「イタセンパラ」を区の魚に制定します!
2017年1月24日
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産卵期のイタセンパラ
旭区のイタセンパラマスコットキャラクター
「パラッチ」
かつてイタセンパラは国内最大規模の生息域であった旭区内の城北ワンドにたくさん生息していましたが、河川環境の変化や外来生物の影響を受けて数が激減しました。昭和49年には魚類で初めての国の天然記念物に指定され、その後も様々な保護活動が行われてきましたが、淀川水系では平成17年を最後にその姿を消しました。
その後、国や府、市民活動団体などが一体となった野生復帰への取組が進められた結果、イタセンパラの生息できる環境が回復したとして、旭区内の城北ワンドにおいて、平成25年10月にイタセンパラの放流が行われました。
旭区内では、大学、市民団体等が一体となったイタセンパラの保全活動が活発に行われ、区内の小中学校では啓発チラシの掲示や出前授業なども行われてきました。
このように旭区にとって身近な魚であるイタセンパラを城北ワンド群とともに、旭区の豊かな自然環境の象徴として、平成29年1月1日に「区の魚」に位置づけ、旭区の魅力発信に活用していきます。
城北ワンド
制定日
城北ワンドなどにおけるイタセンパラのこれまで
西暦 | 年号 | 月 | イタセンパラに関する動き |
1960年代初頭 | 淀川での生息が確認されなくなった | ||
1969年 | 昭和44年 | 11月 | イタセンパラ再発見(城北ワンド付近) |
1971年 | 昭和46年 | 3月 | イタセンパラ再発見が新聞記事に掲載 |
1971年 | 昭和46年 | 淀川産イタセンパラの累代飼育開始(府水生生物センター) | |
1974年 | 昭和49年 | 国の天然記念物に指定(文化庁・文化財保護法) | |
1995年 | 平成7年 | 国内希少野生動植物種に指定(環境省・種の保存法) | |
1996年 | 平成8年 | 6月 | イタセンパラ保護増殖事業計画策定(環境省・文部省・建設省・農林水産省) |
1997年 | 平成9年 | イタセンパラ保護増殖事業(環境省) | |
生息状況把握、生息環境維持改善、繁殖飼育、密漁防止、移入種対策、普及啓発 | |||
1997年 | 平成9年 | 近畿地方イタセンパラ保護増殖事業連絡会議 | |
環境省、国土交通省、大阪府、京都府、淀川流域関係10市町、18機関 | |||
1997年 | 平成9年 | 8月 | 「淀川環境委員会」設置(国土交通省) |
1999年 | 平成11年 | 4月 | 「城北わんどイタセンパラ協議会」設置 |
環境省、国土交通省、大阪府、大阪市 | |||
2005年 | 平成17年 | 淀川で最後の確認 | |
2006年 | 平成18年 | 6月 | 城北ワンドイタセンパラ生息環境緊急対策(国土交通省) |
ワンド環境改善対策、外来魚駆除対策、イタセンパラ保護増殖対策 | |||
2006年 | 平成18年 | 9月 | 淀川水系におけるイタセンパラの現状と今後の保護施策についての意見書 |
淀川水系イタセンパラ研究会→日本魚類学会 | |||
2006年 | 平成18年 | 12月 | 淀川水系におけるイタセンパラの保護に係る緊急要請 |
日本魚類学会会長→国土交通大臣・環境大臣・水産庁長官・文化庁長官 | |||
2009年 | 平成21年 | 3月 | 淀川水系におけるイタセンパラの保護と生息環境の保全に係る要請 |
日本魚類学会会長→国土交通大臣・環境大臣・水産庁長官・文化庁長官 | |||
2009年 | 平成21年 | 3月 | 「淀川イタセンパラ検討会」設置(国土交通省) |
2009年 | 平成21年 | 3月 | 淀川水系河川整備計画策定 計画対象期間:概ね30年間 |
河川環境目標 「生態系が健全であってこそ人は持続的に生存し、活動できる」との考え方のもと、イタセンパラ等の貴重種、固有種を始めとする多様な生物の生息・生育・繁殖環境の保全や再生を生態系への影響を見ながら実施する。 | |||
2009年 | 平成21年 | 500尾放流(放流場所非公開、国土交通省・府) | |
2011年 | 平成23年 | 8月 | 「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク」設立(略称:イタセンネット) |
2011年 | 平成23年 | 500尾放流(放流場所非公開、国土交通省・府) | |
2013年 | 平成25年 | 10月 | 500尾放流(城北ワンド、国土交通省・府) |
2014年 | 平成26年 | 10月 | 旭区イタセンパラマスコットキャラクター『パラッチ』決定 |
2017年 | 平成29年 | 1月1日 | イタセンパラを大阪市旭区の「区の魚」に制定 |
イタセンパラとは
ブラックバスやブルーギルなどの外来種に襲われたり、河川環境の変化で危機に陥ったこともありましたが、市民団体等による保全活動のもと今も旭区の城北ワンドでたくましく生きています。
旭区の宝「イタセンパラ」パンフレット
- Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード(無償)
- PDFファイルを閲覧できない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード(無償)してください。
旭区のイタセンパラマスコットキャラクター『パラッチ』
旭区役所では、魚類で初めて国の天然記念物に指定されたイタセンパラを旭区の宝として、貴重な自然が残る城北ワンドとともに保全し、区の魅力を高めていくため、平成26年、区民の皆さんに愛されるマスコットキャラクターを募集しました。全国から300を超える応募があり、最終的に区民投票を行い、しょうぶちゃんとともに旭区をPRするイタセンパラのマスコットキャラクター『パラッチ』が誕生しました。
現在『パラッチ』は区広報紙やホームページ、イベントなど各種広報で活躍しています。
パラッチのプロフィール
年齢: ずっと1歳
性別: 不明
住まい: 城北ワンド
お気に入り: 花しょうぶ(頭飾り)
好きなもの: 藻
苦手なもの: ブルーギル、ブラックバス
しょうぶちゃんとの関係: ご近所
生い立ち: 苦しい時期(城北ワンドにいなくなった時期)もあったけど、今は地域の人をはじめ、いろんな人のおかげでなんとかやっている