私たちのSDGs～17　コミュニティパブ　TENCHOS（テンチョス）

2021年8月1日

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地球規模の環境問題や社会課題の解決も、まずは一人ひとりの小さな実践の積み重ねから。毎月、区内の様々な活動をお伝えします。

自分を大切にする暮らし　社会を変える第一歩に

　「食」をテーマに人が集う場です。夜は旬の野菜たっぷりの健康的な定食（税別1,200円）が売り物。昼間や定休日はシェアキッチンやイベントスペースとして貸し出し、壁面はギャラリーとして利用できます。店名は、ここを利用する店長（TENCHO）の思いを自由に実現する場に、と願って付けました。

　デザイナーの細川裕之さん、不動産管理業の小川拓史さんが運営しています。2人は小川さんの会社が持つビルや文化住宅を改装、シェアオフィス、マルシェなど人が集う場づくりを手がけてきました。

　どの事業も「暮らしを豊かに」というメッセージを発信してきました。丁寧な暮らしで自分を大切にすることが、他者を思いやり、世の中の問題を解決する第一歩だと考えるからです。

　店はどの駅からも歩いて10分以上かかるビルの2階です。「居心地のいい環境を作れば、利便性に関係なく人は集まってくれる」という信念で選んだといいます。

　心理カウンセラーになりたかったという細川さんは聞き上手。ゆったりとおしゃべりする時間もこの店の名物です。

　もう一つ、名物が誕生しました。炭酸水で割って飲むシロップ「日々乃コーラ」。和洋のハーブを独自にブレンドした、体に優しいコーラです。クラウドファンディングで開発資金を募ったところ、目標額の10倍を超えました。「暮らしを大切に、というメッセージを全国に届けるツールです」と細川さん。料理の隠し味など使い方をめぐって新しいコミュニケーションも生まれています。