に発揮し、社会に貢献されますことを期待いたしまして、お祝いの言葉といたします。

令和5年1月9日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　鶴見区長　内田　忠憲