私たちのSDGs~19 縁樹の糸(えんぎのいと)
2024年6月7日
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北区広報紙わがまち北区10月号(令和3年)掲載
地球規模の環境問題や社会課題の解決も、まずは一人ひとりの小さな実践の積み重ねから。毎月、区内の様々な活動をお伝えします。
樹木から生まれた糸を紡ぎ「森をまとう」暮らし提案
さらりとした感触のストールやマスクは「樹木布」製です。木をナノ繊維に加工し天然繊維と紡いだ糸で織った布地は吸湿性、消臭性、速乾性に優れ、使えば使うほど味が出るのが特色。
「縁樹の糸」代表の加藤貴章さんは、北区役所のすぐ近くに本社と店舗を構える、1953(昭和28)年創業の婦人服メーカーの3代目。「高校時代から30歳まで暮らした関東から大阪に戻って、関西の歴史の奥行きと、その礎である自然に改めて感動しました」と話します。その豊かさを自分たちなりに受け継ぎ、未来へ贈りたいと、「森をまとう」をテーマに、家業を生かして樹木布を開発、2018年にブランド「縁樹の糸」を立ち上げました。
原料には高野山の御霊木や、岸和田のだんじりをつくる時に出た端材など、日本各地の伝統文化に縁のある樹木を使います。「木に宿った物語もまといたい」という思いからです。
インテリア用の素材としてもリゾートホテルなどで活用されています。2019年にはウッドデザイン賞優秀賞を受賞しました。「婦人服のお客様は中高年女性が中心ですが、樹木布で男性や若い年代のお客様ともご縁ができました」
「樹木布」や、樹木エッセンスのミストが「暮らしと自然をつなぎ、森へ足を運んでいただくきっかけになれば」と加藤さんは願います。高野山を訪ねるツアーも実施しています。店舗を「街の人が癒される森を感じるギャラリーサロンにしたい」という夢も抱いています。
代表の加藤貴章さん
木からストール、マスク、ハンカチ、ミストなどが生まれた
問合せ先
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陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
SDGsチャレンジ
身近な木の製品がどこから来た木材で作られているのか思いをはせてみよう
SDGsとは
国連サミットで採択された17の「持続可能な開発目標」
SDGs関連情報
注)本記事に関する内容は、北区広報紙わがまち北区への掲載時点のものです。現時点での詳細につきましては、掲載団体等に直接お問い合わせください。
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