野生鳥獣に関すること
2022年4月1日
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旭区は、北部に淀川が流れ、緑豊かな河川敷が広がっており、たくさんの野生鳥獣(カラス、ハト、イタチ、アライグマなど)が生息しています。
野生鳥獣は、厳しい自然界で自分でエサをとって生活していますが、近年、私たちの生活と野生鳥獣との距離が近くなり、糞害や騒音、家屋侵入などのトラブルが発生しています。
野生鳥獣(カラス、ハトなど)にエサを与えないで
近年、カラスやハトなどにエサを与える人が増えてきています。野生鳥獣とのふれあいは、一見好ましい光景のようにも思えますが、野生鳥獣へのむやみなエサやりによって、野生鳥獣の生態や人間のくらしに様々な影響が生じてしまいます。
人間がエサを与えるとどうなるの?
野生鳥獣は、自然の中で、自然のままの食べ物を食べて生きています。
🔴 人間が定期的にエサを与えることにより、野生鳥獣がエサをもらえることに頼ってしまい、自分ではエサが採れない、もしくは採ろうとしないものが出てくるなど、野生鳥獣の本来の習性が変わってしまう恐れがあります。
🔴 定期的にエサやりが行われる場所に特定の鳥獣が集中してしまい、フン害や鳴き声、人家の近くで巣を作るなど、生活環境に被害をもたらします。また、人を恐れず、人に食べ物をねだるようになったり、場合によっては人に被害を及ぼしてしまうことも考えられます。
🔴 野生鳥獣の数は、天敵の数やエサの量などによりコントロールされています。しかし、人間が栄養価の高い食べ物を与えることにより、個体数の過度な増加に繋がり、元来その地域に生息していた他の野生鳥獣等を圧迫するなど、生態系バランスを崩してしまう恐れがあります。また、一箇所に多くの野生鳥獣が集まると、動物間で病気が蔓延する原因ともなるので、野生鳥獣にとっても良いことではありません。
野生鳥獣でお困りの方へ
全ての野生鳥獣は、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」により保護されており、むやみに捕獲や駆除などはできません。また、生物多様性の観点からも、野生鳥獣との共存が望ましいとされているため、大阪市では野生鳥獣の捕獲や駆除は原則行っておりません。
身近な野生鳥獣とうまく共存するために、野生鳥獣の習性を知り、被害の防除をお願いします。
傷ついた野生鳥獣を見かけたら
野生鳥獣は、自然界のルールにしたがって生きています。自然の中で生きていくことは非常に大変です。さまざまな要因で病気やケガを負い、そのまま息絶え、また、他の野生鳥獣の糧になるなどし、特定の種が増えすぎないよう日常的に調整が行われています。
かわいそうに思えても、それが自然の摂理であるとも言え、生物多様性の保全の観点からも、傷ついた野生鳥獣を見つけた場合は原則そのままそっとしておいてください。
野生鳥獣はある程度のケガでも、自力で回復する力があります。人間に触られることで大きなストレスがかかったり、また、一時的でも人間に保護飼養されることによって、弱らせてしまうこともあります。
(例)室温を一定で保ち、保護飼育することで、野生での体温調整ができなくなります。
(例)人間が餌を与えることで、必要以上に人間に慣れたり、自然の中で餌を採ることができなくなります。
野生鳥獣救護ドクター制度
しかしながら、交通事故に遭遇した等、明らかに人間活動の影響で傷ついた場合は、状況によって救護が必要と考えられます。
そのような場合は、旭区役所保健子育て課保健衛生(06-6957-9973)までお問い合わせください。「鳥獣救護ドクター」を紹介できる場合があります。
(注)救護制度による動物の保護及び「野生鳥獣救護ドクター」への搬入は、原則、救護者自身で実施していただくことになります。
「野生鳥獣救護ドクター」:(公社)大阪府獣医師会、(公社)大阪市獣医師会のご協力のもと、救護対象となる鳥獣をボランティアで治療していただけるようお願いしています。診察の空き時間等を利用して診察を行うため、すぐに対応できない場合があります。
救護対象外の動物
人間活動の影響で負傷等した場合でも、以下の動物は、救護制度の対象外となります。
- ペット、家畜、爬虫類など
- 野鳥のヒナ
- 感染症を疑う動物
- 外来生物法により指定された特定外来生物に該当するもの(アライグマやヌートリアなど)
- 農林水産業被害や生活環境被害の原因となっているもの(ドバト、カラスなど)
- 大阪府ホームページ『傷ついた野生鳥獣を見かけたら』
「野生鳥獣救護ドクター制度」に関すること(制度の対象となる負傷等の状況や、救護するにあたっての留意事項など)
野鳥のヒナは拾わないで
春から夏にかけては野鳥たちの繁殖シーズンです。たとえ親から離れ、ひとりぼっちでいても決して「迷子」ではありません。
このような鳥は巣立ち間近で、飛ぶ練習をしているときに巣から落ちてしまったヒナであることが多く、巣が近くにあったり、親鳥が近くにいたりします。
親鳥は人の姿が見えなくなると、ヒナのもとへ戻って世話をします。人がそばにいると、かえって親鳥はヒナに近づけませんので、すぐにその場を立ち去ってください。
かわいそうだからといって連れて帰らないでください。親鳥の元に戻してあげるご協力をお願いします。
Q うまく立てない、うまく飛べないけど大丈夫?
Q ネコやカラスに襲われないか心配です。
Q 巣が高い所にあって戻せません。
A カップ麺などの容器で簡易巣を作り、ヒナを入れて親鳥がいる巣の近くに置いてあげてください。親鳥はヒナの声を聞いてやってきますので、多少離れた場所でも大丈夫です。
野生鳥獣の死体の処理について
旭区内にて野生鳥獣の死体を発見された場合は、城北環境事業センター(06-6913-3960)へご連絡ください。
※区役所では動物の死体の引き取りは行っておりません。
詳しくは、「飼い主のわからない動物の死体の取扱い」をご覧ください。
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このページの作成者・問合せ先
大阪市旭区役所 保健子育て課保健衛生
住所: 〒535-8501 大阪市旭区大宮1丁目1番17号(旭区役所2階)
電話: 06-6957-9973 ファックス: 06-6952-3247