2022年6月号
2022年6月1日
ページ番号:571863
大阪の水害の歴史に学び、いざという時に備える。 『津波・高潮ステーション』(入館無料)見学のススメ
「災害は 忘れたころに やってくる」これは上の写真『水防碑』に刻まれた言葉です。
千島公園の入口(大正区役所前)に据えられた石碑です。大切な命を守るため、日頃から災害に備える心を忘れない…。そうした戒めの言葉ですね。先月、大阪府西大阪治水事務所(大阪市西区)内にある、『津波・高潮ステーション』を訪問しました。この施設の展示棟はよくできており、ちょっとしたミュージアムになっています!
水害の歴史を学ぶコーナーでは、かつて大阪を襲ったジェーン台風など高潮被害の歴史や、今後30年間で8割の確率で発生するといわれる南海トラフ巨大地震と津波についての正しい知識が習得できます。とりわけ、海抜0メートル地帯を有する大正区においては、堤防より下に建つ長屋風景の展示など、水害の危機に備える必要性を実感させられます。
川の河口にあって海にも面している大正区は、その地理的特性から津波や高潮の被害を受けやすいエリアです。南海トラフ巨大地震の場合で、大正区には117分で津波が到達します。命を分ける2時間です。この『津波・高潮ステーション』であらかじめ知識を入れておけば、自分と大切な人の命を守る行動が取れると思います。私も視覚的な疑似体験ができて身につまされ、防災リュックの用意をしました!入館料は無料。区民の皆さま、地域の学習会などにも活用いただき、ぜひ一度訪れてみてください。おススメです。