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令和元年度 第1回こども・子育て支援会議 会議録

2023年8月3日

ページ番号:482334

令和元年度第1回こども・子育て支援会議

 

1 日時 令和元年5月29日(水)午前10時半~正午

 

2 場所 大阪市役所 屋上階P1会議室

 

3 出席者

(委員)

青山委員、兼重委員、川田委員、北委員、白國委員、中西委員、中村委員、中山委員、名城委員、

西嶋委員、沼田委員、福田(公)委員、藤田委員、舟本委員、本田委員、康原委員、山野委員

 

(本市)

花田旭区長、山口生野区長、佐藤こども青少年局長、稲木こども青少年局理事兼こどもの貧困対策推進室長、平田こども青少年局企画部長、青柳こども青少年局こどもの貧困対策推進担当部長、高井こども青少年局子育て支援部長、工藤こども青少年局保育施策部長、阪口保育・幼児教育センター所長、松村こども青少年局企画部経理・企画課長、楯川こども青少年局企画部こどもの貧困対策推進担当課長、椿谷こども青少年局企画部青少年課長、九之池こども青少年局企画部放課後事業担当課長、吉田こども青少年局子育て支援部管理課長、金田こども青少年局子育て支援部幼稚園運営企画担当課長、瑞慶覧こども青少年局子育て支援部こども家庭課長、赤本こども青少年局保育施策部保育企画課長、永井こども青少年局保育施策部給付認定担当課長、中林こども青少年局保育施策部指導担当課長、迫野こども青少年局保育施策部環境整備担当課長、板橋こども青少年局保育施策部保育特別対策担当課長、田宮こども青少年局こども相談センター運営担当課長、牛尾こども青少年局こども相談センター教育相談担当課長、福山教育委員会事務局総務部首席指導主事、藤岡教育委員会事務局指導部総括指導主事

 

4 議題

  • 会長の選出及び会議の運営について
  • 大阪市こども・子育て支援計画の趣旨等及び計画を取り巻く状況について
  • 大阪市こども・子育て支援計画(第2期)について
  • その他

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 定刻になりましたので、ただいまから令和元年度第1回こども・子育て支援会議を開催させていただきます。

 本日はお忙しいところお集まりいただき、まことにありがとうございます。私は、事務局を担当いたします、こども青少年局企画部経理・企画課長代理の玉田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 まず初めに、本日ご出席いただいております委員の皆様方の紹介をさせていただきます。

 まず、五十音順で、青山委員でございます。

 

○青山委員

 よろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、兼重委員でございます。

 

○兼重委員

 大阪市青少年指導員連絡協議会の兼重と申します。よろしくお願いします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、川田委員でございます。

 

○川田委員

 大阪の私立幼稚園連合会から参りました川田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、北委員でございます。

 

○北委員

 大阪市ひとり親家庭福祉連合会の北でございます。よろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、白國委員でございます。

 

○白國委員

 白國でございます。どうぞよろしくお願いします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、中西委員でございます。

 

○中西委員

 おはようございます。大阪市児童福祉施設連盟、杉田会長の後をこの4月から仰せつかりました中西でございます。よろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、中村委員でございます。

 

○中村委員

 弁護士の中村といいます。よろしくお願いします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、中山委員でございます。

 

○中山委員

 おはようございます。大阪市子ども会育成連合協議会の中山でございます。よろしくお願いします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、名城委員でございます。

 

○名城委員

 大和福祉会の名城と申します。よろしくお願いします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、西嶋委員でございます。

 

○西嶋委員

 大阪市社会福祉協議会の西嶋でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、沼田委員でございます。

 

○沼田委員

 おはようございます。連合大阪大阪市地域協議会の沼田といいます。よろしくお願いします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 福田委員でございます。

 

○福田委員

 関西大学、福田でございます。よろしくお願いします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 藤田委員でございます。

 

○藤田委員

 こんにちは。大阪市PTA協議会副会長の藤田です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、舟本委員でございます。

 

○舟本委員

 矢木クリニック小児科の舟本でございます。よろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 本田委員でございます。

 

○本田委員

 大阪市私立保育連盟の本田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、康原委員でございます。

 

○康原委員

 生野区から参りました公募委員の康原と申します。よろしくお願いします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 続きまして、山野委員でございます。

 

○山野委員

 大阪府立大学の山野でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 なお、本日は、所用のため、大阪商工会議所人材開発部長の興津委員、神戸松蔭女子学院大学教育学部教授の寺見委員、関西福祉科学大学教育学部教授の野田委員、NPO法人にしよどにこネット代表理事の福田委員、公募委員の山本委員におかれましてはご欠席されております。

 また、こども・子育て支援会議条例第7条の規定により、支援会議は委員の半数以上が出席しなければ会議を開くことができないとされています。本日、22名中17名のご出席をいただいておりますので、定足数を満たしておりますことをご報告させていただきます。

 続きまして、本市の出席者をご紹介させていただきます。

 こども青少年局長の佐藤でございます。

 

○佐藤こども青少年局長

 佐藤でございます。よろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 こども青少年局理事の稲木でございます。

 

○稲木こども青少年局理事兼こどもの貧困対策推進担当室長

 稲木でございます。よろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 こども青少年局企画部長の平田でございます。

 

○平田こども青少年局企画部長

 平田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 旭区長の花田でございます。

 

○花田旭区長

 こども・教育部会の部会長をさせていただいております花田でございます。よろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 生野区長の山口でございます。

 

○山口生野区長

 山口です。よろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 その他関係部課長が出席しております。

 それでは、会議に先立ちまして、大阪市こども青少年局長の佐藤よりご挨拶申し上げます。

 

○佐藤こども青少年局長

 皆様、改めましておはようございます。

 こども青少年局長の佐藤でございます。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

 会議の開催に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

 本日はお忙しい中、令和元年度第1回大阪市こども・子育て支援会議にご出席いただきまして、まことにありがとうございます。

 また、日ごろより大阪市のこども青少年施策の推進にご協力いただいておりますこと、この場を借りましてお礼を申し上げたいと思います。

 本日は、委員の改選の後、初めての会議ということになります。初顔合わせの方も多いと思いますが、22名の委員の方のうち、9名の方が新しくご就任いただきました。本市のこども・子育て支援につきまして、それぞれのお立場から貴重な経験としてご意見いただけるものと期待いたしております。今後ともよろしくお願いします。

 この会議の趣旨でございますけれども、こども・子育て支援に関します施策を総合的かつ計画的に推進するということで設置されてございまして、大阪市こども・子育て支援計画につきましても、この会議でご審議いただきまして策定していくと、そういった運びになっております。

 計画が5年間ということになっておりますので、今年度末で現計画の期間が終了いたします。今年度の会議におきましては、次期計画の策定につきまして、内容をご審議いただくということが最も大きな議題となろうかと思っております。26年度に今の計画はできているのですけれども、改めて眺めましたときにも、国の政策も含めましてさまざまな社会的な変化が既に起きているというのが感想でございます。

 また、大阪市といたしましても、本市の未来を担っていくこどもたち、それから子育て世帯を取り巻く課題の解決ということが何よりも最重要課題であると、そういう強い認識のもと、市長をトップにさまざまな施策にこの5年間につきましても取り組んでまいりました。

 例えば待機児童対策も常にこの会議でも問題になるところでございますが、この4月には厚労省の定義上なのですが、最少の28人までいったということになります。ただもちろん解消しておりませんし、それからさまざまなニーズがまだございますので、全ての必要とされる方のニーズに応えていくためにこれからもやりたいと思っております。

 また、こどもの貧困対策ということで、これも緊急的な調査も行いまして、30年3月に策定した計画がまだまだ緒についたばかりでございますので、これからもやってまいりたいと思っておりますし、最近もあちこち全国でニュースになってございますが、児童虐待の防止ということにつきましても、昨年度末に今後の方針も立てさせていただきました。そういったところも今後も力を入れていきたいと思っております。

 本日の会議では、この後、次期計画の策定に当たりまして、今回の計画を取り巻く環境、それから基本的な考え方につきまして、まずはご説明をさせていただきたいと思っております。

 本日、会議時間が非常に短くなってございまして恐縮なのですけれども、委員の皆様方にはぜひ忌憚のないご意見を頂戴いたしまして、今後の部会での議論にもつなげてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 簡単でございますが、ご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 それでは、続きまして、資料の確認をさせていただきます。

 本日の資料ですが、まず、一番頭に次第をつけさせていただきまして、次第の次に配席図、それから会議の委員名簿、本市出席者名簿となっております。続きまして、資料1「こども・子育て支援会議条例等」、資料2「計画の趣旨等及び計画を取り巻く状況について」、資料3「計画の基本的な考え方について」、資料4「計画の骨子(目次案)について」、資料5「計画策定スケジュールについて」としております。

 次に、参考資料1ですが、この資料につきましては、事前に資料を送付させていただいたときは、こども・子育て支援計画の概要版となっておりました。この概要版につきましては、お手元にピンク色のファイルがあると思います。これは今の計画であるとか、そのあたりをとじているものですが、このピンクのファイルの中の5番と書いてあるところの資料がこの概要版に当たります。本日の参考資料1としては、「こども・子育て支援会議 部会委員名簿」となっております。

 続きまして、参考資料2「大阪市こども・子育て支援計画の施策目標(施策体系)」、参考資料3「こども・子育て支援に関するニーズ調査等結果」、参考資料4「児童福祉法等の一部を改正する法律の概要」としております。

 不足している資料等はございませんでしょうか。

 なお、先ほどの参考資料1、部会委員の名簿につきましては、各部会に所属している委員及び専門委員のお名前を記載したものとなっております。この資料の中には、認可・確認部会という部会の委員名簿も掲載しております。この部会では、認定こども園の認可・認定を行うことから、委員の氏名等につきましては、公にすることにより本市の機関等における率直な意見の交換もしくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがあると認められる情報に該当いたしますので、この参考資料1につきましては、非公開の資料とさせていただきます。ご了承のほどよろしくお願いいたします。したがいまして、こちらの資料につきましては、本日の会議終了後、回収させていただきますのでよろしくお願いいたします。

 本日の説明につきましては、事前にお送りしました資料をご覧いただいているという前提のもと、本市側の説明につきましては、簡潔に議事ごとに5分から10分程度とし、より活発な意見交換の時間を確保してまいりたいと存じます。

 なお、ご発言の際には、挙手をいただき、必ずマイクをお使いいただきますようお願いいたします。

 委員の皆様には、ご理解いただきますようよろしくお願いします。また、本市側出席者にも改めてご協力をお願いします。

 さて、本会議につきましては、原則公開としており、会議開始と同時に傍聴の方に入っていただいております。本日の会議につきましては、1名の方が傍聴されております。

 それでは、本日は新たな委員の方々を委嘱申し上げて初めての会議でございますので、会長の選出がされるまでの間、引き続き司会のほうで進行いたします。

 本日の最初の議事に移りたいと存じます。

 お手元の資料1をご覧ください。

 こども・子育て支援会議条例の第4条第1項のところですが、こちらに従いまして会長を互選により選出したいと存じますが、あらかじめ事務局のほうで案を用意しておりますので、事務局案についてご検討いただくということでよろしいでしょうか。

 ありがとうございます。

 それでは、事務局案といたしましては、これまでも会長としてご尽力いただいておりました山野委員に引き続き会長をお願いしたいと存じますが、いかがでしょうか。(拍手)

 ありがとうございます。

 それでは、山野委員に会長をお願いいたします。

 恐れ入りますが、会長席へお移り願います。

 それでは、山野会長よりご挨拶をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

○山野会長

 皆さん、おはようございます。着座にて失礼いたします。

 先ほどご挨拶もございましたように、児童福祉法が改正されたり、あるいは昨日も皆さんご承知のとおり、川崎市のこどもにとって悲惨な事件がございました。今朝、別件ですけれども、教育委員会の方とお話をさせていただいて、本当にいろいろなところで人手が足りないという中で、いろいろな仕事に追われなければいけないという、これが本当に大阪市の職員の皆さんの実態でありますし、現場職員だけではなくて、ここにいらっしゃっている皆さんの現場の実態だなと、皆さんのご挨拶を聞きながら悲痛な叫びも聞こえてくるような気がいたしました。その中で、少しでも大阪市のこどもたちのためにそれぞれが考えられることについて意見を出してくださって、よりいいものにしていきたいという場でございますので、いつも時間に限りがあると先ほど事務局の方もおっしゃいましたが、その中でぜひ活発にご意見をいただけたらなというふうに思っています。どうぞ力不足でございますが、またよろしくお願いいたします。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 ありがとうございます。

 次に、会長代理についてでございますが、同じ条例第4条3項におきまして、あらかじめ会長が指名するとの規定になっておりますので、会長からご指名いただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。

 

○山野会長

 それでは、規定上指名制ということになっていますので、私から指名をさせていただきたいと思います。

 これまで福田委員に随分代理として力になっていただきました。引き続き福田委員に会長代理をお願いできたらと思っていますが、よろしいでしょうか。(拍手)

 ありがとうございます。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 ありがとうございました。

 それでは、福田委員に会長代理をお願いいたします。

 恐れ入りますが、福田委員には会長代理席へお移りいただきますようお願いします。

 それでは、会議の進行を会長にお願いしたいと思います。

 山野会長、よろしくお願いいたします。

 

○山野会長

 それでは、お手元の次第をご覧ください。

 次第に沿って進めてまいりたいと思います。

 まず、議事1について、事務局のほうからお願いします。

 

○松村こども青少年局企画部経理・企画課長

 こども青少年局の経理・企画課長の松村でございます。よろしくお願いいたします。

 それでは、着座にて説明させていただきます。

 会議の運営につきましてご説明申し上げます。

 まず、資料1をご覧ください。

 1ページにつきましては、本審議会の設置根拠であります条例を、2ページには条例施行規則、また運営要綱を掲載してございます。現在、支援会議では、教育・保育・子育て支援部会から認可外保育施設教育費補助審査部会まで6つの部会を設置してございます。

 続きまして、4ページをご覧ください。

 審議会等の設置及び運営に関する指針を掲載してございますが、指針上段の下線部分、この規定に基づきまして、原則公開で実施してございます。また、5ページのほうには傍聴要領を掲載しております。

 恐れ入りますが、参考資料の1番のほうをご覧ください。

 参考資料1につきましては、表面と裏面がございますけれども、部会の委員構成案のほうを掲載してございます。

 なお、資料1の2ページに記載しております教育・保育施設等事故検証部会につきましては、現在、審査案件がないため運営を休止しており、参考資料1のほうには掲載してございません。

 また、詳細につきましては、議事3において説明させていただきますが、子育て支援計画の策定に関しましては、このこども・子育て支援会議に加えまして、教育・保育・子育て支援部会、また放課後事業部会、またひとり親家庭等自立支援部会においてもご審議をお願いしたいと考えております。

 説明は以上でございます。

 

○山野会長

 ありがとうございました。

 計画の策定につきましては、より深い議論をしていただくために、学識経験者等で構成された部会で検討したものをこの本会議でまた議論する、検討するという形で進めていくことになります。計画策定の進め方及び部会の委員構成についてはこれで承認して、部会委員については、会長が指名したとさせていただいてよろしいでしょうか。

 ありがとうございます。

 それでは、次に、議事2に入りたいと思います。

 事務局のほうからお願いします。

 

○松村こども青少年局企画部経理・企画課長

 それでは、続きまして、資料2の計画の趣旨等及び計画を取り巻く状況についてと、資料3の計画の基本的な考え方につきまして、続けてご説明させていただきます。

 まず、資料2をご覧ください。

 1ページですが、現行の第1期計画に関しまして、計画の趣旨、期間、計画の対象を記載してございます。

 計画の趣旨についてでございますが、この計画は、1つ目のマル、子ども・子育て支援法、そして2つ目のマル、次世代育成支援対策推進法に基づく市町村計画ということで、この2つの計画を一体のものとして作成してございます。

 計画期間は、現行の部分は平成27年度から令和元年度までの5年間とし、全てのこども・青少年と子育て家庭を対象とし、年齢につきましては、基本的にはおおむね0歳から30歳代までを範囲としてございます。

 続いて、2ページをご覧ください。

 本計画の関連する計画を記載してございます。本計画は、こどもや青少年、子育て支援の基盤となる施策を中心に策定するものでございますが、本市では、教育や福祉関係など、さまざまな区分で計画が策定されてございます。代表的な関連計画としましては、一番上にございますが、人口減少・高齢化のさらなる進展を大きな課題といたしまして、目標の一つに子育て・教育環境を充実させるということを目指します「まち・ひと・しごと創生総合戦略」、また、その左側にございますけれども、「教育振興基本計画」がございます。この計画では、2つの最重要目標を示しておりまして、こどもが安心して成長できる安全な社会の実現、そういったことと、個々の方に力強く生き抜き未来を切り開くための学力・体力の向上というものを定めてございます。

 また、ページの下段に「こどもの貧困対策推進計画」がございますけれども、この計画につきましては、平成28年に大阪府と協働で実施いたしましたこどもの生活に関する実態調査の調査結果などを踏まえまして、平成30年3月に策定したものでございます。

 なお、資料には掲載してございませんけれども、各区のほうも「区将来ビジョン」というものを策定してございます。各区といたしまして、目指すべき将来像や施策展開の方向性等をまとめたものがございます。この区将来ビジョンにつきましても、次期計画においてはその位置づけを検討していくことを考えてございます。

 続きまして、3ページをご覧ください。

 計画を取り巻く状況について、一部ではございますけれども、掲載してございます。

 左上の人口総数の推移をご覧いただきますと、平成22年度と27年度を比較すると、全国、大阪府とも人口が減少していますが、大阪市のほうは若干人口が増えているという形になってございます。

 右上の高齢者人口・年少人口の推移と推計をご覧ください。今後の推計として、高齢者人口が増加していく一方で、年少人口は減少していくという傾向となってございます。

 左下のほうには、保育所等利用待機児童数の推移を掲載してございます。折れ線グラフが待機児童数ですが、令和元年度の4月1日時点で28人ということで、昨年度も計画最小値65人でしたけれども、さらに更新するという形になってございます。

 右下の大阪市こども相談センターにおける虐待相談件数の年度別推移をご覧いただきますと、傾向としましては、虐待の相談件数は年々増加していて、30年度速報値で6,295件というふうになってございます。

 続きまして、4ページをご覧ください。

 今回の計画策定の基礎資料といたしまして、本市のほうでは、昨年度にニーズ調査等を行っておりまして、その調査結果について概要をまとめたものでございます。

 続いて、5ページをご覧ください。

 5ページから8ページにかけまして、調査結果のうち、有意な変化等が見られたものや特徴的なものというものを抜粋して掲載し、可能な範囲で前回の25年度調査の結果と比較したものでございます。

 まず、就学前児童の保護者に対する調査ですけれども、母親の就労状況につきましては、25年の結果と比べ、フルタイムやパートを含め、就労している母親の割合が高くなっております。次に、こどもを預かる施設やサービスの平日での定期的な利用状況につきましては、25年と比べるとこどもを預かる施設やサービスを利用する割合が高くなってございます。

 続いて、6ページをご覧ください。

 保護者の悩み等に関する調査結果となってございます。保護者自身に関する悩みということにつきましては、過去の結果と比較しますと、上から4番目の子育てにかかる出費がかさむことという割合が低くなっていく一方で、上から3番目、子育てによる身体の疲れが大きいことなどの割合が高くなっております。

 右側のこどもとの外出時に困ることにつきまして、過去と比べていきますと、上から2番目、交通機関や建物がベビーカーでの移動に配慮されていないなどの割合が低くなっている一方で、上から6番目、自動車の通行が多いにもかかわらず、歩道や信号がない道路が心配だという割合が高くなってございます。

 続きまして、7ページをご覧ください。

 このページは、小学校1年生から3年生の児童を持つ保護者に対する調査結果となってございます。この資料では、放課後の居場所を提供する事業の利用状況につきまして記載しております。

 まず、左上ですけれども、放課後の居場所を提供する事業の利用状況について、25年と比較していきますと、利用しているという割合が13.1%高くなっております。

 右上に児童いきいき放課後事業の利用頻度について示しておりますけれども、年齢別に見ていきますと、学年が上がるにつれて利用頻度が少なくなっているという状況になってございます。

 左下には、放課後の居場所を提供する事業を利用している理由についてお尋ねしておりますけれども、25年と比べてみますと、現在就労しているという割合が8.2%高くなっております。

 続いて、8ページをご覧ください。

 15歳から39歳の若者を対象とした若者意識調査の結果でございます。

 左上ですけれども、情報入手時によく利用するものについてお尋ねいたしますと、25年と比べると携帯電話やスマートフォンの割合が高くなっており、右上ですけれども、社会生活や日常生活を円滑に送ることができていなかった経験があるという回答をした方につきまして、最大の原因につきましては、不登校が最も多く、次いでニート、ひきこもりというふうになってございます。

 左下のほうには、将来の夢の有無についてお尋ねしたものでございますけれども、25年の結果と比べると、夢があると答えた人の割合が低くなっております。

 右下のほうには、職業に対する考え方につきましてお尋ねしたものでございますけれども、25年と比べていきますと、やりがいのある仕事について頑張るのは人間にとって大事なことだという割合が16%も低くなっている状況になってございます。

 時間の制約もございますので、その他の調査結果の説明につきましては割愛させていただきたいと存じます。その他の調査結果の概要につきましては、参考資料3として掲載してございますので、ご一読いただければ幸いでございます。

 続いて、9ページをご覧ください。

 こども・子育て支援等に係ります国の施策の流れを示したものでございます。

 第1期計画を策定しました平成27年度以降の国の主な動きにつきましてご説明させていただきます。

 28年のところに児童福祉法改正とございます。これは児童福祉法の理念を明確化するということと、母子健康包括支援センターの全国展開や市町村、児童相談所の体制強化、里親委託の推進等の所要の措置を講ずるために改正されたものでございます。

 また、28年には、ニッポン一億総活躍プランが策定され、希望出生率1.8、介護離職ゼロなど、大きな目標を掲げられております。

 こうしたプランの考え方を受けまして、29年に働き方改革実行計画や平成30年に策定されています新しい経済政策パッケージにつながってございます。

 直近のでは、平成31年に子ども・子育て支援法改正ということで、幼児教育の無償化を実現するために10月からの実施を目指しまして改正されております。

 資料の説明は以上でございます。

 引き続きまして、資料3につきましてご説明させていただきます。

 資料3につきましては、今年度策定を進めてまいります第2期計画の基本的な考え方について、現時点の考え方をまとめたものとなってございます。

 1ページをご覧ください。

 左側の図は、計画の構成を示しております。

 第1期計画の構成につきましては、まず基本理念の実現に向けまして施策の基本方向を設定し、それぞれに目指すべき目標像というものを設定してございます。そして目指すべき目標像の達成状況をはかるためにはぐくみ指標というものを設定し、進捗管理を行ってございます。第1期計画の施策の基本方向、目指すべき目標像、はぐくみ指標につきましては、このページに記載しているとおりでございます。そしてこの施策の基本方向ごとに基本施策がつながるという構成となってございます。第2期の計画におきましては、この構成を基本的には継承しつつ、重点施策という項目を追加するという方向で検討をしてございます。

 重点施策につきましては、計画期間の5年間で重点的に取り組む施策であるもの、計画の最終年度に当たります令和6年度、あるいは、年度ごとに達成を目指す目標となるよう検討してまいります。

 この重点施策につきましては、基本施策に大きく影響を与える特に重要だということだけではなくて、はぐくみ指標のほうにも影響するという観点からも検討して設定していきたいと考えてございます。これまでのはぐくみ指標に加えまして、毎年度の施策の達成状況を把握する指標としまして重点施策を設定することで、計画の進捗管理が目に見える形のものにするというふうに考えております。

 続きまして、2ページをご覧ください。

 基本理念につきましては、計画全体を大きな考え方ですけれども、ページ下段の基本理念(第2期)欄をご覧ください。

 この欄にございますように、協働していく主体といたしましては、これまで書いておりました市民ということだけではなくて、さまざまな団体や企業等が想定されますので、その点を追加していきたいと考えてございます。

 続いて、3ページをご覧ください。

 第1期計画におきましては、計画を策定、推進するにあたりまして、重視する視点といたしまして、3ページに掲載しています7つの視点を設定してございます。この重視する視点につきまして、近年の国の動向等も踏まえまして検討を進めてまいりたいと考えてございます。本日は、現在検討段階の内容といたしまして、視点ごとに留意すべき事項などを中心にご説明させていただきたいと考えてございます。

 また、ページ上段のなお書き部分にもありますけれども、全体的に青少年から見た視点と、こういうものをどのようにしていくのかということも課題だというふうに認識していますので、その点についても検討を進めてまいりたいと考えてございます。

 まず、1つ目の視点ですけれども、「まず大切なのはこどもの視点です」としております。この視点につきましては、平成28年5月の児童福祉法の改正によって理念の明確化が図られ、児童が権利の主体であるということと、児童の最善の利益が優先されることと規定されておりますので、こういう点に留意していき、変更等を検討していく必要があると考えてございます。

 2つ目の視点ですけれども、すべてのこどもと子育て家庭が対象ですというところです。留意事項欄にも記載してございますけれども、ひとり親家庭とか、生活困窮世帯のこどもへの対策が現在進められております。そういう施策と児童虐待対策の強化が進められている中で、各家庭の状況に応じた個別支援が求められているという点にも今後留意していく必要があると考えてございます。

 また、舟本委員からも、この2番の視点と3番の視点に関連することとして、平成28年9月から施行されております障害者差別解消法についても留意していく必要があるというご意見もいただいております。

 続きまして、4ページをご覧ください。

 4つ目の視点、「長期的な視野に立って支援します」というところでございます。左から2番目の内容欄の下から3行目から、「結婚、妊娠、出産及び育児を支える切れ目のない支援を行い」という記載をしていますけれども、「育児」という表現にとどめていくよりも 「子育て」というふうな表現が必要であると考えていますので、その方向で検討していきたいと思っております。

 6つ目の視点には、「仕事と生活の調和を可能とする社会をめざします」としております。国におきましても、長時間労働等の働き方そのものを見直すという取り組みが進められてございますので、その点を踏まえて検討していきたいと考えてございます。

 続いて、5ページをご覧ください。

 施策の基本方向について記載をしてございます。

 第1期の現行の計画では、4つの基本方向を定めております。現時点の素案という形になりますが、第2期の計画では、現行の基本方向4というものを同趣旨の観点であるというふうに考えます基本方向2にまとめて、全体としては3つの基本方向という形で検討を進めてまいりたいと考えてございます。

 続きまして、6ページをご覧ください。

 改めて新しく項目を追加しようと考えております重点施策についてでございます。

 第2期の計画からは、はぐくみ指標に加えまして、重点施策の目標を設定するように検討を進めたいと考えてございます。具体的な項目内容につきましては、今後検討していくこととしたいと考えています。

 続いて、7ページをご覧ください。

 基本方向ごとの基本施策、基礎施策のイメージを記載しています。

 まず、基本方向1、「こども・青少年の『生きる力』を育成します」という部分につきましては、第1期計画で設定してございます2つの基本施策、「社会の中で自立して生きる基盤となる力の育成」、また、「次代を担い、生涯をいきいきと生きる力の育成」というものを継承する方向で検討してございます。

 また、基本施策1の下につながってきます施策につきましては、小学校就学後のいわゆる待機児童に関する施策としまして、放課後における児童の健全育成活動を充実するというものを新しい項目として設定することを予定しています。

 続いて、8ページをご覧ください。

 基本方向2の「安心してこどもを生み、育てられるよう支援する仕組みを充実します」という部分でございます。この中で基本施策3番、「家庭の状況に応じた子育て支援の充実」という部分がございますが、これにつきましては、現行の計画上は、2番の「身近な地域における子育て家庭への支援の充実」に含まれておりますけれども、この3番を新しく項目立てしていきたいと考えています。

 また、3番の下につながります施策につきましても、新しく、外国籍のこどもと家庭への支援を充実するという項目を追加していきたいと考えています。

 基本施策4番の「多様なライフスタイルで子育てできる保育サービス等の充実」という部分につきましては、現行の第1期計画上は、「多様なライフスタイルで子育てできる仕組みの充実」という表現になってございました。「仕組みの充実」という部分ですけれども、近年の待機児童対策だったりとか、保育所の整備状況ということも踏まえまして、より具体的に「保育サービス等の充実」というふうに修正を検討しています。

 続きまして、9ページをご覧ください。

 基本方向3の「こども・青少年や子育て家庭のセーフティネットを確立します」という部分でございます。基本施策1の「こどもや青少年が抱える課題を解決する仕組みの充実」につきましては、施策としまして、新しく「こどもの貧困対策を推進します」という文言を追加することを検討しています。

 基本施策3番の「社会的養育を必要とするこどもや青少年の養育環境の充実」ということにつきましては、今年度、別に「社会的養育推進計画」を策定することとしておりますので、その計画との整合性を図りながら、施策を設定していきたいと考えています。

 続きまして、10ページをご覧ください。

 計画策定の進め方等につきましてご説明させていただきます。

 こどもに関連します計画はさまざまございますので、他の関連計画との調整を図るということに留意しながら、本会議でのご審議に加えまして、放課後事業部会など関係部会にてご検討いただきまして、その内容をまたこの会議のほうでご報告させていただきたいと考えています。

 資料3の説明は以上でございます。

 続きまして、資料4をご覧ください。

 資料4につきましては、資料2や資料3を踏まえまして作成しております現時点での目次案となってございます。

 続いて、資料5をご覧ください。

 今年度の計画策定スケジュール案でございます。

 このこども・子育て支援会議につきましては、今年度、4回の開催を予定してございます。本日の第1回会議では、計画の骨子や基本的な考え方につきましてご説明させていただきますが、第2回の会議以降では、計画素案など順次ご意見をいただきたいというふうに考えてございます。

 議事2、3につきましては以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○山野会長

 ありがとうございました。

 一気に議事2と議事3と説明いただいて、皆さん大丈夫でしょうか。ご説明が伝わったかどうか心配ですけれども、ここで長い時間、皆さんの議論の時間をとりたいと思っていますので、議事3の計画まで先に言われたのは、取り巻く現状を踏まえてこんな計画の案を考えているというストーリーだと思いますので、資料2についての意見というふうに限定してくださってもいいですし、資料2、資料3を含めて計画に関するご意見をいただいてもよろしいかと思います。皆さんの言いやすいところで口火を切ってくださったところから似た意見で聞いていきたいと思いますが、いかがでしょうか、関連意見等。ご質問でもいいです。

 福田委員、お願いします。

 

○福田委員

 福田でございます。

 短い時間で議論していくということなのですけれども、最初に幾つか述べさせていただきたいと思っています。

 資料3にございます基本理念、今回から市民と協働しというところを市民、団体、企業等というふうな形でより幅広く見ていくということになろうかと思いますけれども、この理念を受けて具体的に施策にどういう形で反映させていこうというふうに考えておられるのか、もしそのあたりの見込みがあれば事務局に教えていただきたいというのが1点でございます。

 それからもう1点は、前回、計画が出たときは教育・保育部会という部会だったと思いますけれども、今回からは教育・保育・子育て支援部会と部会の中身を新たに見直したということになると思いますけれども、そこの狙いについて確認させていただきたいと思います。

 2点でございます。よろしくお願いします。

 

○山野会長

 ありがとうございました。

 それでは、事務局からお願いします。

 

○松村こども青少年局企画部経理・企画課長

 まず、2点目の部会の組織の変更についてですけれども、これにつきましては、これまでは教育・保育を中心に部会で検討していただいておりました。子育て支援事業等も当然量の見込み等を部会でご検討いただく必要があったのですけれども、そのあたりを十分にご検討していただくこともなかなかできなかったので、そういうことも範囲に含めまして、部会の中でご検討いただくということも考えて、部会組織につきましては変更させていただいております。

 あと、第1点目の団体、企業等というものを入れてどういう施策を展開していくのかということですけれども、例えば、こどもの貧困対策であれば、企業さんとも連携をしながら取り組みを進めていったり、あとひとり親等家庭への支援関係の取り組みにつきましても、団体さんと連携協定等を結んで取り組みを進めていくということもしておりますので、こういう状況から考えても当然ここにはこういう形の表現があってしかるべきなのかなと考えています。

 以上でございます。

 

○山野会長

 ありがとうございます。よろしいでしょうか。

 ということは、実態に合わせてこの基本理念を変えていかれたという捉え方でよろしいんでしょうか。

 

○佐藤こども青少年局長

 実態もそうでございますし、やはり行政だけでは限界があるだろうと。また、民間のさまざまな活動だけでも限界、壁もあるだろうと。そういったあたりをつないでいくというのが最近の動きになっておりますけれども、それを検証的にも既に進んでいるところを取り込むということと、それと今後さらに5年ぐらいまで考えましたときに、恐らくそれが一層伸びていくことになるだろうということや、今後何ができるかということも含めて取り組んでいきたいと思っております。

 

○山野会長

 ありがとうございました。

 5年前とは随分そこの様相も変わってきたと思いますので、どんどん包括的に作っていっていただけたらと思います。ありがとうございました。

 ほか、いかがでしょうか。

 

○青山委員

 公募委員の青山佐幸でございます。初めてで的外れなこともあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

 事前に資料をいただきまして、少しだけ自分なりに勉強いたしました。資料2の8ページですけれども、将来の夢があるという若者の意識調査が5年前と比べて減っているということとか、あるいはやりがいのある仕事について頑張るのは人間として大事なことだというポイントが大変低くなっているということですので、これは大変大きな問題だと私は考えております。

 いろいろ助けてほしいとか、助けてもらいたいとか、助けましょうというところはいくらでも話が広がってきますが、一人ひとりが自分たちの力でよりよい社会をつくっていこうよという夢とか、やりがいとか、頑張りとか、そういう意識が低くなっているということは、これは大阪の未来にとって重大な問題ではないかと素人なりに考えました。そうしたときに5年前から福祉支援とか、いろいろな形を考えて行政もしてきてくださっているにもかかわらず、実態でこういうものが出てきているということについて、もう一度考え直していく必要があるのではないかなと思っていました。

 あと理念のところで自分なりによくわからないなと思ったのですけれども、基本理念の豊かな心をはぐくみという、豊かな心というのは一体何なんだろう、いきいきと自立して生きる社会ってなんだろう。それから生きる力というのが何度か出てきましたけれども、生きる力というと、例えば、自分の思うように物事を進めたいから人を押しのけてもたくましく生きる力、これも生きる力です。生きる力というだけではちょっとイメージが曖昧というか、弱いというか、言葉のやりとりかもしれませんけれども、事務局の方にもお伝えしていたのですけれども、そういう基本的な理念のところについて、これが全ての基本になっていきますので、もう一度よく精査をしていただいて、考えていく必要があるのではないかなと思いました。人の個性が豊かに輝く社会も大事ですけれども、みんながみんな個性豊かでというわけにもいきません。例えば、10の食べ物があったとしたら、1人が10個食べてしまったらあとの9人が食べられないわけで、その中に共生という視点が要るのではないかなというふうに素人なりに考えました。また、そういったことでご検討いただければありがたいなと思いました。

 ある会社の話ですが、そこの考え方で、人は4つのことに幸せを感じるというお話があって、人に愛されること、人に褒められること、人の役に立つこと、人から必要とされること、この4つに幸せを感じるという理念で、障害者雇用ということを進められたということを聞きました。

 こどもたちの幸せという視点ということがありましたけれども、こどもたちの幸せは一体何なんだというところは掘り下げていく必要があるのではないかなと考えました。よろしくお願いします。

 

○山野会長

 ありがとうございました。非常に貴重なご意見ありがとうございます。

 関連してございますか。

 

○本田委員

 今のお話を聞いていて私もそう思っています。理念の中で心をはぐくむとか、最善の利益をという言葉も出てきますし、それは本当に書いてあることはとてもよく理解できるし、私もそうあってほしいと思っていますが、実態としては、最初のところで出てきましたけれども、学力・体力というところをすごくメインに考えられているという言葉が出てきたりすると、その中では心を育むということはとても難しいと考えています。学力に目を向けるととてもしんどくなるこどもたちがたくさんいるんだろうというふうに思って考えていますので、心をはぐくむというところをどうするのかということをもっとメインに持ってきていただけたらなというのが願いです。

 もう1つ、私は保育園に勤めていますので、保育園の立場からでお話をさせていただきますが、待機児童はこの4月で28名と減少したと聞いていますが、ファイルの資料、7番の大阪市の現状の9番目に保育所の新規利用申し込み者数の推移というのがありまして、それで見ると、30年4月の利用申し込みの合計がマイナス161名、0歳、1歳がまだ53名増えているけれども前年と比べると減っているいう状況であります。その中で今からの5年の計画を立てるときに重要なのは待機児童対策なんだろうか、計画としては違うのではないかなと考えています。実態的には定員割れをしている保育園もたくさんありますし、そういうところで待機児童対策ということが前に来るのも不思議だなと感じています。

 もう1点は、第2期のところで基本方向のところで4つを3つにまとめられて、まちづくりのところが子育て・安心のところに入っているということでお話があったのですが、最近の滋賀県や昨日の事故など、いろいろなところで私たちもとても不安に感じています。どれだけ対策をしても大丈夫ということはないとは思っているのですけれども、保育園は実態的には、園庭があるなしにかかわらず毎日お散歩に出かけます。それはこどもが豊かな心を育むというところで重要だと思って出かけるのですけれども、先日、警察とお話をすることがあり、今まで小学生が事故に巻き込まれたりということはあったので、スクールゾーンだったり、ガードレールだったり、登校園のフォローは今まで次々と改善をしていったけれども、保育園や幼稚園に関しては対象にあがっていなかったということをお聞きしました。これから保育園は保育園として、そういうことを地元で改善していく働きかけということは必要だと思っていますが、大阪市としてもそういったところをすすめていただけたらなと思っています。

 以上です。

 

○山野会長

 ありがとうございました。貴重なご意見、この時期にまちづくりという社会全体で安全確保ということも含めてどう入れ込んでいくのか、どう具体化させていくのかという新たなご意見をいただきました。

 1点目、自己肯定感というのは日本人が非常に低いというお話もずっと報道されているところでもありますが、青山委員がおっしゃられたところで、支援する、支援されるという関係ではなくて、主体的に自分が貢献できる、自分が認められているということをどんなふうにそれぞれのこどもたちに持っていってもらえるのかというのが大きな鍵になるだろうなと思っていますので、そういったこともどう取り組んでいくのか、本当にそのとおりだと思います。ありがとうございます。

 それでは、ほかの視点でも結構です。いかがでしょうか。

 舟本委員。

 

○舟本委員

 元に戻って申しわけないのですけれども、こども・子育て支援会議の部会構成に関して、私が関与しておりました事故検証部会でございますけれども、重大事故が起こって開催されるということを原則にされているのですが、予防という意味においては、日ごろから保育所等の安全に取り組むという議論も深めていくことがいるのではないか、あるいは行政が関与されていることに関して、それがうまくできているのかどうかという評価もするべきではないかと思います。その意味で、事故がなくても継続した会議の開催望ましいのではないかと思っています。

 

○山野会長

 ありがとうございます。

 先ほどの委員のご発言とあわせて、ぜひそういったこともご検討いただきたいと思います。まさに今、予防という視点を、虐待に対してもそうですし、事故ということに対しましても、災害もそうですし、予防という視点は非常に重要だと思います。ありがとうございました。

 ほかにいかがでしょうか。

 じゃ、中西委員、お願いします。

 

○中西委員

 中西でございます。

 基本理念のところですが、特に社会的養護のこどもたち、もちろんこどもの支援は必要ですけれども、基本的には親子をどう支援していくかというようなことになってきて、例えば一つの家庭の状況で、お母さんがDVを受けている、こどもが虐待を受けている、おじいさんが認知症だというふうな複合的な課題がたくさんある時に市民、団体、企業等と協働しながら実現していきますというところでは、誰がどのようにしていくのか、誰がどこにつなげていくのかというところで、各地域で本当にいろいろ住民の方とかあるいは地域団体の方々が苦心されています。複合的な支援をするということはどうも縦割りで、高齢は高齢、児童は児童、障害は障害というような形になっているので、地域を合わせるためののりしろ的な役割を持ったソーシャルワーカーみたいな形が必要ではないのかなとずっと思っております。

 行政のほうでそういったつなぎ役をしっかり、統括的につくっていくというようなことが必要なのかなと日ごろから考えております。

 以上です。

 

○山野会長

 ありがとうございました。先ほどの企業や団体との連携というあたりで、縦割りではなく、いろいろな施策展開にのりしろをつなげていくような、そんな考えを入れていっていただきたいということで、ありがとうございます。

 関連して、よろしいですか。

 白國委員。

 

○白國委員

 民生委員の白國でございます。

 基本理念のところでビジョンであったり、いろいろと書かれている点については、当然目標としてこういったことをあげねばならないと思うのですけれども、実際の施策の中では、例えば2ページのところの社会資源を有効に生かし、そこでいろいろとやっていくとあります。地域での住民間のコミュニケーションが希薄化すると、そんな文言はいっぱい出てくるのですが、これは、多分、いろいろ団体が縮小していく、後退していく現状ある中で、あるいはなり手がないとかの問題の中でどうしてこれを生かすことができるかということだと思います。社会の総がかりというようなところでも、ボランティア団体やNPO、こういったところを重要な基盤のひとつに位置づけをされるということでいいますと、我々もボランティアですけれども、ボランティア自身はいろんな事情でやめると言えば放棄することができるという面もありますので、そういう不安定さとか、継続性のない、そういった何となく危惧されるようなところがいろんな活動の大きなところを占めるような、そんな方向性になっているというのは、実に大阪市にとっては危ういかなというふうに思うので、現在の大阪市の地域の現状というのを行政のほうがどう認識をされておられるかという現状認識についてひとつお聞きをしたいです。

 それから、先ほども指摘がありましたように、2期計画で団体や企業、こういったところとの協働とか連携というのをもちろん目指していかねばならないんですけれども、なかなか事業所とか、企業との参画の協働のあり方というのがなかなか進んでいかないというようなところがあるので、そういったことも含めて現状の認識をどう捉えておられるかというのを聞きたいと思います。

 

○山野会長

 ありがとうございました。重要なご指摘をいただきました。

 じゃ、大阪市さんのほうで、この現状、地域の今おっしゃられた課題をどう認識されているかということをよろしくお願いします。

 

○佐藤こども青少年局長

 貴重なご意見ありがとうございます。

 今、まさに白國会長おっしゃっていただいたことというのは、恐らく、これまで長い大阪市の歴史の中で、本当に地元、地域の関係団体あるいは市長から委嘱を受けておられる委員の方々でいろいろされてきている中で、人口がどんどんどちらかというと減っていく、それも高齢化が進んでいってこどもが減って、そのあたりというのは本当に担い手がなく、実際に例えばこどもで子ども会を構成しようと思っても、なかなかそれに入ってくれるだけのこどもたちがなかなかいないだとか、あるいは親も忙しくてPTAの活動だけで精いっぱいだとか、そういう中でこれまで中心になってこられた方が高齢者になるにつれて、地元全体がどうあるのかということは、区役所を含めまして市民協働で支えていただいていたこれまでの大阪市が今後どうやってやっていけるのかということであると思います。

 一方で、じゃ、行政が全てを担うのかというと、それは明らかに違うよねということというのが見えてきているという中で、一つ大きな方向性としては、こども食堂なんかでも感じますのは、企業のほうもいろいろと実はやりたいと思っているであるとか、あるいはこの間の災害の起こった状況なんかを見ますと、実はボランティアで頑張りたいと思っている若者たちが多いとか、そういう意味では思った以上に、いろいろなところでそういう芽がでてきているんだなということまでは我々も思っております。そういうところをまさに今おっしゃられたどうつないでいくんだというあたりが正直まだ手探りのところがございます。少し出てきている活動の中をどうやって一つの形にしていくのかというあたりというのをこれからも手探りでやっていくしか実はないのかなというふうにも思っておりまして、いろいろな事象に対して正解が1つではないのかなというふうにも思っています。

 そういったあたりの仕組みをどうつくっていくのかというのが我々行政に非常に重たい課題ですけれども、最も求められているところだというふうにも思いますので、ややもしますと市役所の中も縦割りじゃないかとかいうことは本当によく言われていることは私自身も認識しておりますので、こういう中でいろいろな計画とも関係する、こういう中で出たご意見というのを改めて大阪市全体の中でどう落とし込んでいくのかというのは考えてまいりたいと思います。

 

○山野会長

 はい、どうぞ。

 

○花田旭区長

 区役所の立場から申し上げます。

 先ほどおっしゃったように、こどもに関する施策、いろいろと局という切り口でいくと縦割りになったりとか、民生委員さん、児童委員さんの世界でも福祉局とこども青少年局がまたがっていたりとかというところがあるのですけれども、区役所が地域の課題について近いところで申しますと、局の縦割りとか、制度の縦割りとかというところを埋めていくような役割を担うようにということで、この間、各区長、区役所の一翼として活動しているところです。まだまだ十分ではございませんけれども、そういう中で子育て支援につきましても、また、高齢者の関係につきましても、今、区役所、そして小学校区というところでいかにすき間のない総合的な手当てをしていけるかというようなことを区長会議のこども・教育部会のほうでも、特に子育て支援についてはそういうふうな切り口で総合的に漏れのないように、そして地域のいろいろな子育て支援にかかわる主体の方々と手を取り合ってやっていくというようなことに今ようやく取り組もうとしておるところでございますので、今回、新たにつくっていく計画がそういうようなところも盛り込んでいって、実際に実が上がるという、そういうものにしていけたらと思っておりますので、引き続きご意見をいただきながら各区としても頑張っていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

 

○山野会長

 白國委員。

 

○白國委員

 縦割りということについて、回答もいただきましたけれども、例えば私どもが一番かかわる仕事、そのところでもいろいろな部局があって、各々の部局からどんどん協議会のほうにいろいろな事業であったり、依頼がおりてくるけれども、その局の中でコーディネートする、そういう役職というか、そこがないように思います。区役所ではなおさらで、今いろいろと試みをされていますけれども、総合的に見たり、先を見たりしながらいろいろな全体的なバランスであったり、いろいろなところでだぶることのないような施策の実行とか、実践に当たるような、そういう役職の人がずっといないように思うので、その辺りのところは組織上も改善されないことには、今おっしゃっていただいているようなことというのは大変難しいかなというふうに実感としてはございます。

 以上です。

 

○山野会長

 ありがとうございました。ぜひそういった視点も、今おっしゃられた窓口を一本化して、地域包括というのもそういう視点で、国は方向性を出しているわけですけれども、どんなふうな仕組みが一番いいのか、いろいろまたご検討いただけたらなと、今の白國委員からのご発言から思いました。

 それと、先ほどの青山委員のご発言と重なりますけれども、ボランティアベースの方たちが自分たちの肯定感とか、自分たちがいきいきと生きるというか、そんな仕組みを予算だったり、流れだったり、つくらないといけないのかと。地域の社会的関係性が昔と変わってきていますから、なかなかしんどい課題ですけれども、例えば島根県の海士町が大学と協定して、Iターンですごい大成功して待機児童が出るほど地域が活性化して外から来た人とうまくコミットしている例ですけれども、そんないろいろな例があると思うので、大阪市の規模の大きさとか、課題とかからもちろんできないこと、難しいこともたくさんあると思うのですけれども、ぜひ今のご提案をいろんな角度からもう一度考えていただけたらなと思いました。ありがとうございました。

 

○青山委員

 私も地域の活動もいろいろしておりまして、町会のこともしております。局長さんがおっしゃったみたいに、したいという、役に立ちたい人、たくさん出てきております。今、花田区長さんのほうから小学校区でというお話がありましたけれども、小学校区というのは疑似的に大きいです。もっと小さい町会単位での活動について光を当てていただきたい。そのことでもっとやる気が出てくる人が出てくるのではないかなと思っています。

 例えば見守り活動につきましても、こどもたちと高齢の方々の交流というのが町会単位でどんどん広がってきています。そのことについてすくい上げていく、それが行政としてのひとつの役割になっていってもらえたらうれしいなと思っております。

 

○山野会長

 ありがとうございました。

 じゃ、中村委員。

 

○中村委員

 現状の認識という点で教えていただきたいと思っている情報がありまして、人口の増減に関してですが、資料2の3ページに近年の大阪市の人口の推移で、総人口は横ばいというか、微増傾向で30年ぐらい来ている。人口の年齢層的には高齢者層が増えて小学生が減るというのはわかります。教えていただきたいのは、流入と流出がどれぐらいあるのかという点でして、都市部なので多分流入も多いんだとは思っていますが、流入が多いとなると、基本的にそれは歓迎したほうがいいとは思いまして、いろいろ都市生活、都市趣向が強まって経済的に大丈夫な世帯が結構流入してくる、そう言えば割と快適性とか、都市の魅力みたいなところをアピールする話なのかと思います。

 ただ私も児童相談所の仕事にかかわらせてもらうと、非常に課題にある世帯というか、経済的に困窮した世帯の流入も結構あるように思いまして、そのあたりの環境変化のフォローというか、孤立対策とか、そういう支援の視点が重要になってくるのかなと思います。あと流出が大阪市はどうなのかなと思っていまして、東京に流出しているのかとか、そのあたりの原因が何かあるのかないのか、産業が先細っているとか、そういうことも大阪ではあるのかもしれないですけれども、そのあたりが気になります。質問に戻りますと、人口の流入・流出の実情というのが、他自治体との相対にはなると思うのですが、区ごとによって違うのか、どんなふうに把握されているのか教えていただきたいと思います。

 以上です。

 

○山野会長

 ありがとうございます。

 事務局で答えてもらっていいですか。

 

○稲木こども青少年局理事兼こどもの貧困対策推進室長

 こども青少年局理事兼こどもの貧困対策推進室長の稲木です。

 オレンジ色の冊子の中で8ページ、ここに人口動態、平成26年中の社会動態というのが載っております。これで見ますと、就学・就職の時期に当たる15歳から29歳で転入が多くなっています。一方、9歳以下のこどもあるいは30歳から39歳の転出が多くなっているということで、とりわけ子育て世帯と考えられる30歳から34歳、就学前児童では転出超過が顕著であるということがわかります。ただこれは大阪市24区トータルで見た数字ですので、市内中心部と周辺部とではかなり様相が異なっておりまして、例えば皆さんご存じのように、北区とか、中央区とかどんどんタワーマンションが建って人口が爆発的に増えている、学校が足りないというような状況もある一方で、人口が減っているというところもございます。

 ですから、これはあくまでマクロ的な視点ですので、待機児童対策でも何でもそうなのですが、区ごとに細かく見ていかないと、トータルだけでは捉え切れないというところもありますが、ただマクロで見ると、こういった社会動態の傾向がデータとして出ております

 

○山野会長

 ありがとうございます。

 

○中村委員

 区ごとに大分違うのかなと思いまして、余り入れかえが少ないところは、同一性とか、連続性とか地域のきずなみたいな部分が多分重視するポイントのように思いますし、経済的に豊かな層が入ってくるところというのは、そんなにセーフティネットとかいうよりかは地域の魅力とか、楽しさ、そういうような部分の話にる。そして、問題、課題が多い世帯が多いところはセーフティネットみたいな感じとか、支援、そういうことが多分、重要になっていくので、区とか地域ごとの打ち出しもいろいろ多様であってもいいのかなというふうに思いました。

 以上です。

 

○山野会長

 ありがとうございました。実は、私もこれ、大阪府のまち・ひと・しごと創生の委員をしているのですけれども、大阪府全体も同じような傾向がありまして、東京に流出している、企業・産業がやはり大阪が厳しいというような分析なども出ています。そういう意味では、こども・子育て支援ですけれども、企業、労働との連携というあたりでお互いが活性化するような方向性が求められるのかなと思いながらお聞きしました。

 それからマクロとミクロという意味では、多様性ですよね。区によって違ってもいいし、大阪市全体の分析と区によってのカラー、主体性が引き出されるようなことが重要な区と、支援が重要な区とカラーがあってもいいんじゃないかなと、イギリスの例なんかでいうと、小学校区ごとにそれぞれのカラーを明確に市民の人もわかるようになされているというようなこともあります。そうすると住民が動きやすいというか、選んでチョイスしていったりとか、ある意味ではそんなこともできるかなと思いました。ありがとうございました。

 時間がもうあと少しですけれども、あとおひとり、お願いします。

 名城委員。

 

○名城委員

 名城です。

 現場からの意見ということで、今後ご検討いただければと思います。

 今の放課後児童対策として、児童いきいき放課後事業と留守家庭児童対策事業の2本柱になっております。しかし、現場の感覚としても、資料2の7ページも部分からも、どちらにも行っていないこどもたちが多数いております。それは児童いきいき放課後事業の使いにくさ、という部分があるかもしれませんし、留守家庭児童対策事業の利用料の高い部分があるのかもしれません。今後どういう形がベストなのか検討しなければいけないと思いますが、基本施策にも「放課後における児童の健全育成」と挙がっていますので、この辺を改善していただければと思っております。

 2点目が同じく資料3の8ページの障がいのあるお子様への対策という箇所です。保育園として、障がいのあるお子様への対策は、段々充実してきていると感じます。しかし保育園には障がいかどうかがわからないいわゆるグレーのお子様も多数おりまして、その方たちがご相談できる機関や回数がとても少ないと感じます。保護者の方に、ちょっと相談に行かれたらどうですかという話をして行かれても、予約しても半年後とかになってしまいます。これが、例えば月に1回、各区でできるようになれば、いろいろな支援が手厚くできるのではないかと思っております。

 3つ目が本田委員のご発言と重複しますが、待機児童がかなり減ってきた中で、これ以上の保育所の整備は不必要かと感じます。数ではなく、保育サービスの拡充の方に力を入れていただければ、市民の方にとっても保育園がより使いやすくなるのではないかなと考えております。

 以上です。

 

○山野会長

 ありがとうございました。重要な子育てのご指摘をいただきました。

 他にありますか。お願いします。

 

○康原委員

 参考資料3の18ページ、いきいきの利用が5年前の調査と比べて、8ポイント、7ポイント減っているのですけれども、この減っている原因は何なのかなというのが気になっています。実際に私もこどもがいるのですけれども、正直、実際にこどもが全然いきいきに行っても楽しくないという声も聞いています。周りも行ってない子も多いから、行ってもこども自体が少ないから楽しくないというのもあるのかもしれないのですけれども指導員さんによって違うのかもしれませんが、、指導員さんも特に何もしてくれないしとかという声も聞いています。あと感覚的なのですけれども、他の市とか、区とかわからないですけれども、各小学校によっていきいきの内容ももしかしたら大分違うのかなと感じております。

 特に低学年の子の放課後の充実というのは、すごくお願いしたいと思っています。格差社会といいますか、お金に余裕のある家庭はこどもに習い事をさせたり、塾に通わせたりしていると思うのですけれども、余り余裕のない家庭は、放課後、いきいきに行くか、自宅にいるかになっていまして、最近、放課後ゲームしかしないこどもが本当に周りに増えているのがすごく気になっておりまして、ぜひとも放課後いきいきの活動の充実とか考えていただいたら本当にありがたいなと思っております。

 あともう一点、すみません、時間ないんですけれども、待機保留児童、待機児童ではなくて、保留児童ですか、保留児童が逆に増えているのがすごい気になっていまして、その原因とかあれば、教えていただきたいなと思います。

 

○山野会長

 ありがとうございます。

 ご質問にお答えできますか。

 

○平田こども青少年局企画部長    

 いきいきの関係でございますけれども、一昨年ぐらいにいきいきの今後の方向性みたいなことを検討しております。その中でやはりそれまでは、いきいきをこどもの居場所といいますか、預からせていただくというところの視点で実施していたのですけれども、こどもを預けるという時間も長時間望まれる保護者の方も多くなる、あるいは宿題とか学習習慣の定着なんかも必要ではないかということで、昨年度から会議をしておりまして、実際には基本的には5名以上の方々が希望されれば、時間の延長をしていくというようなことに取り組んでおります。これはなぜかといいますと、指導員の方の人件費の関係もございますので、なかなか1人で1人を見るということはできませんので、5名ぐらいが集まれば延長していこうというような形をしています。

 それと学習習慣につきましては、宿題タイムを設けておりまして、これは全いきいきでやっております。ですから、放課後の時間、遊んだり、居場所にいるということだけではなくて、その中でも今の時間は静かに宿題をしていこうというようなことの習慣づけなんかも図っております。

 それとあと、いろいろな有料での学習支援であったり、スポーツの関係であったりを望まれるかということを、保護者の方々にお聞きをしますと、そこまでいきいきに求めていないという方々が圧倒的多数でございます。どちらかというと、そういう方は今おっしゃられましたように、いきいきで求められるのではなくて、いきいき以外でそういった有料の学習の場所をご自分で見つけられて行かれているというのが実態ではないかなということで思っております。

 

○迫野こども青少年局保育施策部環境整備担当課長

 環境整備担当の迫野と申します。

 待機児童というか、保留児童の関係でお答えさせていただきます。

 平成31年4月1日現在の保育所の利用待機保留児童ということでは、少し昨年より増えているという状況がございます。これは一昨年、29年度にかなり保育所を整備いたしまして30年度に大幅に減少した関係もございますが、31年度に保育所に入りたいということで新たに申し込まれた方が昨年より100人ぐらい増えており、その一方で、129人ぐらいの方が保育所に入れなかったということで、昨年より落ちているという形になっております。ただやはり0歳、1歳、2歳の低年齢児の方の申し込みが非常に多いということでございまして、全体として見たときには、整備数そのものは枠としては確保しているところではございますけれども、保留児童ということで見ますと若干増えたという形になっております。

 ただその方々の中には、今現在育休中で今はいいですよとおっしゃる方もいらっしゃいますし、この保育所を希望するというか、特定の保育所を希望される方も非常に多いというところがございまして、待機児童数といたしましては昨年より減少したということになっております。

 

○山野会長

 ありがとうございました。

 すみません、時間がない中でちょっとお尻を押してしまって申しわけございません。

 今言ってくださった、いきいきとか、放課後の過ごし方というのも非常に重要なポイントだと思います。貧困の大阪の調査もさせていただいて、また、沖縄で毎年、貧困対策の事業評価をしているのですが、居場所があるこどもさんは学力が伸びていますし、勉強も伸びています。今のいきいきがそういう場かどうかというのはちょっと置いておいて、こどもにとって放課後が豊かに過ごせる場所があるのかどうなのかということが非常に重要なポイントですので、いきいきという場所もそのひとつとしてチョイスされていい場所なはずだと思うので、そこを豊かにしていくということをどんなふうにここで、例えば目標値として指導員とこどもの人数割りは何対何がいいのかとか、こどもにとってのそこの目標値として上げていくのかとか、こどもにとって安心して聞いてもらえる関係があるのかどうかとか、そういったことも今後どこにどう求めるのかというのも重要かなと思いました。先ほど愛されるという、こどもたちがそういう感覚を持てるというところも出てきましたので、そのこともありました。

 時間が少し回ってしまいましたが、今までのご意見で、もし他にもございましたら、事務局に出していただけたらと思います。

 

○稲木こども青少年局理事兼こどもの貧困対策推進室長

 1点だけすみません。先ほど私、人口が増えていくのを北区、中央区を申し上げましたけれども、顕著なのが西区でございます。

 

○山野会長

 ありがとうございました。西区と訂正をいただきました。ありがとうございました。

 それでは、本日の議事はこれにて終了いたします。

 どうもたくさんご意見を言っていただいてありがとうございました。全員の人にご発言いただきたかったのですが、なかなか時間がなくて申しわけございません。

 どうもありがとうございました。

 

○玉田こども青少年局企画部経理・企画課長代理

 山野会長、ありがとうございました。

 それでは、これをもちまして、令和元年度第1回こども・子育て支援会議を閉会いたします。

 なお、本日、非公開資料として配付しておりました参考資料1につきましては、回収させていただきますので、机の上に置いたままでお帰りいただきますようにお願いいたします。

 委員の皆様方、まことにありがとうございました。

 

○佐藤こども青少年局長

 ありがとうございました。今日は短い時間で申しわけございません。この中でも本当にいろいろご意見をいただいて、そうだなと思うことがたくさんございました。ぜひこれからも活発なご意見をいただきながら、こういう場以外のところでもぜひご意見いただきながら進めてまいりたいと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

 本日はありがとうございました。

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