私たちのSDGs～03手話エンターテイメント発信団oioi

地球規模の環境問題や社会課題の解決も、まずは一人ひとりの小さな実践の積み重ねから。毎月、区内の様々な活動をお伝えします。

　「oioi（オイオイ）」は「手話っておもろいやん、ちょっとやってみたい」と感じてもらうために、コントや歌と手話が一体化したパフォーマンスを発信する一般社団法人です。理念は「バリアクラッシュ」。耳がきこえる人ときこえない人の間にある偏見や誤解を打ち壊し、お互いが歩み寄れる社会をつくることが目標です。

　「ありがとうという単語を一つ覚えるだけでも、伝わるとめっちゃうれしい。きこえない人も安心して笑顔になります」とoioi理事の石田竜士さん。「手話が少しできる人が街のどこにでもいたら、社会は変わります」

　oioiの本拠は南森町、メンバーは聴覚に障がいがある人が14人、きこえる人が22人。どんなお客さんにも楽しんでもらえるパフォーマンスをつくり、全力で演じるうちに、きこえるかどうかはたいした問題ではなくなり、「それぞれが自分の心のバリアを壊せた」と言います。

　2005年に結成、活動の持続性を高めるために16年に法人化しました。様々な場所や機会でパフォーマンスすることでたくさんのバリアを壊しています。

　耳が遠くなったお年寄りも手話で元気になれるのでは？　手話はお互いの顔をしっかり見るから、相手の気持ちを汲み取る力も育つ……福祉の枠を越え、コミュニケーションツールとしての可能性も見えてきました。

　社会を変える志を掲げ、oioiは笑顔で手話の楽しさを届け続けます。