私たちのSDGs～09HUBchari（ハブチャリ）

地球規模の環境問題や社会課題の解決も、まずは一人ひとりの小さな実践の積み重ねから。毎月、区内の様々な活動をお伝えします。

　キャッチフレーズは「あっちで借りて、こっちで返せるレンタサイクル」。30分150円で電動アシスト自転車が借りられるポート（駐輪場）が市内に約230か所（ドコモ・バイクシェア含む）あります。スマホとクレジットカードがあれば、ウェブサイトから会員登録、すぐに利用できます。自転車の空き状況確認や予約もスマホでできます。

　運営するのは、本庄東に拠点を置くホームレス支援の認定NPO法人Homedoor（ホームドア）。理事長の川口加奈さんは「ホームレスの人々の得意分野で仕事をつくりたいと、聞き取りをしてみると、空き缶回収などで使う自転車の修理が得意な人が多かったんです」と振り返ります。放置自転車も大阪の大きな問題でした。

　2つの社会課題に取り組もうと、2012年にHUBchariを始めました。川口さんはまだ大学生でした。最初は1ポートだけでしたが、現在は月間利用回数が延べ2万〜4万回。朝は通勤に、昼間は営業や買い物に。新型コロナウイルス感染症対策で通勤の「密」を避けたいと利用する人も増えているそうです。今年3月からUR（都市再生機構）と連携、まず市内17団地に140台分のポートを設置しました。

　所有からシェア（共有）へという人々の意識の変化も追い風になっているようです。「電車、地下鉄やバスに続く『公共交通機関』となることが目標」と川口さん。ホームレス支援につながることも知ってほしいと願っています。

　問合せ　HUBchari 

　電話　070-5436-2892（平日11時〜18時、土曜・祝日13時〜18時）

あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる

貧困問題について知り、自分にできることがないか考えてみよう