ページの先頭です
メニューの終端です。

007 今川緑道

2023年11月6日

ページ番号:32776

 平等橋を北上し、南港通りと交差する川原橋までの250m程の間の南側の堤は、桜並木とユキヤナギが美しいところです。
 国道25号線との交差手前にある水門までの北側の緑道(2.1km)とは南港通りで分断されて、並木の様子も異なっています。南港通りの北側緑道は南側よりも9倍も長い桜並木です。

 北側の堤では、戦前はうるし並木とその紅葉で有名でしたが、南側の堤は松並木でした。
 この堤は冬には大阪湾の風が定常的に東向きに吹いていたので、並木を背にして、東向きに多くの子ども達が凧揚げに夢中になった場所です。

 ご高齢の方々も凧揚げに興じたもので、色々な年齢層との付き合いも経験したものです。

桑津今川堤碑

桑津今川堤の碑

 桑津今川堤碑

 戦前は漆並木で有名な「漆堤」の名称がありました。

 正徳5年(1715年)付け城蓮寺村の堤奉行宛恐書の中に、「うるし堤」の美しさを述べる文言があるので、その頃に既に漆が広く植えられていたことがわかります。

 西除川沿いにある矢田7丁目の阿麻美許曽神社や松原市の布忍神社境内や、駒川沿いの鷹合神社境内にも川沿いに漆の木が植えられていたことが確認でき、漆は地場産業として、また川堤の補強策としても、今川堤に限らず、広く植えられていたことが分かります。

 今川の漆は、戦中の燃料不足に困った住人達が堤の樹木を盗伐し、漆にまで手を付けたので、その全てが消滅しましたが、その後、当時の「うるし」の実を播いて漆を植えているところもあり、昔年の紅葉を楽しませてくれます。

探している情報が見つからない