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令和元年度中学生被災地訪問事業を実施しました

2019年9月27日

ページ番号:476795

区内中学生が被災地を訪問しました

 中学生9人が7月24日~26日の3日間で岩手県を訪問してきました。
 東日本大震災当時の被害状況や復興の状況を見たり、被災者から被災体験や教訓を聞いたりし、貴重な経験になりました。
 今後、区内各地域で行われる防災行事等の場を借りて、地域の皆様に中学生から報告を行う予定です。

行程1日目 大阪~陸前高田市

出発式

福島区役所前での出発式

 1日目の午前8時30分に、福島区役所前で出発式を行いました。
 大谷区長からのあいさつに引き続き、参加生徒代表の下福島中学校田村さんが出発のあいさつを行いました。初めて訪問する被災地への出発に期待と緊張感が高まります。
 お見送りに来られた保護者の皆さま、先生方お疲れ様でした。

震災遺構米沢ビル

民間所有の震災遺構「米沢ビル」

 はじめに見学したのは、民間で唯一の震災遺構として保存されている「米沢ビル」。津波から逃れることができた所有者の米沢祐一氏より、被災時の状況について実体験を伺いながら建物内を見学しました。

米沢ビルの屋上

 ビルの屋上で、ギリギリ津波から避難できた実体験を聞きました。この後、生徒たちも塔屋部分に上り、その高さと臨場感を体験しました。

米沢ビル周辺の状況

 震災前に市内の中心地であった米沢ビル周辺は、建物がかさ上げされた高台へ移転し、これから整備される防災広場などの予定地として広大な空地となっています。

陸前高田市役所

陸前高田市役所防災局防災課でのワークショップ

 陸前高田市防災局防災課長の中村吉雄氏より、復興への取組のお話を聞くとともに、率先避難が生存率アップにつながることなど避難時の優先行動についてのワークショップを受講しました。

民泊体験

民泊体験入村式

 1泊目は、3人ずつ3グループに分かれて民泊体験をしました。受入れていただいた各ご家庭で、それぞれ避難体験や復興に向けた生活などのお話を伺いました。

行程2日目 陸前高田市~大槌町~釜石市

気仙中学校跡地

津波被害を受けたままの気仙中学校

 陸前高田市内の被災施設である気仙中学校跡地などを見学しました。被害を受けた建物の現況からは想像できませんでしたが、当時建物内にいた生徒や教職員は全員避難して助かったようです。とにかく避難することが大切だということがわかりました。

奇跡の一本松

震災からの復興への希望を象徴する「奇跡の一本松」

 陸前高田市の震災モニュメント「奇跡の一本松」。津波から唯一立ったままの状態で残ったことから、復興への希望を象徴するものとしてとらえられています。訪問当日は工事で立入禁止区域となっており、近くまで行くことができず残念でした。

三陸鉄道震災学習列車

三陸鉄道の列車

 三陸鉄道南リアス線に乗って、釜石に向かうまでの各地の被災と復興の状況等を車窓から見学しました。

震災学習列車

 「椿の里・大船渡ガイドの会」のガイドにより、各地の状況など解説してもらいました。

三陸鉄道職員のお話

 三陸鉄道職員の方から、震災後の三陸鉄道の復活までのお話を聞きました。

防潮堤見学

直立型防潮堤

 釜石市内の両石地区にて建設中の直立型防潮堤を見学しました。
 岩手県、宮城県、福島県の海岸線では、総延長400キロメートルもの防潮堤建設が進んでいます。

巨大防潮堤

 巨大な防潮堤の高さは12m。これより大きな津波が来る事も予想されますが・・・。
 防潮堤によって津波を止めるのではなく、津波の襲来を遅らせ、その遅れた時間によって、より多くの方の避難の時間を確保するという考え方で設計されています。

大槌町でのワークショップ

大槌町での震災学習

 大槌町で「一般社団法人おらが大槌夢広場」の神谷未生氏よりワークショップを受けました。まずは、大槌町での被災などを動画で学習しました。

被災状況の解説の様子

 大槌町の地形を再現した模型を使用して、災害発生時に津波がどう襲ってきてどのように避難したか、被害想定と実際の被害状況の違いを目で見て学習しました。

津波被害前の模型を使っての説明

 まちを再現した模型は、災害前のまち並みを忠実に再現されていました。

大槌町災害対策本部があった場所

 発災直後、大槌町役場の災害対策本部があった場所です。多くの犠牲者が出た役場旧庁舎は、町民の意見が「見るのがつらいから取り壊した方がよい」「庁舎があるから一目で被害が分かるので保存すべき」など意見が分かれました。最終的に取り壊され、現在跡地には慰霊碑が建てられています。

ワークショップ「クロスロード」の様子

 正解のない課題についてみんなで考え意見を交換する、決断のワークショップ「クロスロード」を体験しました。今回は防潮堤の是非についてお互いに意見を発表しましたが、生徒たちは二者択一の難題に直面し、みんな相当悩んだようです。

宝来館の女将さんによる講話

宝来館女将さんのお話

 東日本大震災で自らも津波にのまれて被災するも、奇跡的に生還した民宿「宝来館」の女将である岩崎昭子氏。実体験や孤立した集落でいかにして生き延びたか、避難所としての宝来館の役割、地域の再興などの講話を聴きました。

行程3日目 釜石市

被災された方へのインタビュー活動

「ごさいしょの里」職員の方のお話

 実際に“釜石の奇跡”に関わった「老人介護施設『ございしょの里』」の古川貞治氏にインタビューしました。避難と言っても、自分で自分を守れない方々のことを考えると難しい課題もあり、手助けを必要とする「要援護者」の方々をどのように支援するかも考えていかなければならないことを教えていただきました。

「三陸ひとつなぎ自然学校」の方のお話

 「三陸ひとつなぎ自然学校」の伊藤聡氏に被災当時の避難所の生活についてインタビューをしました。避難所の運営でポイントとなることは、避難してきた方々自身に役割分担することで、できる分野で協力し合うことで避難所の運営がスムーズにできたそうです。特に若い人が自主的に行動することが大きな力になることを教えていただきました。

「釜石東中学校」元教員の方のお話

 “釜石の奇跡”の釜石東中学校元教員の村上洋子氏に役に立った避難訓練などについてお話しいただき、その後インタビューをしました。事前告知なしに突然訓練をしたり、毎回違うアクシデント設定により自分たちで考え、対処しながら避難する訓練を行っておられたようです。それによって釜石東中学校の生徒たちは「自分で逃げられる生徒」になったことを教えていただきました。

祈りのパーク~献花~

献花

 釜石市内の「祈りのパーク」にて黙祷と献花を行いました。

代表献花

フィールドワーク「命をつなぐ未来館」

フィールドワークの様子

 “釜石の奇跡”の経験者であり震災当時に釜石東中学校3年生だった菊池のどか氏に、「命をつなぐ未来館」の展示資料を使って説明を受けました。

展示資料を見学
津波避難の実体験のお話

 パソコンの映像を見ながら実体験を基に津波からの避難の話を聞きました。

津波の音を再現する様子

 津波が実際に来た時の音を疑似体験しました。耳たぶで耳をふさぎ、耳の裏からタオルをあててドライヤーの風を直接当てます。ゴゴーッという津波の音が再現されます。

けが人の搬送法1

 けが人を搬送する方法を教えていただきました。この方法だと少しの力で安定してけが人を搬送できます。

けが人の搬送法2

帰阪式

帰阪報告

 無事に大阪に帰ってきました。
 参加生徒代表の八阪中学校の坂本さんが大谷区長に帰阪の報告をし、大谷区長からお迎えのあいさつを受けました。

記念撮影

 最後に参加中学生と大谷区長、引率者(教員・区役所職員)全員揃って記念撮影をしました。
 皆さま、お疲れ様でした!


 当事業について、来年度以降の財源とするため、ご寄附をお願いしております。

 詳しくは福島区役所にお問い合わせいただくか、福島区役所ホームページをご覧ください。

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