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木造千手観音菩薩立像 1躯(西念寺)

2019年1月9日

ページ番号:270508

木造千手観音菩薩立像

もくぞうせんじゅかんのんぼさつりゅうぞう

指定有形文化財

 美術工芸品[彫刻]

所有者

 宗教法人 西念寺(さいねんじ)

所在地

 大阪市此花区伝法

紹介

木造千手観音菩薩立像

像高138.1cm

 伝法の地は仏教伝来の地と伝えられ、西国に向かう街道筋に形成された街である。西念寺はそこに寺地を占める浄土宗の寺院で、創建は寺伝では飛鳥時代にさかのぼるという。
 本像は本堂右の脇壇にまつられる玉眼、漆箔(うるしはく)像である。構造は頭部は前後に材を寄せ、体部は箱式で、三道下で差首する。解体修理時に、胎内から墨書銘と納入品が発見された。墨書銘は体内背面に記されており、享保5年(1720)の伏見町心斎橋筋の大仏師平田庄兵衛による作とわかる。納入品は千手観音陀羅尼で、奥付によれば享保5年(1720)に是誉浄賀を願主として発願されたものである。北野太融寺の「千手観音御守護」の御札を同伴しており、太融寺の本尊である千手観音像の写しとして制作された像と考えられる。

用語解説

玉眼(ぎょくがん) 水晶・珠玉・ガラスなどを嵌め込んで眼を表現する、彫刻の技法。鎌倉時代から一般化する

三道(さんどう) 仏の尊さを表す仏相のひとつで、首前に横方向三段の線を表したもの 

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