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大阪港の紋章

2017年3月10日

ページ番号:16593

第1章 大阪港紋章について

大阪港紋章は、1980年、フランスのル・アーブル港との間で姉妹港提携を調印するにあたり、記念に交換する盾やオリジナル記念品のデザインに活用する目的で、最も大阪港を印象づけるのに相応しい図案として誕生しました。
この紋章ができるまでは、大阪市の市章「みおつくし」と船の錨を組み合わせたデザインを単なるマークとして使用していました。
しかしながら、大阪港の国際交流が活発になるにつれて海外諸港との姉妹港提携など交流事業を進めていくうち、「強く大阪港を印象づけるもの」の必要性に迫られるようになりました。ちょうどその頃、初めて本格的な研究著書として世に出された「ヨーロッパの紋章」森護著(三省堂)に出会い、著者である森氏の全面的なご支援を得て、半年にわたるご指導と監修のもと、ようやく完成に至りました。
その図案は、西洋の“紋章作成上のルール”に基づき、日本で作られたものの中でも優れた紋章のひとつとして、後に高く評価され、独自性とあいまって『大阪港の紋章』は今も燦然と輝いています。

紋章図とその説明

大阪港紋章図

紋章

青の地。チーフ(盾の上部)には金色の大阪港のマーク。ベース(盾の下部)には、銀の波の上に2本マストで帆を張り、赤い旗をなびかせた金色の古代日本船。これにはさまれた金のフェス(横帯)の上に、2枚・3枚・2枚とならんだ7枚の緑色の銀杏の葉。

クレスト(冠部)

金色と赤色のリースの上に、大阪市庁舎の「みおつくしの鐘」の塔屋。

サポーター

両側に『ぬえ』。『ぬえ』とは、近衛天皇(1139~1155)の時、源頼政が宮中で射殺したといわれる怪獣。(頭はサル、胴はシシ、尾はヘビ、手足はトラ、声はトラツグミに似ていたといわれる。)

モットー(標語)

名声と進歩

 

第2章 大阪港紋章の生みの親

大阪港紋章の生みの親、森 護(もり まもる)氏について

大阪港紋章の生みの親、森 護氏の写真

森 護(もり まもる)氏(1923~2000)

1923年 奈良県生まれ

1946年 早稲田大学商学部卒業。NHK入社。

NHK神戸放送局放送部長、国際局報道主管等を経て、1980年NHKを定年退職。
文教大学講師を歴任。

専攻:西洋紋章学、英国王室史

主な著書:ヨーロッパの紋章(三省堂)、西洋の紋章とデザイン(ダヴィッド社)、ヨーロッパの紋章・日本の紋章(日本放送出版協会)

  • 英国紋章物語(三省堂)
  • 紋章の国・イギリスの旅(日本放送出版協会)
  • 英国王室史話(大修館書店)
  • 英国王妃物語(三省堂)
  • 英国の貴族(大修館書店)
  • シェイクスピアの紋章学(大修館書店)
  • 紋章の切手(大修館書店)
  • スコットランド王国史話(大修館書店)
  • スコッチ・ウィスキー物語(大修館書店)
  • 英国史のティータイム(大修館書店)
  • 英国王と愛人たち(河出書房新社)
  • ユニオン・ジャック物語(中央公論社)
  • 西洋紋章夜話(大修館書店)

第3章 こぼればなし

ぬえ塚のはなし

《鵺塚》 都島区都島本通3-18

近衛天皇の仁平3年(1153)京の御所・紫宸殿に夜ごと怪物があらわれ、帝を悩ませた。侍臣の源三位頼政が矢で射落としたところ、これが、頭がサル、胴がタヌキ、四肢がトラ、尾がヘビの形をした『鵺(ぬえ)』という怪獣であった。
そこで、その屍を洛中洛外に引き回した後、丸木舟に乗せて淀川に流すと、当時湿地帯であったこの地(当時は「澤上江(かすがえ)」と呼ばれていた)に漂着した。
この『鵺』の祟りを恐れた村人はこれを土中に埋め、祠を建てて「鵺塚」と呼び、ねんごろに祀ったと伝えられる。
現在の塚は、明治元年に府が改修、祠も昭和32年に地元再興賛同者の浄財により改修された。

 

  • この言い伝えから、『鵺』は大阪の水辺と縁の深い「怪獣」で、しかも「ねんごろに祀った」ことから、次は「盾を支える、つまり大阪港を支える」役目を担ってもらおうと、紋章のサポーターに決定した。
    なお、デザイン上の理由から、胴は「タヌキ」ではなく「シシ」とした。
  • 紋章のサポーターとしては、日本独自の怪獣として「天狗」や「河童」も検討段階で浮上したが、大阪港の紋章図案上『鵺』が最も適しているとして選定された。
  • 都島区には今も「鵺塚保存会」があり、塚を守っている。

 

大阪港紋章グッズが買える!

カフスボタンや名刺入れなどの大阪港紋章グッズが、公益社団法人 大阪港振興協会でご購入いただけます。
グッズの形状や購入方法など、詳しくは公益社団法人大阪港振興協会のホームページ別ウィンドウで開くをご覧ください。

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