遠里小野地域の見守り活動について
2025年10月23日
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【活動目的・背景】
平成25年度にネットワーク委員会が設立されて、遠里小野地域として取り組むべき方向性が議論されるなかで、「地域の高齢者が安心して暮らし続けられる地域づくり」という方向性が示され、高齢者の見守りを行うことになりました。
具体的な取組みとして、全世帯に70歳以上の「高齢者調査」を行い、地域に住む高齢者の把握に努めました。その調査票の中に、「見守り」の項目を設け、見守りを希望するか、希望する場合は、訪問による見守りを希望するか電話による確認を希望するかを聞き取られ『高齢者名簿(以下、「名簿」という。)』としてまとめました。
平成26年度には住吉区役所から災害時に何らかの支援が必要な方の名簿『災害時要援護者支援台帳(以下、「台帳」という。)』の提供を受け、「名簿と台帳」それぞれに登録された方(以下、「見守り対象者」という。)への見守りが始まりました。
活動内容
見守り対象者への訪問については、敢えて担当者を決めずに22人のネットワーク委員が「気になる人」や「近隣住民から訪問してあげて」等の声も受け不定期で訪問されています。
訪問は月曜から金曜日の午前・午後を2人ペアで行っていますが、ネットワーク委員の訪問だけでなく、近隣住民の声を聞くなど地域ぐるみでの見守りをめざしています。
見守り対象者については、各町会ごとに五十音順に整備されファイル化されており、「不在につきポスティングした」「花に水をあげていた」など面談できなくても些細なことでも記載し、ネットワーク委員間で共有できるシステムが確立できています。実際に訪問する前にはファイルを見て、見守り対象者の特徴を確認しておくことが有効なようです。
また見守り訪問後は、月に1回「常駐支援相談員」(ネットワーク委員のうち地域の支援事務所である遠里小野老人憩いの家に常駐している方々)と専門職(包括・ブランチ・見守り相談室・CSW・まちセン・区役所など)が情報共有する場を設け、支援困難者への対応等について専門職に相談できる体制が確立できています。
この活動で得られたもの
- 地域の人たちのこともよく知ることができました。
- 民生委員とか常駐支援相談員の人たちと出会えてよかったです。
- 見守り活動を辞めてしまうと物足りなく感じるかも、活動中は楽しくやっています。
- 「みんなと一緒に頑張ってるんや」という気持ちが、すごいこの見守り活動に生きがいを感じています。
- 見守ってる人の生き方から、自分自身がすごく学べています。
- 訪問先で「また来てね」「ありがとう」等の励ましの言葉をもらえます。
- 見守り対象者の困りごとについて、専門職と連携して解決できたら感謝されました。
- 嬉しいことがこの活動を続ける一因にもなっています。
- 「繋がり」と「やりがい」があります。

最後に
見守り活動について、負担はあるものの活動の中でのやりがいを皆さん見つけられています。
また、訪問することを強要されると負担になるので「自分が行ける時に行く」くらいの気持ちがこの取組みを継続させるコツのようです。
遠里小野地域では「見守り対象者」への見守り活動は勿論のこと、10年前の名簿への登録調査に「希望しない」と答えた方へも状況の変化を踏まえ順次、訪問されているそうです。
地域の気になる人をほっておけない、お節介すぎる素敵なまちでした。
*インタビュー中も笑いの絶えない楽しいお話しをありがとうございました。

遠里小野の常駐地域支援相談員のみなさん
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