私たちのSDGs~59 認定NPO法人プール・ボランティア
2025年8月1日
ページ番号:658436

北区広報紙わがまち北区8月号(令和7年)掲載

地球規模の環境問題や社会課題の解決も、まずは一人ひとりの小さな実践の積み重ねから。毎月、区内の様々な活動をお伝えします。

障がい者に水泳指導 市民プールで一緒に楽しく
土曜朝の扇町プール。緑のスイミングキャップの障がい者に、青いキャップのボランティアがマンツーマンで付き添います。車いすでの入水、バタ足の練習、目標の距離…1時間余りの指導は、様々な障がいを抱える利用者に合わせて、それぞれのメニューで進みます。
理事長の岡崎寛さんと事務局長の織田智子さんは水泳経験者。同じプールで働くうち、「泳げる私たちが、何か社会の役に立てないか」と話すようになり1999年、NPOを立ち上げました。会費を取ることへの理解が得にくい時期もありましたが、自閉症の子を受け入れたのをきっかけに、口コミで利用者が広がりました。
「子どもが迷惑かけちゃいけない、と親は気疲れしがち。私らは一般のお客さんとの間の盾になって、楽しいプールにしてあげられる」と織田さん。その姿を親は観覧席で見守ります。岡崎さんは「年齢も3歳から50代まで幅広いので、小さい子の親にとっては、子どもの未来が見える安心感もあるのでは」と話します。
3つの市民プールで開催するクラスの利用者は年に延べ約4,000人。ボランティアも高校生から85歳まで様々で、利用者の特性に応じてマッチング、クラスが終わると利用者のノートに指導内容を記します。時に親のコメントを挟んで引き継がれる成長の記録です。3歳で入会し、逃げ回っていた男の子は高校生になり、この日1キロを泳ぎました。
悩みはマンツーマン指導ゆえ、ボランティアが足りないと受け入れられないこと。最近、扇町プールに木曜夜のクラスを作りました。「仕事帰りでボランティアに来てもらえればうれしいですね」

理事長の岡崎寛さんと事務局長の織田智子さん

リクライニングできる車いすでプールに入る

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SDGsゴール3:すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

SDGsチャレンジ
プールで“共存共泳”しましょう

SDGsとは
国連サミットで採択された17の「持続可能な開発目標」

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注)本記事に関する内容は、北区広報紙わがまち北区への掲載時点のものです。現時点での詳細につきましては、掲載団体等に直接お問い合わせください。
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