オリックス・バファローズ阿部翔太選手×大正区長 特別対談(令和6年1月30日)
2024年3月1日
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大正区のこどもたちの未来のために!
令和5年11月に「大正区の子どもたちの未来やスポーツ振興のために」とご寄付をくださったオリックス・バファローズ阿部翔太選手へ、令和6年1月30日(火)に市長感謝状が贈呈されました。
大正区広報紙「こんにちは大正」令和6年3月号に掲載しきれなかった阿部選手と古川大正区長との対談の様子等をお届けします。
■大正区広報紙「こんにちは大正」令和6年3月号の紙面は「2024年3月号」のページからご確認ください■
(注)対談は、令和6年1月30日(火)実施。ホームぺージ掲載内容は対談時の情報です。
阿部選手と大正区長
寄付のきっかけや大正区について
寄付をしようと思ったきっかけは
古川区長(以下:古川) このたびは、多額のご寄付をありがとうございます。阿部選手が寄付をしようと思われたきっかけをお伺いできますか?
阿部選手(以下:阿部) 子どもの頃から野球をやっていて、近鉄ファンだったので京セラドームにもよく行っていました。当時の僕は「野球選手ってすごいな」と思っていたので、今の子どもたちにも、そう思ってくれる子が増えたらうれしいなと思ったのが理由のひとつです。それと、今は野球に限らず、スポーツをする子が減っているのが気になっていて。
古川 そうなんです、人数が減って、チームが作れなくなっているところもあります。
阿部 僕らの頃は、各小学校にあったんですけどね。そういう話をお聞きすると、寄付を役立てていただいて、少しでもスポーツに触れる子が増えてくれたらと思います。
古川 子どもたちに、スポーツに触れる経験をしてほしいと。
阿部 みんなと一緒に何かをする経験は、とても大切だと思います。僕自身も小学生から野球をやってきて、学んだことがたくさんありました。学校の授業だけでは学べないものが、スポーツにはあると思うので。どれくらい役に立てるかわからないですが、少しでもという思いです。
古川 ありがとうございます、しっかり子ども達のために使わせていただきます。
大正区について
区長 阿部選手は中泉尾小学校のご出身ですが、当時はどんなお子さんでした?やんちゃなほうでしたか?
阿部 どちらかと言えば(笑)。大正東中学校でも、いちばん怖い先生が3年間担任でした。
区長 それはきっと、小学校での評判を先生方がお聞きになったんでしょうね(笑)。大正区で過ごした小中時代の思い出の場所はありますか?
阿部 やっぱり僕は中泉尾グラウンドですね。中学時代も大正シニアで練習していました。あのグラウンドですっと野球をしていた思い出があります。
区長 阿部さんが育ってきた中泉尾グラウンドで野球をしたいと思ってくれる子が増えたらいいですよね。ぜひ、中泉尾グラウンドを「阿部翔太発祥の地!」としてアピールしたいですね。
阿部 いやいや(笑)
大正区長杯争奪少年軟式野球大会の開会式(令和6年1月15日)
中泉尾グラウンドにかけつけた阿部選手
開会式で激励の言葉をおくる阿部選手
出場選手たちと阿部選手
野球について
2023年シーズンで自分自身が1番シビれたのは
区長 2023シーズンで、自分自身が1番シビれたと思ったのは、どの試合のどの場面でしたか。
阿部 シビれたというか…あるロッテ戦の試合で、1アウト満塁のピンチの場面から次の打者をレフトフライで2アウト、さらに次の打者を三振に抑えた時ですかね。それまで調子を落としてて、そこぐらいから…
区長 復調してきました?
阿部 はい、そこくらいから調子を取り戻してきた感じなので、そこが1番かなと思います。
区長 その試合を乗り切ったからこそ、以降の試合の復調につながったということでしょうか。
阿部 そうですね。そんな感じがします。
区長 阿部さんが投げていない試合でも、印象に残っている試合はありますか?
投手 やっぱりリーグ優勝が決まった試合の逆転の瞬間ですかね。球場の雰囲気とかも、逆転するぞっていう雰囲気もあってすごいなと感じましたし、一番印象深いです。
マウンドへあがるとき
区長 京セラドームで投げられる時って特別な思いとかってあるんですか?
阿部 最初の頃は不思議な感覚だったというか、今でもちょっとそうなんですけど。小さい頃に見てた所で、自分が投げてるっていうのは。
区長 逆ですからね、今までと。
阿部 はい。
区長 子どもの頃に通っていた京セラドームを本拠地にしている球団の選手ですからね。凄いことですよ。試合で登板する前に心掛けていることやマウンド上で意識していることはありますか?
阿部 自分のできる範囲で力を出すことに集中しています。持っていない力を出したいと思うと違ったプレーになってしまうので、自分の持っている力でしっかりと勝負することを心がけています。
区長 普段から練習で培ってきたものを?
阿部 そうですね。
緊張しやすい?
区長 横山市長との合同感謝状の贈呈式にこれからご出席いただきますが、お会いするのは初めでですか?
阿部 はい。
区長 緊張されてたりしますか?特に緊張していない?
阿部 いや、緊張はもちろんしています。緊張しいなんで。
区長 そうなんですか?でも、堂々とされていますよ。あまりそう見えない。
阿部 よく言われるんですけど(笑)試合も緊張しています。
区長 試合も?登板前、中継ぎの時とかってどんな気持ちの作り方をされているのでしょうか。
阿部 めっちゃくちゃドキドキして大丈夫かなって思っています。登板の声がかかった時は、もちろん「よっしゃ!」という気持ちなんですけど、1球目投げるまでとか、1アウトを取るまでっていうのは不安ですね。もちろん絶対にいけると思ってマウンドに上がるんですけど、不安も少なからずあります。
区長 普段からメンタルの保ち方って何か意識されていたり、トレーニングをされていたりとかってあるんですか?
阿部 さっきも言ったことですけど、自分のできる事しかできないと思っていて。あとはもう緊張はするものだと思ってやってます。緊張せえへんと思ってやってしまうと、もしそこで緊張してしまった時に自分のプレーが出来なくなってしまうんで。緊張するのが当たり前で、当然だと最初から思ってやっています。
区長 その日の登板が終わったら「これでリラックスできる!」と思うのでしょうか?それとも、その日の結果を考えて悩んだりするのでしょうか?投げ終わってベンチに帰ったときとかに。
阿部 めちゃくちゃホッとしています(笑)ただし、結果が悪かった場合は落ち込むというか、「くっそー!」と思います。あと、投げた日とかは、ちょっと興奮しているのか、僕は寝つきが悪いですかね。
区長 そうなんですね。悔しいときは尚更?
阿部 悔しいときは逆に寝れるかもしれないです。
区長 そうなんですか!
阿部 気持ちを切り替えようと思って。抑えた時のほうが興奮しているかもしれないですね。
オフシーズンの過ごし方
区長 キャンプまでのオフシーズンの準備はどのようにされていますか?
阿部 1年間を戦いぬくってすごく難しいことなので、しっかり戦いぬける体を鍛えるために、トレーニングを行っています。キャンプインしてから実戦にむけた調整に入っていくので、今のオフの時期は、まだまだしっかりとトレーニングを継続しています。
区長 オフシーズンといえば、最近、テレビでの活躍もお見かけしますね。
阿部 バラエティーですか?(笑)
区長 はい(笑)舞台に出演されているのをテレビで見ましたが、どうでしたか?
阿部 めちゃくちゃ緊張しました。
区長 そこも緊張したんですね!笑いを取ろうと思いましたか?
阿部 できれば笑いを取りたいと思ったんですけど、そんな考えも吹き飛ぶくらい緊張しました。
区長 チームの中では結構いじられ役なのかな、バラエティー枠というか。
阿部 そうですね。先輩の平野さんとかがいじってくれるんで、それで周りに連鎖していると思います(笑)
区長 上手くいじってくれる先輩がいるんですね。
最後に
区長 来シーズンに向けての意気込みや抱負を教えていただけますか?
阿部 オリックスには素晴らしいピッチャーが多いですが、自分の立場を確立して、チームの4連覇に貢献したいと思っています。
区長 個人的にも目指したい数字はありますか?
阿部 2022年シーズンに44試合、2023年シーズンは49試合に登板したので、2024年シーズンは「50試合に登板」を目指したいという気持ちがあります。
区長 それでは、最後に大正区民の皆さんにメッセージをお願いします。
阿部 地元のすぐ近くでプロとして野球ができていることをうれしく思いますし、もっともっと応援してもらえるように、これからも頑張ります。そして、僕が少しでも力になれることがあれば、積極的に協力をしていきたいと思っていますので、また何でも声を掛けていただけたらうれしいです。