私たちのSDGs~64 tomoni.(ともに)
2026年1月1日
ページ番号:668696
北区広報紙わがまち北区1月号(令和8年)掲載

地球規模の環境問題や社会課題の解決も、まずは一人ひとりの小さな実践の積み重ねから。毎月、区内の様々な活動をお伝えします。
性もルーツも環境も あらゆる違いを豊かさに
「違いが豊かさになる社会」をめざすユニットとして、学校や地域での対話の場づくりや、性の多様性を切り口にした人権教育・ワークショップの開催をしています。
吉川ヒロさんは4歳頃に自分の体と性自認の違いに気付き、学生だった15年ほど前からトランスジェンダー当事者として、性の多様性の啓発活動に関わり始めました。スクールソーシャルワーカーの宝本いつみさんは、どちらかといえば同性が好きな自分を学生の頃に意識したそうです。2人は2018年、コミュニケーションのワークショップで出会い、2021年に「tomoni.」を結成。大阪や兵庫を中心に活動しています。
小学校では輪になって、「うれしい時ってどんな時?」といった身近なテーマで自分のことを話してもらいます。パスもOK。ずっとパスを続けていた子が、最後に感想を話し始めたことも。授業の後には「困っている事やうれしかった事を言えてほっとした」「みんなの気持ちを知れてよかった」といった声が届きます。小中学校の講演では、元小学校教師で大阪多様性教育ネットワーク共同代表の沖本和子さんが提唱する「もちあじ」をキーワードに話します。性もルーツも家庭環境も、それぞれの「もちあじ」であること、それが社会で多数派じゃない時はしんどさがあること。そして体験を元に「私たちはこうやって自分らしさを選んできたけど、みんなはどう生きていきたい?」と語り掛けます。
こうした学校の授業は単発で終わることが多いのが現状です。「やっと話し始めた子が元に戻ってしまわないよう、できれば継続して関わり、子どもたちが安心して話せる体制を先生と協力してつくっていきたいですね」

(右から)吉川ヒロさん、宝本いつみさん

人権教育・ワークショップで自分の大事な価値観について考えている様子
詳細
SDGsゴール16:平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
SDGsチャレンジ
自分のどんな気持ちも大切に
SDGsとは
国連サミットで採択された17の「持続可能な開発目標」
SDGs関連情報
注)本記事に関する内容は、北区広報紙わがまち北区への掲載時点のものです。現時点での詳細につきましては、掲載団体等に直接お問い合わせください。
探している情報が見つからない
このページの作成者・問合せ先
大阪市北区役所 政策推進課広聴広報・企画調整担当
〒530-8401 大阪市北区扇町2丁目1番27号(北区役所4階42番窓口)
電話:06-6313-9683
ファックス:06-6362-3821

