ベトナム国・ホーチミン市水道総公社及びドンナイ省水道会社と技術交流を実施しました

　大阪市水道局では、友好関係の促進や課題解決に向けた相互支援を目的として平成21年12月にベトナム社会主義共和国・ホーチミン市水道総公社（SAWACO：Saigon Water Corporation）と「技術交流に関する覚書」を締結し、以降、毎年技術交流を実施してきました。

　令和3年12月には、ホーチミン市に隣接するドンナイ省の水道事業体であるドンナイ省水道会社（DOWACO：Dong Nai Water Supply Joint Stock Company）も加えた3者で技術交流に関する覚書を締結しました。

　今回は、3者での覚書に基づく初めての技術交流となりますが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で海外との往来が困難な状況を踏まえ、オンライン方式による技術交流を実施しました。

　今回の技術交流では、SAWACO・DOWACOの課題である水源・浄水・給配水過程での水質改善及び漏水対策をテーマに実施しました。

　各日、第1部では、SAWACO・DOWACOより提供されたデータに基づいた課題整理結果と考えられる対応案について当局から説明し、SAWACO・DOWACOと当局でディスカッションを行いました。第2部では、当局から説明した対応案に適用できる技術・製品について海外水ビジネスパートナー企業から説明を行いました。

　SAWACO・DOWACOの給水会社の方も含め、100名を超える多数の方にご参加いただきました。SAWACO・DOWACOからは、「原水水質悪化時の対応方法」、「市街地におけるオゾン発生装置設置時の注意点」、「水質監視機器のメンテナンス方法」、「お客さまからの水道水質への問い合わせ方法」、「当局の漏水発生時の対応方法及び発生原因の分析結果を活用する方法」や「水圧テレメータの活用方法」等について質問があり活発な議論を行うことができました。

令和4年3月24日（木曜日）・25日（金曜日）

約100名

（SAWACO）　NGUYEN VAN DANG副社長　他

（DOWACO）　PHAM THI HONG社長　他　

（大阪市）　尾原事業推進担当部長　他6名

（海外水ビジネスパートナー企業）　9社