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【第8号】「デートDVってなに? ~子どもに恋人ができたとき」                                  財団法人 大阪市女性協会 相談課長代理 田中陽子

2022年10月30日

ページ番号:121164

心を傷つけることも「デートDV」です


理想的な恋愛は、「愛情と信頼のもとお互いを高めあっていくこと」ですが、
そんな風に、なかなかいかないのが現実です。
今、恋人間の暴力「デートDV」が深刻な問題となっています。
DV(ドメスティック・バイオレンス)というと、なぐる・蹴るという身体的な暴力と思いがちですが、汚い言葉でののしったり、嫌がらせをするなどの心理的な暴力、性的な暴力も含まれています。

恋愛という名のもとに正当化される「束縛・干渉・嫉妬」

たとえば、携帯電話をめぐって

「勝手にメールをチェックする」

「メールをすぐに返さないと怒られる」

「メールアドレスから異性の名前を消すように言われる」など、

相手の行動を過剰に束縛し、干渉することもやはり暴力なのです。

嫉妬は、恋愛にはつきものですが、相手を独り占めしたいという独占欲が、

相手を自分の思いどおりにしたいという「支配欲」に発展することがあります。

 

自覚できない「心理的な暴力」

このような心理的な暴力は、ふるわれている本人はなかなか暴力と自覚することができません。それは「愛しているから」「心配だから」「恋人同士だから」などといういいわけが用意されているからです。支配欲を「私を愛している証拠」と勘違いしてしまいます。

ただ、繰り返しこのような暴力の状態が続くと、「怖い」と感じたり、「屈辱」を感じたりすることになります。

恋愛において、自分が必要以上に我慢をしていないか、自分自身に苦痛を強いていないかと、冷静になって見直すことが必要です。

暴力から身を守るために、「自分を大切にすること」からはじめましょう


劣等感や無力感が強いと、「自分は価値がない」「大切にされる人間ではない」という気持ちになり、いやなことをされても「やめて」と言えなくなってしまいます。
暴力から身を守るためには、自分を大切な存在だと考える「自尊感情」がなによりも必要です。自尊感情は、「自己肯定感」ともいわれ、この自己肯定感があれば、自分自身を思いやる力となって、暴力に「ダメ出し」をすることができるのです。

4人に1人が「デートDV」の被害にあっています

昨年の民間支援団体「アウェア」の調査では、「デートDV」を受けたことがある高校生・大学生の女子は、22.6%、男子は8.9%に上ることが明らかになりました。「暴力を愛情とはき違え、暴力への認識があいまいな若者の実態が浮き彫りになった」と、調査をした山口のり子さんは語っています。

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                 執筆者:財団法人 大阪市女性協会 相談課長代理 田中陽子

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