ノロウイルスにご用心
2022年4月1日
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ノロウイルス食中毒対策のポイントは適切な手洗いと確実な加熱です。要点を押さえて、ノロウイルスの侵入を防ぎましょう。
手指用の消毒液でノロウイルスに有効なものはありません
身近にあるものでノロウイルスを消毒できるのは家庭用漂白剤ですが、手指の消毒には不向きです。
手指の消毒に使う消毒用アルコールや薬用石けんなどはノロウイルスには有効ではありません。
手指に付いてしまったノロウイルスを消毒薬で殺滅することはできませんので、適切に手洗いをすること自体が唯一の「消毒」になります。
手洗いの方法
- 図の手洗いを長い時間かけて実施するより、短時間でも②から⑨を2回繰り返した方が手洗い効果は高まります
- 冷たい水よりも、温水を使用した方が手洗い効果は高まります
85℃から90℃で90秒間以上の加熱
食品中のノロウイルスを熱で殺滅するためには、食品中心部が85℃から90℃で90秒間以上になるような加熱が必要です。
カキでこの加熱をした場合、トロッとした感触はなくなり完全に凝固します。
過去には二枚貝入りの鍋で食中毒が発生しており、貝の加熱不足が原因でした。中心まで十分に熱が入るよう加熱しましょう。
また、二枚貝の調理に使用したまな板や包丁などは、すぐに熱湯消毒するようにしましょう。
カキの生食について
餅つき大会はリスクが高い
餅つき大会が原因でノロウイルス食中毒が発生しています
大阪市内でも、過去に餅つき大会でのお餅を原因食品としたノロウイルス食中毒が発生しています。餅つき大会のお餅は、つくときや丸めるときに多くの方が直接素手で触れることで汚染されてしまう可能性が高く、焼かずに食べることが多いため、付いてしまったノロウイルスがそのまま食べられてしまうことになります。
- 当日下痢をしていたり、体調不良のある方は参加を見合わせるようにしましょう。
- 参加者は手洗いを十分にし、お餅に触るときにはビニール手袋などを装着して素手で直接触らないようにしましょう。
- お餅は十分に焼くか、お汁粉(しるこ)などに入れて十分に加熱してから食べるようにしましょう。
餅つき会の注意事項についてのリーフレット
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロード(無償)
- PDFファイルを閲覧できない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Acrobat Reader DC をダウンロード(無償)してください。
吐物処理は慎重かつ確実に
ノロウイルスによる嘔吐は突然、噴出的に起き(トイレなどまで我慢できない)、床などへ吐いてしまうことがほとんどです。
下痢を伴う嘔吐の場合、ノロウイルスによる胃腸炎の可能性があり、吐物には大量のウイルスが含まれています。
こういった吐物がヒトの手を介したり、乾いて空気中に巻きあがったりすることによって、多くの方へ感染してしまいます。
吐物のついた衣類や床などは、適切に処置しましょう。
嘔吐した方について
嘔吐した方の口に中や口のまわりには多くのウイルスが残っている可能性があります。
よくすすぎ、うがい薬などでうがいをするようにしましょう。
衣類の消毒方法
吐物がついた衣類などは、そのまま洗濯した場合、洗濯機自体がノロウイルスで汚染され、感染を拡大させてしまうことになります。洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いし、1,000ppmの塩素剤か熱湯につけ込んで消毒をした後に洗濯しましょう。
吐物落としに使用したバケツの消毒も必要です。
床などの消毒方法
吐物は拭き取って消毒をしなければ、乾燥して空気中に巻きあがり、長期にわたって空気が汚染されてしまうことになります。過去の事例では、絨毯に付着したノロウイルスが、10日間以上も感染性を有していたという報告もあります。
吐物が乾いてしまう前に拭き取り、拭き取った場所を1,000ppmの塩素剤で消毒しましょう。
1,000ppm塩素剤の調整方法
市販の家庭用塩素系漂白剤の多くは塩素濃度5%(50,000ppm)であり、ペットボトルのフタ8杯分(約40mL)を2リットルの水道水で希釈すると1,000ppmの塩素剤になります。
注意:家庭用塩素系漂白剤は、使用上の注意をよく読んで使用しましょう。
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