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北区に残る近代建築

2009年3月16日

ページ番号:1057

 北区内には明治以降の近代名建築が残っています。天満から北浜、中之島あたりの徒歩圏内に近代建築史の中で上位にランクされるような建物がたくさんあります。
 そのうち4館について建築の特色が、平成16年度広報紙「わがまち北区」で“まちの記憶”と題して紹介されました。

 

泉布観(せんぷかん)  (まちの記憶)

旧桜宮公会堂 (旧造幣寮鋳造所玄関)

造幣博物館(ぞうへいはくぶつかん)

大阪府立中之島図書館  (まちの記憶)

大阪市中央公会堂  (まちの記憶)

大阪中央郵便局

日本銀行大阪支店

中央電気倶楽部  (まちの記憶)

 

◆泉布観(せんぷかん)

泉布館(せんぷかん)

天満橋1-1 地下鉄「南森町」・JR「大阪天満宮」

 明治4年、英国人ウォートルスが設計し造られました。わが国で最も古い時期の洋風建築でレンガ造りの建物です。造幣寮の応接所として造られ、明治天皇によって「泉布観」と命名されました。建築様式は、ヴェランダ・コロニアル様式といいます。
造幣寮とは、大蔵省の鋳造所に相当するもので、旧造幣寮の建物として、他に旧桜宮公会堂玄関部分(旧造幣寮鋳造所玄関)が残っています。重要文化財。

◆旧桜宮公会堂 (旧造幣寮鋳造所玄関)

旧桜宮公会堂

天満橋1-1-1 地下鉄「南森町」・JR「大阪天満宮」

 ここの正面玄関部分は、元造幣寮の鋳造所を建てかえる際に正面玄関部分を解体して保存してあったものを、現在の旧桜宮公会堂を建設するときに移築再建したものです。英国人ウォートルスが建築。エンタシスの柱が見事です。玄関部分は重要文化財に指定されています。

◆造幣博物館(ぞうへいはくぶつかん)

造幣博物館(ぞうへいはくぶつかん)

天満1-1-79 地下鉄「南森町」・JR「大阪天満宮」

 明治44年建築。河合浩蔵の設計。河合浩蔵は、ドイツ派の建築家で、赤レンガを使った重厚な建築が特徴です。この建物は、旧火力発電所を昭和44年に博物館に改造したものです。

◆大阪府立中之島図書館

大阪府立中之島図書館

中之島1-2-10 地下鉄・京阪「淀屋橋」

 明治37年に野口孫市が設計し、住友家の寄付によって建築されました。中央のドームの下にホール、正面はコリント式列柱にぺディメントを配したポルティコを置く、格調高い古典様式です。重要文化財。

◆大阪市中央公会堂

大阪市中央公会堂

中之島1-1-27 地下鉄・京阪「淀屋橋」

 大正7年建築。岡田信一郎により基本設計がなされ、これに辰野金吾が修正を加えて設計したもの。ネオ・ルネッサンス式の豊かな意匠や正面の大アーチと4 本の円柱が創意に富んでいます。平成11年から約4年をかけ、平成14年11月保存再生工事が完了。重要文化財。

◆大阪中央郵便局

大阪中央郵便局

梅田3-2-4 JR「大阪」地下鉄・阪神・阪急「梅田」

 昭和14年建築。吉田鉄郎が設計。インターナショナルスタイルのお手本とされる明快さと合理性があり、上階にいくほど階高を低くした優れたプロポーションです。

◆日本銀行大阪支店

日本銀行大阪支店

中之島2-1-45 地下鉄・京阪「淀屋橋」

 明治36年建築。設計は明治建築界の大御所、辰野金吾です。壮重端正を特徴とするネオ・ルネッサンス様式を基調とする建築様式です。

◆中央電気倶楽部

中央電気倶楽部

堂島浜2-1-25 地下鉄「肥後橋」

 昭和5年建築。葛野建築設計事務所(葛野壮一郎)の設計。SRC造りで、茶色のスクラッチタイルが張られた外壁に飾り板が埋め込まれ、飾り壺が配された建物です。

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