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カラスについて

2017年4月6日

ページ番号:179348

 都会には、ハシブトガラスとハシボソガラスの2種類のカラスがいます。都会でよく見るのは、ハシブトガラスです。本来は里山に住んで畑などを荒らす反面、農林業に有害な昆虫やネズミを駆除するなど、目立たない功労者でもあります。 
 しかし、近年は生ごみなどエサの豊富な都会に住みつくカラスが増え、思いがけない害をもたらすようになりました。
「カラスにごみを荒らされてお困りの時は」

ハシブトガラスとハシボソガラスのイラスト
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カラスの習性

 カラスは大変賢くて用心深い鳥です。雑食性で、人が食べるものは何でも食べます。小動物を捕まえて食べたりもします。3月下旬から7月上旬にかけて、大きな木の横枝などに巣を作って3~4羽のヒナを育てます。
 この時期に一部の親鳥がヒナたちを守るため、巣に近づく人やペットを威嚇する場合があります。

こんな苦情があります

ごみを荒らしているカラスのイラスト




ごみ袋を破いて、生ごみを食べ散らかす。

大きな声で鳴いているカラスのイラスト




早朝から鳴き声がうるさい。
気持が悪い。

人を威嚇しているカラスのイラスト




巣の近くを通る人やペットを威嚇する。

カラス被害を受けないために

  •  ごみの出し方を工夫しましょう。
    ・ 
    エサとなる生ごみの量を減らしましょう。
    ・ 生ごみを紙で包むなどして、外から見えないようにしましょう。
    ・ ごみ出しの時間を守りましょう。
    ・ 防除器具(防鳥用ネットなど)を活用しましょう。

    大阪市環境局では防鳥用ネットの貸出を行っています。詳しくは環境局ホームページ「カラスにごみを荒らされてお困りの時は」をご覧ください。

  •  カラスへのエサやりは絶対にやめましょう。
    ・ エサを与えることで、カラスは人がエサをくれるものだと思い、人をおそれなくなります。

  •  巣の材料となる針金ハンガーなどやプラスチックなどの放置はやめましょう。
     カラスは、木の枝の他、針金ハンガーやプラスチックなどの日用品を利用して巣を作ります。巣作りをさせないために、こうしたものを放置してカラスに巣の材料を提供しないことが大切です。

  •  威嚇してくるのは子育て中の一時的な行動です。巣がある木には近づかないようにしましょう。迂回できない場合は、素知らぬふうにして素早く通り過ぎましょう。
    ・ 帽子を被ったり、傘をさすのも有効な防除方法です。
    ・ 威嚇の方法は、後ろから、近くまで飛んできてすぐ身をひるがえす「おどし飛行」だけで、突っつくようなことはまずありませんので、威嚇されてもあわてないようにしましょう。
    ・ カラスの攻撃は、子どもを守るための行動です。カラスのヒナが巣から落ちていても拾わないようにしましょう。また、巣をのぞいたり、石を投げたりして刺激しないようにしましょう。

カラス被害を受けないために

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カラスを捕まえることはできないの?

 許可なく、野鳥を捕獲することは、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」により禁止されています。迷惑だからといって、捕まえたり、卵やヒナを捕ってはいけません。どうしても、被害の軽減が図れない場合は、動物愛護相談室(06-6978-7710)に捕獲許可についてご相談ください。 ただし、捕獲許可申請については、その土地の所有者か管理者あるいは依頼を受けた業者が行い、許可を受けた上で申請者が捕獲することになりますのであらかじめご了承ください。

カラスに関する豆知識

1) カラスに良いところはないのですか?

 都会の自然の中でハシブトガラスは、いろいろな生きものの捕食者の役割をしています。例えば、甲虫類やネズミ、鳥の卵やヒナなど捕らえることで、結果として、これらの動物の数をコントロールをする役割を果たしています。この他、ドバトも近年、都会ではたいへん増えた鳥ですが、ハシブトガラスに食べられることである程度、数が抑制されている可能性があります。
 このように、都会のハシブトガラスは都市の生態系の中で多くの生きものに対して捕食者としての役割をしています。その結果、特定の動物が増えることを抑制しているという大きな効果が考えられます。また、動物の死体などを片づけてくれます。この他、木の実を飲み込んで移動し、糞とともに種子を落とすことで種子を散布して植物の繁栄に貢献しています。ばらまいている糞には、リンが含まれているのでリンの循環の一翼も担っています。これに、植物が芽生え、成長する時の栄養を森林に戻すことになります。
 また、ハシブトガラスの増減の様子を見ることによって、ごみの量やごみの出し方の善し悪しなどを知ることができます。いわばハシブトガラスを環境の指標として見ることによって、私たちの身の回りの環境の様子を知ることになります。

2) カラスは、どうして人を威嚇するのですか?

 本市において、人を威嚇したという報告や相談が多いのは、5~6月です。この頃は、繁殖期であり、特にヒナが巣立ったり大きくなって巣から落ちたりする時期です。そのため、親鳥がヒナを守ろうとして人に威嚇をしたことから「襲われた」という苦情や相談を受けることがあります。
 多くの場合、大きな声で鳴いたり、頭の上を飛びながら鳴いたり、とまっている枝や電線をガンガンつついたりする威嚇に留まります。しかし、それでも人が気がつかないでヒナに近づくと、親鳥が後ろから足で頭を蹴るように飛んでいく行動をすることがあります。
 このような行動は、都会のハシブトガラスに限ったことではありません。カモメ、コアジサシやセイタカシギなど、多くの鳥でも子どもを守ろうとして行う同様の行動が観察されています。カラスの場合、都会にも多く生息し人と生活の場が近接していて体も大きいので、このような行動が問題になることがあります。
 また、繁殖期以外でも巣やヒナを奪われたのを覚えていて、その人を見ると威嚇してくるカラスもいます。また、えさやりなどの行為により人に馴れたカラスが餌をもらおうと近くに飛んできただけでも、大きく黒い鳥がいきなりやってきたために、人によっては襲われたと思う方もいます。むやみに怖がらないで何をしようとしているのか相手をよく観察しましょう。

3) どうしたらカラスを減らせるのでしょうか?

 都会のハシブトガラスに関わらず、生きものが生きていける、あるいは増えるということにはそれなりの理由があります。その要素は、食べ物がある、次に繁殖する場所がある、天敵から身を隠すことができるということが大きな3つのポイントとなります。
 都会のハシブトガラスは、自然が少ないところにいるためにタカなどの天敵も少ない安全な環境で暮らしているといえます。また、彼らが夜に安全に寝ることのできるねぐらは大きな緑地です。緑地は、都会の貴重な自然ですから人間も大切にしています。また、繁殖の場所はほとんどが樹木です。これも人間の貴重な財産です。
 カラスを減らす確実な方法としては、第1に食べ物を減らすことです。都会のカラスは人の出す生ごみや与えられる餌を食べています。そこで時間はかかりますが、生ごみとの接触を減らすという「兵糧攻め」が効果的です。
 そのためにはごみの減量化や防除器具の活用、ごみ集積所の形態の工夫、ごみ出しマナーの徹底など、地域ぐるみで協力し合い、取組みを広げていくことが大切です。
 この他、カラスへの餌付けはもちろんのこと、結果としてカラスの餌付けとなる他の野生生物(ハト等)へのエサやりを行わないことが必要です。
※ ハシブトガラスが、半透明のビニール袋に入ったごみをあさる様子を観察していると、赤っぽいものやぬれたものを狙っていることがわかります。赤いものは肉、濡れたものも魚の肉など、高蛋白質の栄養価の高い食べ物に出会う確率が高い目印です。少なくとも、乾いている紙くずではないことから、食べ物にありつける可能性が高いことになります。
 生ごみを紙に包むなどして外から見えないようにすると、ごみの散乱等の被害を減らすことができます。

4) カラスはどこで眠るのですか?

 カラスは、ハシブトガラスもハシボソガラスも集団をつくって眠ります。これを集団ねぐらと呼んでいます。少ないねぐらで数10羽、多いと数千羽ものカラスが集まって夜を過ごします。ねぐらは本来、山の中腹の森、鎮守の森など、樹木の多い所に作られます。都会では、規模の大きな緑地の公園や神社に集まっています。また、最近では小規模な緑地でも少数が集まりねぐらをとるのがわかってきました。
 ねぐらの中では、冬であれば一年中葉の茂っているスギやヒバなどの針葉樹、クスやスダジイなどの広葉樹の中で眠ることが多くなります。夏には全体に、木の葉が茂るので特定の樹種ではなくなり、木の葉の茂った樹冠部の下の方の枝にとまって眠ります。1本の木に20~30羽がとまっています。また、このような枝の下は、植栽が少なく比較的開けているところが多い傾向があります。寝ている所は、上からオオタカなどの天敵には見えず、下はネコなどが近づいたらわかるような場所を選んでいるようです。

5) カラスはどこに巣を作るのですか?

 本来、ハシブトガラスは森の中の樹木に巣を作ります。比較して、ハシボソガラスは森の縁の樹木や草原のなかの独立木に作ります。
 また、ハシボソガラスは農耕地の中の高圧鉄塔に作ることもあります。彼らから見れば草原の独立木に見えることでしょう。ハシブトガラスは、都会の中の緑地、住宅地の庭木、校庭の木、街路樹など基本的には樹木の枝に巣を作ります。しかし、最近では、人工的なもの、例えば広告塔の中、電柱、照明塔などにも作るようになりました。
 このような巣のそばには、巣の位置より一段高い樹木、あるいは建築物などに見張り場を決めているのが普通です。

6) カラスの群れにボスはいるのですか?

 ハシブトガラスの社会構造については、まだあまり研究が進んでいません。大きく分けて、つがいの2羽でなわばりを持っているものと、3羽以上の群れで行動しているものが見られます。しかし、群れの中にも、いつも一緒にいる2羽が目につくことがあり、なわばりを持たない群れの中でもつがい単位で行動しているものがいるようです。
 「ボス」というのは、群れの他のものより上位に立つ個体だと考えると、他の個体に先んじて食べ物をとるとか、良いとまり場を確保するなどの行動をとるものだと想像できます。
 群れを良く見ていると、まずエサに飛びつくのはお腹がすいた個体、あるいは警戒心の薄い個体のようです。また、生ごみの山に群れが集まっていても、いち早く危険を察知して飛び立つのは、警戒心の強い個体のようです。
 生ごみの山のそばにとまっていても、なかなか中に入れずにいるものがいます。それを「見張役」と説明したTV番組がありましたが、顔をごみの山の方に向けているので、見張りではなく警戒して中に入れない個体のようです。また、こうした個体が一番先に危険を察知して飛び立つこともあり、結果的に見張りと同じ効果を与えているかもしれません。しかし、それはカラスの社会の中で割り振られた役割とは別のものです。
 このようなことから、群れの中でそれぞれの役割があるかどうかは、今後より深く科学的な検証が行われない限りわかりません。

7) カラスの雌雄は区別できますか?

 ことわざにいう「誰か鴉の雌雄を知らんや」は、聖人君子か凡人か似ていて区別のつかない例えです。それだけに、昔からカラスの雌雄の区別は難しいということがわかります。正確に雌雄を調べるのは、体の中の生殖器の形で区別するしかありません。卵巣があるのが雌、精巣が大きいのが雄です。外見からカラスの雌雄を見分ける方法は、観察を積み重ねて、行動から判断することです。1羽でいると、よほど顔なじみのカラスでないとわかりませんが、つがいの2羽でいる時にはある程度見当をつけることができます。2羽並んでいると、大きさが多少違うのがわかります。(大きな方が雄の可能性が高い)
 交尾をしていれば、上に乗っているのが雄で下になっているのが雌です。また、巣作りでは雄が巣材を運び、雌が細かいところを作るようです。巣の中で卵を温めるのは雌ですが、ヒナに食べ物を運び与えるのは共同作業です。こういう観察を積み重ねていくと、雌雄がだんだん見分けられるようになります。

8) カラスは、なぜうるさく鳴くのですか?

 鳥類の多くは、おもに鳴き声と視覚によってコミュニケーションをとる動物です。よく鳴くのはそのためです。カラスも例外ではありません。ハシブトガラスでは、集合、相手の確認、自己主張、警戒など、様々な場面で鳴き声によるコミュニケーションが行われています。カラスが小鳥類の声と異なるのは、人が快いと思う音域より声が低いこと、声量が大きいこと、鳴き方が音楽的でないことでしょう。
 これに加えて、カラスは雌雄の結びつきが比較的強い種類です。そのため、鳴き声の意味の多くは、相手の存在を確かめている声や自分の存在を誇示するための声です。離れてとまっていても、鳴き合うことでお互いの存在を確認しあっていることになります。
 また、カラスの多くはなわばりを持って生活しています。そのため、なわばり宣言、なわばりに入ってきたほかのカラスに対しての威嚇、追い払った後の勝利の声など、なわばりを保つためにも鳴き声を利用します。5~6月の巣立ちの時には、幼鳥が親鳥を呼んだり、食べ物をねだったりするために鳴くこともあります。
 さらに、普段でも群れで採食する時に、お互いに呼びかけあったり、仲間を呼んだり、興奮して1羽が鳴くと、それが群れに伝わっていって、にぎやかに鳴きあうこともあります。

9) カラスと目が合うと襲われるって本当ですか?

 ごみ捨て場でカラスと目が合うと襲われるという話を聞きますが、実際はどうなのでしょうか。威嚇が激しくなるのは、繁殖期にヒナを守るために行われる行動です。ですから、ごみ捨て場や広場で、ハシブトガラスが人を襲うということは、まずありません。たまたま、ごみ捨て場や広場のそばの街路樹に巣があって、ヒナがいたという場合しか考えられません。
 かえって、目が合えばカラスの動きを見ていられるので、威嚇に気が付き安全にその場を離れることができると思います。また、カラスが威嚇してくるのは、たいていは後ろからですから、やはりカラスをきちんと見ていた方が、落ち着いて対応することができるでしょう。いちばん、危険なことは、ただ恐れて逃げようとして転んでより大きなけがをすることでしょう。カラスがいても毅然とした態度をとることが必要です。

10) カラスの幼鳥を拾ったのですが、どうしたらよいのでしょう?

 まず、カラスの幼鳥を見つけても決して拾わないでください。地面に下りた幼鳥が飛べないのは、ケガをしているからではなく、巣立ったばかりのよちよち歩きの段階だからです。普通、巣立ったばかりの幼鳥は、森の中で枝渡りをしながら親の後を付いていきます。ところが街路樹や狭い緑地の巣から巣立ったものは樹木が連続していないために、地面に下りてしまうことがあるのです。これを人が保護しようとすると、親鳥から見れば目の前で幼鳥を誘拐されることになります。そのため、親鳥が子を守ろうとして激しく威嚇をしてくる危険がありますので注意が必要です。
 なお、カラスの幼鳥の大きさは、親鳥と同じくらいですが、眼の虹彩が青、または灰色、瞳も薄色に見えること、口の中や縁がピンクであること、尾羽が短めであること、鳴き声は甘えたような鼻にかかった「ンガー」と鳴くことなどで区別できます。この他、足が弱くぺったりと座った感じでとまっていることがあること、人を恐れないこと、動作が心もとないことなども区別の目安になります。

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