【研修資料】三角巾の使用方法 (基本編)
2024年4月30日
ページ番号:508811
三角巾の使用方法
三角巾は、救急処置における包帯処置として、止血に必要な「圧迫」、創傷部を空気に触れないようにする 「被覆」、打撲や骨折箇所を安静に保つための「固定」に使われます。
滅菌処理されているもの以外は、三角巾そのものを直接傷口にあてないようにし、必ず滅菌ガーゼ等をあててから行ってください。
滅菌処理されているもの以外は、三角巾そのものを直接傷口にあてないようにし、必ず滅菌ガーゼ等をあててから行ってください。
三角巾の名称
三角巾の形態
全巾
体表面を被覆(ガーゼ等の支持を含む)する場合及び腕を吊る場合に用いるもので、圧迫包帯止血を目的としては活用できません。
半巾
全巾の頂点と基底中央を結ぶ線で切断するか、両端を重ねて小範囲の体表面(手掌及び足部等)を被覆する場合に用いますが圧迫包帯止血を目的としては活用できません。
たたみ三角巾
全巾の頂点から基底に向けて折り、たたみ(2つ折り、4つ折り、8つ折り)込んで作成します。創傷部の覆包帯、圧迫包帯止血、支持包帯、固定包帯等に活用できます。
たたみ三角巾の作成法
地面(床)、衣類等に接触させることなく手に持ったままの状態で操作し、三角巾の汚れを防ぎます。
- 右手、左手ともに親指を外に出して、他の4指を三角巾の中 に入れ、右手(頂点側)を手前(山折り)に折り、左手と右手 が合わさるようにし、左手の親指で頂点を押さえます。
- 右手を手前1枚目と2枚目の間に入れ、折り目の頂点部をつまみます。(○印の部分)
- ○印の部分を手前に引くように開き、外側に返して2つ折りのたたみ三角巾を作成します。
- 2つ折りにした後、右、左手ともに親指を外側に 残して他の指を内側に入れます。
- 右手側を手前(山折り)に折り、左手と右手が合わさるように し、左手の親指で右手側の折り目のはしを押さえます。 右手を手前1枚目と2枚目の間に入れ、折り目の頂点部をつまみます。
- 差し込んだ右手で内側から開き外側に返して、4つ折りのたたみ三角巾を作成します。
三角巾の結び方、解き方
三角巾を結んだり、解いたりする場合は、傷病者にあたえる苦痛を最少限に止めるように心がけましょう。
結び方
本結び
三角巾の両端を結ぶときは、「本結び」とします。
- (B)の上に(A)を重ねる。(B)を上方に上げ、(A)の内側から(A)の下を通し、外側に出します。
- (B)の上に(A)を重ねて、(A)を(B)の上外側から下を通し内側に出します。
- (A)、(B)の両端を引きっかり締めます。
解き方
本結び
- 右(左)手で結び目近くの輪の内側部分を握ります。次いで左(右)手で片方の端(B)を力強く上方に引きます。(右手と左手に持っている部分の三角巾が一直線になるようにします)
- 左(右)手で(B)の端より離し、結び目の内側で結び目のところを左(右)手の拇指と示指でつまみます。結び目の上方((B)の端の方)を押し上げるようにしてしごきます。このとき右(左)手も下方に引くようにします。