令和7年度第1回 こども・子育て支援会議教育・保育・子育て支援部会 会議録
2025年11月28日
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令和7年度 第1回こども・子育て支援会議
教育・保育・子育て支援部会 会議録
1 日時 令和7年9月11日(木) 午前10時~12時
2 場所 大阪市役所 屋上階 P1会議室
3 出席者
(委員)7名
市田委員、木曽委員、中原委員、農野委員、本田委員、丸目委員、宮上委員
(大阪市)8名
中林こども青少年局企画部長、松村こども青少年局子育て支援部長、大西こども青少年局保育・幼児教育センター所長、中村こども青少年局企画部企画課長、寺田こども青少年局子育て支援部管理課長、今田こども青少年局幼保施策部幼保企画課長、芝こども青少年局幼保施策部幼稚園運営企画担当課長、関之尾教育委員会事務局指導部初等・中学校教育担当次席指導主事
4 議題
(1)部会長の選出について
(2)大阪市こども計画について
(3)大阪市こども・子育て支援計画(第2期)実施状況について
(4)「こども・若者の声」について
(5)その他
5 議事
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
おはようございます。定刻になりましたので、ただいまから「令和7年度 第1回 こども・子育て支援会議 教育・保育・子育て支援部会」を開催させていただきます。
私は事務局を担当いたします、こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理の髙島でございます。どうぞよろしくお願いします。
委員の皆様には、お忙しい中ご出席いただきまして、誠にありがとうございます。今回、委員の皆様には、新たな任期でご就任いただいたところですので、皆様をご紹介させていただきたく存じます。
お手元に配布しております資料1-1「こども・子育て支援会議教育・保育・子育て支援部会委員及び本市関係者名簿」と、お手元の「令和7年度 第1回 こども・子育て支援会議教育・保育・子育て支援部会 配席図」をご覧ください。
一般社団法人大阪市私立幼稚園・認定こども園連合会会長 市田守男様でございます。一言ご挨拶をお願いいたします。
〇市田委員
市田です。よろしくお願いします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
市田委員、ありがとうございます。大阪公立大学現代システム科学研究所准教授 木曽陽子様でございます。
〇木曽委員
木曽です。よろしくお願いします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
木曽委員、ありがとうございます。大阪医科薬科大学看護学部講師 中原洋子様でございます。
〇中原委員
中原です。よろしくお願いいたします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
中原委員、ありがとうございます。もと常盤会短期大学学長 農野寛治様でございます。
〇農野委員
おはようございます。農野でございます。よろしくお願いします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
農野委員、ありがとうございます。ここからは、今回から新たに部会委員に就任された方をご紹介いたします。社会福祉法人成光苑くるみ小規模保育園園長 本田かや様でございます。
〇本田委員
本田と申します。よろしくお願いします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
本田委員、ありがとうございます。大阪総合保育大学児童保育学部准教授 丸目満弓様でございます。
〇丸目委員
丸目と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
丸目委員、ありがとうございます。一般社団法人大阪市私立保育連盟副会長 宮上吉史様でございます。
〇宮上委員
宮上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
宮上委員、ありがとうございます。委員の皆様におかれましては、令和10年5月までの約3年間、本部会にお力添え賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
本会議は、こども・子育て支援会議条例第9条により準用する第7条第2項の規定により、委員の半数以上が出席しなければ開くことができないとされておりますが、本日は7名中7名、すべてのご出席をいただいておりますので、定足数を満たしておりますことをご報告いたします。
さて、本会議につきましては原則公開としておりますが、本日傍聴者の方はいらっしゃいません。
続きまして、本市の出席者でございます。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
こども青少年局企画部長の中林でございます。
〇中林こども青少年局企画部長
中林です。どうぞよろしくお願いいたします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
こども青少年局子育て支援部長の松村でございます。
〇松村こども青少年局子育て支援部長
松村です。よろしくお願いいたします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
こども青少年局保育・幼児教育センター所長の大西でございます。
〇大西こども青少年局保育・幼児教育センター所長
大西でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
その他、関係課長が出席しておりますので、お手元の「名簿」と「配席図」をご参照いただきますようお願いいたします。
それでは会議に先立ちまして、こども青少年局企画部長の中林よりご挨拶申しあげます。
〇中林こども青少年局企画部長
おはようございます。改めまして、こども青少年局企画部長の中林と申します。会議開催にあたりまして、一言ご挨拶させていただきます。
本日はお忙しい中、令和7年度 第1回目のこども・子育て支援会議 教育・保育・子育て支援部会のほうに、ご出席賜りまして誠にありがとうございます。平素より、本市のこども・青少年施策の推進にあたりまして、ご尽力・ご協力いただいておりますことを、この場をお借りしまして、お礼を申しあげたいと思います。さきほど担当のほうからも説明がありましたが、本日はこの委員の皆様方の一斉改選後のはじめての会議ということで、昨年度から引き続きまして、委員に就任いただきました4名の先生方、新たに本田先生、丸目先生、宮上先生のほうにご参画いただきまして、誠にありがとうございます。委員の皆様方には、それぞれのお立場から、また経験から貴重な意見をさまざまいただけるのではないかなというふうに、大変期待しているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
皆さん、本市を取り巻く情勢といたしまして、出生率の減少というのが全国的に取りざたされておりますけれども、減少幅は鈍化したものの、まだ減少をしているというような状況の中、今年度、待機児童ゼロを、はじめて大阪市では達成させていただきました。とはいえこれはですね、国の定義上のゼロではあるんですけれども、いわゆる隠れ待機児童と言われております利用保留児童は2,500人を大きく上回る、ずっと上昇を続けているような状況で、特に1歳児にあたりましては、これまでの最高の数字が出ております。この背景といたしましては昨年9月に、0から2歳児の第2子の保育料を無償化させていただいたことでありましたり、先月ですか、全国のニュースにもなっておりましたけれども、外国人の転入が全国で一番大阪市が多いということ、それから万博等ですね、経済状況が活性化いたしまして、ありがたいことなんですけれども、労働者人口が増加している、それから共働きの家庭が非常に増えている、こういったさまざまな状況でこういう保育ニーズが上がっているのではないかなというふうに考えているところです。今朝のニュースでも言っておりましたけれども、全国的にはですね、保育施設の撤退とかが、発生しているような状況になりまして、また一方で大阪市内、たぶん全国的に同じだと思うんですけれども、保育士を養成していただいている学校、短大さんですね、4年制化というのも、ありがたいことなんですけれども、短大の定員がこの3年で半数以下に大阪市内では落ちてしまっているということで、非常事態ではないかと。未就学児や教育を取り巻く状況ですね、このあたりが非常に変化をしているタイミングなのではないかなというふうに考えているところです。
一方で核家族化の進展によりまして、育児の孤立化という課題も、大きな課題だというふうに大阪市では考えておりまして、その中で産後ケアの受け皿の拡充にも力を入れておりまして、あとは「こども誰でも通園制度」の定員確保、それからですね、今年度4月からは「子育て応援ヘルパー派遣事業」というものも、開始させていただいているところでございまして、本市ではこども施策を重点的に推進するという動きは重要になっておりますので、この部会で委員の皆様からさまざまなご意見をいただくことが重要であるというふうに考えているところでございます。
そういったなか、本日の議事につきましては、まずは部会長と新体制を決定いただきまして、昨年度の部会でもさまざまこの部会でご議論いただいて、策定することができました「大阪市こども計画」の概要版と、今後ですね、作成を予定しております「こども版」についてご紹介させていただきたいというふうに考えております。それからこの「こども計画」の前身であります、「こども・子育て支援計画(第2期)」これが昨年度までの5年間の計画となっておりましたので、今回はその総括案の提示をさせていただきたいというふうに考えております。この第2期の計画を引き継ぐかたちで「こども計画」を策定させていただきましたので、大阪市はこの「こども計画」で掲げる目標の達成におきまして関係局、それから各24区役所、力を合わせてさまざまに施策を推進してまいりたいというふうに考えております。
委員の皆様方にはそれぞれの立場から忌憚のないご意見をいただきますことをお願いいたしまして、簡単ではございますがわたくしからの挨拶とさせていただきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
続きまして資料の確認をさせていただきます。次第の下の部分≪資料≫という段をご覧ください。ここに本日の資料の一覧が記載されておりますので誠に恐れ入りますが、お手元の資料に不足がないかご確認ください。よろしいでしょうか。
「こども・子育て支援会議 教育・保育・子育て支援部会」では、本市側の説明を簡潔にし、より活発な意見交換の時間を確保してまいりたいと思います。
次にご発言方法についてご説明します。ご出席いただいている委員の方は、ご発言の際には挙手をいただきまして、部会長による指名があってから、マイクをご使用の上ご発言ください。
まず、議題に入ります前に「こども・子育て支援会議」にかかる関係法令等の説明を簡単にさせていただきますので、お手元の資料1-2をご覧ください。1ページ目ですが、この会議の設置根拠である条例でございます。支援会議の部会につきましては、第6条第1項で「必要に応じて部会を置くことができる」としており、同条3項で「部会に部会長を置き、当該部会に属する委員の互選によりこれを定める」。第4項で「部会長は部会を代表し、議事その他の会務を総理する」。第5項で「部会長に事故があるときは、あらかじめ部会長を指名する委員がその職務を代理する」となっています。
4ページ「こども・子育て支援会議 運営要綱」をご覧ください。第2条で部会の設置について「支援会議にはこども・子育て支援会議条例第6条第1項の規定より、別表に掲げる部会を置くものとする」と規定しており、5ページの別表で、各部会の所掌事項を記載しております。
本会議の教育・保育・子育て支援部会については、一番上に記載しています通り、所掌事項は「子ども・子育て支援法に基づき策定する本市の子ども・子育て支援事業計画にかかる、教育・保育及び、地域子ども子育て支援事業の量の見込み、並びに提供体制の確保などに関すること」となっております。
6ページ以降の運営要領におきましては、会議の運営に必要な事項を定めておりまして、会議の公開や傍聴・会議録の取扱い等を記載しております。
関係法令等の説明は以上になります。
それでは、1つ目の議題に移りたいと存じます。議題1「部会長の選出について」でございます。さきほど説明しました「こども・子育て支援会議条例第6条第3項」に従いまして、部会長を互選により選出したいと存じますが、あらかじめ事務局のほうで案を用意しております。事務局案についてご検討いただくということでよろしいでしょうか。ありがとうございます。それでは事務局案といたしまして、これまでも部会長としてご尽力いただいております、農野委員に引き続き、部会長をお願いしたいと存じますがいかがでしょうか。
ありがとうございます。それでは農野委員に、部会長をお願いいたします。恐れ入りますが部会長席へお移り願います。それでは農野部会長よりご挨拶をいただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。引き続き、部会長をさせていただくことになりました農野でございます。
思えばですね、平成元年に合計特殊出生率が1.57になってから以降、随分と時間が経ったわけなんですが、実は私の娘がですね、平成元年生まれで、息子が平成3年生まれなんですね。ですからちょうどこの日本の少子社会の中で、子育て施策のですね、真っただ中で子育てをしてまいりました。現在それぞれのこども達がまた2人ずつこどもを育てているので、じいじ・ばあばの立場でですね、これからいろんなことをまた勉強していこうかなと思ってるんですが、今回令和7年度から11年度までの新たな計画について、ぜひ皆様方のお知恵とご意見いただきながら進めてまいりたいと思いますので、何卒よろしくお願い申しあげます。ありがとうございます。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
ありがとうございます。
それではここからは、会議の進行を部会長にお願いしたいと思います。農野部会長、よろしくお願いいたします。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。それではですね、はじめに部会長代理の指名をさせていただきたいと存じます。
部会長代理につきましては「こども·子育て支援会議条例第6条第5項」によりまして、部会長が指名するということになっておりますので、申し訳ございませんが、私から指名をさせていただきたいと思います。子育て支援のソーシャルワークを中心に、長年にわたり豊富な経験と深い造詣をお持ちの丸目委員にぜひお願いしたいと思うんですが、よろしいでしょうか。
ありがとうございます。それでは、丸目委員に部会長代理をお願いしたいと思いますのでよろしくお願いします。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
恐れ入りますが、丸目委員には部会長代理席へのお移りを願います。それでは、丸目委員部会長代理よりご挨拶をいただきたいと思います、よろしくお願いいたします。
〇丸目部会長代理
失礼いたします。改めまして大阪総合保育大学の丸目と申します。初めてのことで緊張しております。どうぞよろしくお願いいたします。さきほど農野先生にもご紹介いただきましたように、私ソーシャルワーカーとして現場実務を長くしておりまして、教員になったのは、それほど長い期間ではございません。最初は医療ソーシャルワーカーを約10年くらいしておりましたけれども、自分自身の子育てが凄く大変で、私と同じような悩む保護者の支援がしたいなと思って、子育て支援領域に大きく領域変更をいたしました。もっとも関心を持っているのが、保育ソーシャルワークのところなんですけれども、未就学の保護者を対象とするソーシャルワーク的関わりっていうのは、今もあまりそんなに多くはありませんで、小学校のスクールソーシャルワーカーを5年半しまして、高校のスクールソーシャルワーカーを2年しまして、そのあと教員になりました。学校では子育て支援とかこども家庭福祉の科目を中心に教えております。研究としては保育・ソーシャルワークを中心にやっております。どうぞよろしくお願いいたします。
〇農野部会長
ありがとうございました。それでは丸目委員よろしくお願いいたします。また委員の先生方もよろしくお願いします。それでは議題の2番目に移らせていただきたいと思います。よろしいでしょうか。
議題2「大阪市こども計画について」事務局からご説明をよろしくお願い申しあげます。
〇中村こども青少年局企画部企画課長
企画部企画課長の中村と申します。どうぞよろしくお願いいたします。それでは私のほうから、大阪市こども計画につきましてご説明いたします。着座にて失礼いたします。
まず資料2-1「大阪市こども計画 概要版 令和7年度~令和11年度」というものをご覧いただけますでしょうか。昨年度この部会におきまして、複数回にわたってこの「大阪市こども計画」の策定のために、貴重なご意見頂戴いただきまして、無事に完成の運びとなりました。
今回新たにご就任いただいた委員の先生方もいらっしゃいますので、改めて計画の概要をご説明いたします。
まずは、1ページをご覧下さい。計画の背景と趣旨のところ、上段のところでございます。そちらの3段落目について記載がございますが、本市ではこの間「大阪市こども・子育て支援計画」に基づきまして包括的な視野から、総合的なこども・青少年や子育て支援に関する施策を推進してまいりました。令和5年には、こども施策を社会全体で総合的かつ強力に推進していくための包括的な法である「こども基本法」と「こども大綱」が国の方で制定されました。それを受けまして、皆様方のご協力のもと「大阪市こども計画」を令和7年3月に策定いたしました。
次に計画の位置づけとして、本計画の関連計画を記載しております。本計画はこども・若者や子育て支援に関する施策を中心に策定しておりますが、関連する他の計画との整合性を図り、相互に協力・連携を図って参ります。
2ページをご覧下さい。計画期間につきましては、令和7年4月1日から令和12年3月31日までの5年間としております。計画の対象は、すべてのこども・若者と子育て当事者を対象といたします。こども大綱では、青年期を含むこども全体を表現する場合は、こども・若者と表現しており、また子育て家庭という単位ではなく、子育てする個人としての当事者の視点に立っているということから、本計画においても同様の趣旨としてございます。
続いて計画の体系をご覧下さい。基本理念のもと、設定しました10年から20年後の最終的にめざすまちの状態を示した「大阪市のまち像」の実現に向けて施策を5つの基本方向に分け、めざすべき目標像、そしてめざすべき目標像を客観的に測定できるように数値化した成果指標であるはぐくみ指標を設定いたしました。さらに重点的、集中的に推進する重点施策と、重点施策の活動量や活動実績を測る指標でございます施策指標を設定して、進捗管理を行ってまいります。
3ページをご覧下さい。只今ご説明いたしました基本理念や計画がめざす「大阪市のまち像」を記載しております。基本理念につきましては、次代の大阪を担うすべてのこども・若者が心身の状況・置かれている環境等にかかわらず、ひとしくその権利の擁護が図られ、安全で安心な環境の中で生きる力をはぐくみながら共に育ち合い、個性や創造性を発揮し、いきいきと自立できる社会、こどもを生み、育てることに安心と喜びを感じることのできる社会を市民、団体、企業等と協働し、社会全体で実現することにより誰一人取り残すことなく、すべてのこども・若者が身体的・精神的・社会的に将来にわたって幸せな状態というウェルビーイングで生活を送ることができるという「こどもまんなか社会」の実現に繋げていくというものとしてございます。
次に計画がめざす「大阪市のまち像」についてですが、大きく三つの柱建てとしてございます。まち像1は「笑顔はじけるこども・若者が、夢をもち、未来を拓くまち」。まち像の2つ目が「こども・若者・子育て当事者を、みんなで見守り、支え合うまち」。まち像3つ目が「子育てに夢をもち、子育てに伴う喜びを実感できるまち」をめざすものとしてございます。
続いて4ページをご覧下さい。本計画の策定および推進にあたって8つの重視する視点を記載しております。すべてのこども・若者を対象とすることから、こどもの視点を何よりも重視しつつ、こどもの生まれ育った環境によって左右されることなく、こどもがひとしく健やかに、幸せな状態で成長することをめざし、こども一人一人の特性に応じた発達過程に応じて、長期的な視野に立って切れ目なく支援するというものになっております。その際、市民の力や多様な社会資源を最大限に生かしつつ、社会総がかりでこども・若者をはぐくむように取り組んでまいります。
5ページをご覧下さい。5つの基本方向についてご説明いたします。こどもは乳幼児期から学童期・思春期、青年期というライフステージを通じて成長していくことから、ライフステージに応じて切れ目なく対応し、支援するという考え方のもと、全体の構成を行っております。本計画がすべてのこども・若者と子育て当事者を対象として規定してございますことから、基本方向についても基本方向1がこどもの誕生前から乳幼児期まで、基本方向2が学童期・思春期6歳から18歳未満、基本方向3が青年期18歳から概ね30歳未満とし、基本方向4はすべてのライフステージに関わるテーマ、児童虐待や貧困対策・外国につながるこどもの支援・ヤングケアラー等をまとめまして、基本方向5は子育て当事者の支援というかたちになっております。
次の6ページからは、各基本方向を基本施策に分解した上でより細かい施策に分類したものでございます。この6ページをさらに基本方向別に具体的な施策に落とし込んだものが7ページ以降となります。
7ページをご覧下さい。こちらの方から18ページまでは5つの基本方向ごとのめざすべき目標像を明示すると共に、客観的に測定できるように数値化した成果指標やはぐくみ指標を設定し、それを実現していくために最も有効と考えられる方策を重点施策と位置付けて、その具体的な事業というのを記載しているというページでございます。このこどもの誕生前から乳幼児期までを示す基本方向1を例にご説明をいたしますと、7ページの下段のところに、めざすべき目標像がございます。妊産婦や乳幼児と保護者の健康や生命を守る環境が整い、安心して妊娠・出産をすることができる、乳幼児期までのこどもの育ちを支える良質な環境が整い、生涯にわたる人格形成の基礎を培う乳幼児期までのこどもへの教育・保育内容が充実しているという2点をめざすべき目標像とし、これについてのはぐくみ指標といたしましては、妊婦健康診査の受診率と「子育てや教育について、気軽に相談できるところがある」と答える保護者の割合、この2点を設定してございます。
8ページには基本方向1の具体的な事業について記載しております。個別の事業についての説明は割愛させていただきますが、一部ご紹介をいたしますと、上段の方から妊婦健康診査事業や3カ月児、1歳6カ月児、3歳児健康診査事業、就学前教育カリキュラムの普及と活用、保育所等の整備、保育人材の確保対策等がございます。
9ページから18ページまでこのような形で基本方向2から5について記載してございますので、のちほどご確認していただきますよう、よろしくお願いいたします。
19ページをご覧下さい。子ども・子育て支援法に基づく国の基本指針におきましては、市町村子ども・子育て支援事業計画への記載事項として、提供区域の設定、量の見込みと提供体制の確保の内容を定めるよう求められております。そのためこちらで19ページから22ページまで、これについて記載すると共に、23ページ以降には計画の推進体制等、25ページ以降は参考資料として、大阪市の人口の状況等を添付してございます。
以上、計画の概要をご説明いたしましたが、本計画を審議していく中で「こども・子育て支援会議」親会の方のこども・若者委員から、こういう計画についてこどもに見せる版があればいいのではないか。というご意見を頂戴いたしました。それを受けまして、今期のこども計画からこども版を作成することといたしました。それが資料「2-2」「大阪市こども計画 こども版 令和7年度~令和11年度」というものでございます。
資料「2-2」の方をご覧下さい。こちらのこども版につきましては、概ね小学生以上のこどもに見てもらうことを対象としているため、今ご説明いたしました概要版の表現を全体的に平易な言い方にするとともに、漢字にルビを付すような形で作成してございます。先ほどの概要版と見比べていただければと思うんですけれども、冒頭説明しました計画の背景と趣旨および基本理念に関しましては、こども版の2ページのほうに集約して作成してございます。こちらのほうでは、こども版では「大阪市も、こども・若者の笑顔があふれ、自分らしく健やかに成長し、子育てに喜びを感じることができ、将来にわたって幸せに生活できる「こどもまんなか社会」を実現するために、「大阪市こども計画」をつくり、取組を進めていきます」というような形で記載しております。
3ページにつきましては、「大阪市のまち像」を、4ページについては「重視する8つの視点」を記載しています。
5ページ以降は、5つの基本方向に沿って、それぞれ記載をしてございます。例に挙げますと、例えば概要版では基本方向4について、「すべてのライフステージを通して縦断的に支援します」という表現で記載しておるんですけれども、こども版の方では「生まれる前からおとなになっても、どの人生の段階でもずっとサポートします」など、全体的に分かりやすい表現に直したうえで記載をしているというものになっております。
10ページをご覧下さい。こちらのほうがこども版で最も大切な部分と言いますか、重要な部分といたしまして、こども・若者の声を募るというものです。こども・若者に関する取組をよりよくするために、広くこども・若者の意見を募集して施策にフィードバックするようにしてまいりたいと思っております。そのためにこども版を作成したということでございます。このこども版と概要版と本体計画も含めまして、後日、印刷の段取りを進めておるところでございます。このこども版につきましてもカラーで印刷いたしまして、こども関連施設に配布を予定しております。またデジタル化もいたしまして、広く配布できるようにしたいというふうに考えております。
なお、この10ページのところでいただいたこども・若者の声につきましては、本日の議題4にもございますとおり、今後、本部会で報告させていただく予定としております。
私からの説明は以上になります。よろしくお願いいたします。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。只今、事務局のほうから、こども計画についての概要、そしてこども版についてご説明いただきましたけれども、委員の皆様方から何かご質問あるいはご意見ございませんでしょうか。いかがですか。宮上委員いかがですか。とくに、よろしいですか。はい。中原委員お願いします。
〇中原委員
ご説明、ありがとうございました。このこども版をこれから配布されるっていうことなんですけれども、こども関連の施設とか具体的にはどういう所に配布されるのか、もし今決まっておりましたら教えていただけたらと思います。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。よろしいですか。
〇中村こども青少年企画部企画課長
小学校・中学校の生徒全員に配るというほどの部数がございませんので、少なくとも小学校・中学校には数部ずつは配布しようと思っています。図書館にも配布しようと思っています。できる限り広く、ただこども達全員に配れるほどの数はないので、そこはデジタル版を使いながら広く周知していけたらなと思っています。
〇中原委員
ありがとうございます。こども達って紙で一人ずつもらうと目にすることもあって、これでこういうの書いてみようかなって思うかなと思うんですけど、何人かに一枚だとあまり関心もなくなってしまわないかなって気になったところでした。
〇農野部会長
ありがとうございます。ぜひ、こどもさんの声が聞こえるところにおられる大人っていうか、人達が、ぜひ、こういうふうなことをみんなで取り組もうという、そういう気運を醸し出していただいて、どっかにぶら下げておいてるのがボロボロになり、こどもの手あかが付くぐらいになったらと期待します。
いかがでしょうか。木曽委員いかがですか。はい。
〇木曽委員
すみません、木曽です。今の件、冊子のほうをたくさん全員に配るのが難しいということだったんですけれども、最後のほう、「みなさんの声をきかせてください」のところに、冊子のQRコードとか付けていただいて、全員に配布するという形をしていただけたら、全員が皆さんスマホとか持っている訳ではないですけれども、全員に何か一枚紙があるとちょっと見てみようかなっていう人が増えるのかなと思いましたので、ご検討いただけたらなと思います。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。市田委員、いかがですか。
〇市田委員
先ほどのおっしゃったとおり、QRコードを保護者に配って、小学校・幼稚園の保護者の方が、これを見やすくするのが一番大事なのかと思いますので、QRコードを付けることはいいと思います。
〇農野部会長
ありがとうございます。さっそく親会から出てきた意見について、特に当事者の方の意見を反映していただいて、作っていただいておりますので、ぜひこども達が自分で何かを考えて声を上げていくのは、今後のこども達の生きる力、育てる、はぐくむものとなると思いますので、ぜひいろんなところで。はい、どうぞ、宮上委員。
〇宮上委員
はい、ありがとうございます。本当にこども達自身が自分の声を発信していくのは非常に大切なことだと思いますので、ただそれをするためにはやはりこどもたち自身がこういうのができるんだよっていうのと、学ぶっていうんですか、理解する機会がすごくいるので、やはり学校であれば学校の先生、我々であれば、幼稚園・保育園の先生方が理解をして、こういう制度があるんだよ、こういうところ通じて話をすると、そういうところに私たちの意見が反映されていくんだというようなところの、どう伝えていくか、どう知らしめていくかっていうところをあわせてお考えいただければありがたいなというふうに思います。
〇農野部会長
ありがとうございます。丸目委員、いかがですか。よろしいですか。ありがとうございます。はい、とてもいろいろと活発にご意見いただきましてありがとうございます。今後ともぜひこういうかたちでいろいろご意見いただきたいと思いますのでよろしくお願いします。
議案の2につきましては、他に何かございますか。なければ、続いて「大阪市こども・子育て支援計画(第2期)実施状況について」こちらの方に移らさせていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか。ありがとうございます。事務局、よろしくお願いします。
〇中村こども青少年企画部企画課長
それでは、引き続きまして説明させていただきます。
「大阪市こども・子育て支援計画(第2期)」の実施状況についてということで、資料3-1、資料3-2、資料3-3を使いまして、ここではご説明させていただきます。また、お手元にオレンジ色の冊子、こちら先ほど冒頭の挨拶で中林からお伝えさせていただきましたが「大阪市こども・子育て支援計画(第2期)」、前回の計画の冊子でございます。先ほども申しあげましたが、今のこども計画は今から印刷をかけますので、これは前の計画だと思いながら今から説明する内容のものとして、ご覧いただければというふうに考えております。
先ほど、「大阪市こども計画」、今の計画の概要についてご説明はさせていただきましたが、ここからはその前の計画であります「大阪市こども・子育て支援計画(第2期)」の説明・振り返りをさせていただきます。資料3-1と資料3-2で令和6年度、昨年度の振り返りをさせていただくとともに、昨年度末をもって第2期計画、5年間の期間が終了いたしましたので、資料3-3を使いまして、令和2年度から令和6年度までの5年間の総括をさせていただきたいというふうに思っております。
まず先に資料3-3の1ページをご覧ください。先ほど、現行計画「大阪市こども計画」の説明をいたしましたが、現行計画では基本計画5つあるというふうに説明させていただきました。ライフステージ別に応じてというかたちです。昨年度までの第2期計画におきましては、今こちら資料3-3の1ページにございますとおり、3つの基本方向にそって事業を整理しておりました。1つ目の基本方向1が「こども・青少年の「生きる力」を育成します」、基本方向2が「安心してこどもを生み、育てられるよう支援する仕組みや環境を充実します」、基本方向3が「こども・青少年や子育て家庭のセーフティネットを確立します」という3つです。第2期計画はこの3つの基本方向に沿って、整理しておりましたので、ここの段取りも以降の説明はこの基本方向が3つあって、3つごとに説明するというふうにお考えいただければというふうに思います。それでは資料3-1のほうにお戻りいただきまして、1ページをご確認ください。
資料3-1の1ページですが、令和6年度の各事業の進捗状況を、それぞれの基本方向ごとに「予定通り進捗した」か「一部予定通り進捗した」か「予定通り進捗しなかった」かに分けて記載しております。各段の下段にカッコで書いてある数字、例えば基本方向1ですと予定通り進捗「38」となっていますが、その下に「34」という数字がございます。この下段のカッコで書いてある数字は、令和5年度、2年前ですね、令和5年度の進捗状況を参考に記載しております。令和5年度と令和6年度とを見比べながら見ていただきますと、全体の傾向としましては、令和5年度よりも令和6年度のほうが「予定通り進捗」が増えており、好転しているような状況となっています。一番下の、下段の「計」のところを見ていただきますと、令和5年度「予定通り進捗した」というのが「92」となっておりますが、令和6年度は「108」となっています。予定通り進捗しなかったものにつきましても、令和5年度は「44」のところ、今年度、令和6年度は「33」というふうになっております。なお、「予定通り進捗しなかった」の右の列に、一番上のところにバーで書いてある、令和6年度でいうと「65」という数字が入っているところにつきましては、目標や予定は設定してないものの、取り組み状況として把握している事業の数、というふうになっております。
2ページをご覧ください。この第2期計画におきましては、施策ごとの進捗状況を毎年度把握するために重点施策というのを設けております。その重点施策を設けて、これに関連する施策目標というのを定めております。重点施策の指標の条項に着目しながら、予定通り進捗したかどうかを区別するものとなっております。それについてまとめたのが2ページになっておりまして、該当の事業の実績を基に、重点事業についても進捗状況を評価しておりますが、1ページ、さきほど見ていただいたものと基本的には同様の傾向となっておりまして、令和5年度より令和6年度のほうが好転しているような状況となっております。個別の事業の詳細につきましては3ページ以降に記載しておりますので、またご確認いただければと思います。
次に資料3-2のほうをご覧ください。資料3-2につきましては「子ども・子育て支援法」に基づく市町村計画の実績について、各事業の5年間の数字を並べさせていただいております。これについて主なところをご説明いたします。
1ページをご覧ください。まずこちら教育・保育についてでございます。中段あたり、2号認定及び3号認定の保育所等の利用につきましては、昨年度に比べて利用児童数は増えておりますが、0歳児につきましては、出生数の減少や育休制度の普及などにより、利用申込児童数が昨年度より減っておりまして、それについての計画の乖離率というのも大きくなっております。
2ページをご覧ください。2ページ以降は、地域こども・子育て支援事業についての説明となります。この2ページにつきましては、この表の左列、事業名の左横にページと事業番号を入れさしてもらってます。こちらにつきましては、さきほどの資料3-1のページと事業番号となっておりますので、また改めてご確認をいただければというふうに思います。主なところをご説明いたしますが、まず「児童いきいき放課後事業」についてです。
「児童いきいき放課後事業」の低学年・高学年ってありますが「計」のところをご覧いただければと思うんですが「計」の右側に、計画の量の見込みと乖離率というのが出ておりまして、こちらが今回プラス1.8%ということで、プラスに転じております。これにつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で長らく利用控えがあったものの、その呼び戻しという形で利用実績率が増加していると。特にメインターゲットである低学年の乖離率というのが多く、利用としては多く出てきているというような状況になっております。
3ページにまいりまして、「子どものショートステイ事業」についてです。「子どものショートステイ事業」につきましても令和6年度利用実績のところについて、昨年度に比べて大幅に増加している状況です。このページ一番下の「一時預かり事業」幼稚園在園児以外の対象の事業につきましては、利用実績は前年度を上回っているものの、施設の休止や施設の公募において未選定であるなどの理由で計画との乖離がございますので、本年度も引き続き事業者募集に取り組んでいるというところでございます。
続いて4ページ、「病児・病後児保育事業」についてでございます。「病児・病後児保育事業」につきましても、枠の確保については計画を達成しているものの、利用の実績につきましてはテレワーク等の就業の形態の変化等に伴いまして、目標に届かなかったというものでございます。続いての「病児・病後児保育事業」の体調不良児対応型につきましては、看護師の確保が難しく、事業実施に至らなかった保育施設等がございましたことにより、確保実績・利用実績ともに計画における値には至らなかったというものでございます。
続いて「ファミリー・サポート・センター事業」につきましては、就学前におきましては、保育所・幼稚園等への送り迎えに加えて、習い事など他の施設への送迎やその前後の預かりが増加したことにより、確保実績・利用実績ともに増加しまして計画における値を上回るかたちで推移してございます。
5ページに移りまして、5ページの上段「妊婦健康診査」につきまして、こちらについては妊娠届出数については、少子化の影響により計画との乖離がございまして、マイナスの状態で推移はしておりますものの、妊娠届出数そのものにつきましては令和6年度については、前年度に比べて増えたという状況でございます。下段のほうで「養育支援訪問事業」3つございますが、このうち「子ども家庭支援員」と「エンゼルサポーター」につきましては事業終了や家事育児訪問支援事業に移行することなどに伴いまして、順次取り扱い件数を減らしております。新規支援等行っていなかったことから、令和6年度につきましては乖離率が大きくなっているというものでございます。
資料3-2につきましては若干ご説明いたしましたが、以上でございます。今回、さきほど申しあげましたとおり、昨年度の振り返りとともに、5年間の総括をさせていただきたいと思っておりますので、資料3-3の2ページのほうをご覧ください。
こちらにつきましては、このあと3ページのほうからのシートの見方を説明してございます。まずこの2ページの様式の左上にあります、はぐくみ指標の達成状況につきましては昨年度、こども計画を策定するときにも、実はお示ししたものと同じ数値とはなってございます。そのあとの、全国データがあるものなので、その後に把握できたものには右側に併記するというかたちで作らしていただいております。
次にその下側、個別の取組の状況につきましては5年間の評価について、先ほど資料3-1のほうでお示しをした各取組で設定している実質的な評価、「予定通り進捗した」か「一部予定通り進捗」「進捗しなかった」そのあたりの評価の5年間の実績を踏まえて評価をさせていただきました。
今回この5年間の総括を行うに際して、この5年間大きな背景としまして、先にご説明させていただきたい資料6ページ、この資料そのものの6ページをご覧下さい。6ページにつけております資料が、要は新型コロナウイルスの大阪府内における新規陽性者数の推移と、緊急事態宣言なり、あの頃ですね、コロナの影響というものがかなり大きく出ているというものです。計画が始まったのが令和2年度からです。令和2年から6年の5年間の、ちょうど令和2年、計画が始まった一番最初から、2、3、4の3年間につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を社会全体が受けていたという状況になってございます。グラフの下の部分に令和2年度、3年度、4年度の計画における進捗状況、さきほどの資料3-1で見ていただいたものの、2年、3年、4年の実績だと思っていただければと思います。その中で「予定通り進捗しなかった」という事業が、やはり令和6年度に比べて多く発生しています。例えば、令和2年度進捗状況で「予定通り進捗しなかった」というものは、下の段、「78」ございますが、そのカッコで書かれている数字、令和2年度でいうと78件のうちの65件、令和3年度でいうと56件のうちの42件、令和4年度49件のうち35件というものが「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた結果、予定通り進捗しなかったもの」というふうに整理してございます。ですのでコロナの影響で予定通り進捗しなかった事業が、やはり大きく数として上がっているというところとなっておりますので、今回5年間の評価にあたっては、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて見ていく必要があるのかなというふうに考えております。ですので基本的にはコロナのこの3年間を含めて、5年連続で「予定通り進捗しなかった」というふうに分類された事業を、今回5年間の総括の資料における「予定通り進捗しなかった事業」というふうに分類させていただきました。
この資料3ページのほうにお戻りください。3ページ、まず基本方向1「こども・青少年の「生きる力」を育成します」についてでございます。はぐくみ指標につきましては、まず上段「自分によいところがあると思うこどもの割合」については目標を達成いたしました。「将来の夢や目標を持っていると答えるこどもの割合」につきましては、小学生・中学生ともに未達成でございまして、全国データについては、小学生はおおむね横ばいで推移、中学生は減少傾向となってございます。3つ目の「学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり広げたりすることができていますか」に対して、肯定的に回答するこどもの割合につきましては、平成31年策定、前回の計画の前の時に策定したときには「全国学力・学習状況調査」の中にこの質問項目があったんですけれども、そのあと質問項目がなくなってしまったということがございますので、令和6年度の結果はバーというかたちで記載してございます。
下段のほうにいきまして、「個別の取組の状況」についてです。さきほど申しあげた5年間予定通り進捗しなかったというもの等で分類した結果、基本方向1では「予定通り進捗しなかった」というものが1つございまして、それが(2)のところ、「思春期問題相談」という事業でございます。これは健康局が実施している事業でございまして、思春期に関する問題で、対人関係、ひきこもり、摂食障害について悩んでいる方や、そのご家族が精神科医等に相談をできるという制度となってございます。ここで最初にご覧いただいた資料3-1の10ページのほうをご覧ください。資料3-1の10ページの44番、下から2段目のところに、この思春期問題相談の欄がございます。令和6年度 目標60件としてるところの実績が53件というようなかたちで、「予定通り進捗しなかった」というかたちで記載していただいているんですけれども、進捗しなかった理由のところ、真ん中のあたりですね「予定通り進捗しなかった」の右側に書かれているんですけれども、従来の周知活動では専門相談利用者が横ばいに留まっているので、今後は利用者の増加に向けて各区へチラシを配置するなど、更に積極的な周知活動を実施するというふうに記載してございますので今後、改善をはかっていくというふうにお考えでいらっしゃいます。
資料3-3に戻っていただきまして、この基本方向1の中に「終了した取組」がございます。この5年間で終了した取組もございますので、それについて記載しております。
その右側(4)「拡充した取組」についてご説明いたします。こちらについては令和2年度に計画を策定以降、拡充した取組を記載してございまして、1つ目は「児童いきいき放課後事業」でございます。市内の全市立小学校の余剰教室等におきまして、放課後等における児童の安全安心な居場所を提供し、遊びやスポーツ等の様々な活動を通じて児童の健全育成を推進するというものでございますが、活動室の狭隘化や支援が必要な児童等の増加など、直面する重要課題に対応するため、指導員の追加配置等によりまして事業の再構築に取り組んでまいりました。2つ目の項目が「習い事・塾代助成事業」でございます。学校外教育にかかる費用を月額1万円を上限に助成するものでございます。これについても令和6年10月から、所得制限があったものを撤廃しまして、すべての小学5年生・6年生・中学生を対象といたしました。
その右側、3番「計画作成後の新たな取組など」についても記載してございます。1つ目が「誰一人取り残さない学力の向上」の実現をめざした取組、2つ目が不登校児童生徒に対する学習の場の確保に関するもの、3つ目が「母語・母文化の保障」と「多文化共生教育の推進」にかかる支援体制の拡充、4つ目がさきほど、こども計画 こども版にもありましたように、こどもの意見を聞く仕組みというふうになってございます。
次に4ページをご覧いただきまして、4ページは基本方向2「安心して、こどもを生み、育てられるよう支援する仕組みや環境を充実します」というものでございます。
まず、こちらのほうのはぐくみ指標につきましては子育てについて「楽しいと感じることのほうが多い」と答える保護者の割合については、就学前児童は目標を達成しておりますが、就学児童は横ばいに推移しており、未達成となってございます。
「子育てや教育について気軽に相談できるところがある」と答える保護者の割合は、就学前児童・就学児童とも未達成。母子家庭の就業者のうち、正社員・正職員の割合については、数値は改善していっておりますものの、目標に達成していないという状況となっております。
2番、個別の取組状況につきましては、予定通り進捗しなかった事業というものを5つ挙げさせてもらっております。過去には予定より進捗しなかった取組といたしまして、「ブックスタート」「 赤ちゃんの駅」「一時預かり事業(幼稚園在園児以外対象)」「保育所等の整備」、このあたりにつきましては、さきほどの新型コロナウイルス感染症の影響もございまして、予定通り進捗しなかったものとさせていただいております。
また「一時預かり事業」と「病児・病後児保育事業の体調不良児対応型」につきましては、さきほど資料3-2のほうでもご説明はさせていただきましたが、施設の休止や施設の公募において、未選定であることであったり、看護師さんの確保が難しいということなどが影響していて、未達成であるということになっております。
続いて右上の終了の取組につきまして、これも1つございます。「特定不妊治療に関する助成」につきましては今現在、不妊治療費助成事業のほうに統合されておりますので終了というかたちでひとつとさせていただいております。
(4)「拡充した取組」につきましては、1つ目につきましては、妊婦健康診査公費負担額の拡充に関するもの。2つ目が産後ケア事業の拡充に関するもの。3つ目が待機児童対策。4つ目がこども医療費助成の所得制限の撤廃。これによってすべてのこどもが医療費の助成を受けられるようになったというものでございます。3つ目の待機児童対策につきましては、この間、この計画期間中の取組によりまして、待機児童は大幅に減少しまして、令和7年4月には国が調査を開始した平成7年以降、初めて大阪市として待機児童ゼロを達成いたしました。しかしながら利用保留になっている人数は2,000人を越えているような状況ではございますので、引き続きの対策が必要であるというふうに考えております。この計画期間中、令和2年から6年については待機児童が発生していたということもございますので、さきほど予定通り進捗しなかったところに、保育所等の整備が予定通り進捗しなかったというふうな分類にはしておるんですけども、これは待機児童が引き続き発生していたことによりましてそういう分類になっているものでございます。
右側の計画策定後の新たな取り組みにつきましてご説明いたします。
まず1つ目が、今の市長が公約に掲げております、0~2歳児の保育無償化の関係による枠の拡充等に関するものです。そのなかには、保育料の多子軽減にかかる所得制限の撤廃及び第2子保育料の無償化のこと、待機児童対策も含めた医療的ケア児の受け入れの強化、そして新たな在宅等育児の支援として、子育て応援ヘルパー派遣事業の実施をこの間やってきております。
2つ目の項目が、保育の質の向上に関する観点から今、申しあげておりました病児・病後児保育事業の体調不良児対応型を使っております、看護師等の配置に係る人件費の補助でありますとか、事故発生時の応急対応や保育士等に対する専門性を活かした指導研修の実施など、保育所等における事故防止の取組の強化などを記載させていただいてます。
3つ目につきましては、不妊検査費用の一部助成や国に先駆けた先進医療に関する治療費の一部助成、そしてプレコンセプションケアの取組などを記載しています。
次に5ページをご覧ください。基本方向3「こども・青少年や子育て家庭のセーフティネットを確立します」についてご説明させていただきます。1のはぐくみ指標につきましては「子育てが地域の人に、もしくは社会で支えられている」と感じる保護者の割合につきましては、就学前児童・就学児童とも目標に達していない状況です。
また、「子育てのストレスなどからこどもにきつくあたってしまう」と答える保護者の割合についても、就学前児童・就学児童とも数値は改善しているものの目標に達していない状況です。
3つ目、社会的養育を必要とするこどもが家庭的な養育環境で生活できている割合につきましても、数値の改善は進んでいるものの、目標には達成していないという報告になっております。
個別の取組につきまして説明いたします。5年間の評価については、予定通り進捗しなかったものは2つございますが、その下の所に補記しておりますのが「養育支援訪問事業」について記載しております。こちらはさきほど資料3-2のところでもご説明させていただきましたが、事業終了や家事育児訪問支援事業に移行することに伴いまして、順次取り扱い件数を減らしていって、新規支援を行っていないっていうことがあります。そのために計画との等の乖離がでておりますので、この事業につきましても、コロナのことも含めて、予定通り進捗しなかったことが続いておるんですけども、ほかの事業への移行等もございますので、またそれまでは、前年と横ばいの数字で推移していたということもありますので、この事業に関しましては一旦、おおむね順調のほうに分類はさせていただいております。それを踏まえましたうえで、予定通り進捗しなかった取組については2事業ございまして、1つは「里親子への一貫した支援体制の構築、里親委託推進事業」についてがまず1点です。こちらについては、登録里親数等は増加傾向にあるものの、里親委託率が目標未達成のため分類をしております。もう1つが、「メンタルフレンド訪問支援事業」というものがございまして、ひきこもり、不登校児童等の家庭にこども相談センターの相談援助活動の一環として、兄・姉に相当する世代の大学生等をメンタルフレンドとして、定期的に派遣することにより児童の孤立状態を緩和して、自主性や社会性の伸張を支援するという事業となっております。これにつきましては、コロナ禍の影響で事業実施そのものがちょっと困難となってしまいまして、そのため事業の伐根的な再構築を行い、令和7年度今年度から改めて事業を実施しているんですけれども、計画期間中につきましては予定通り進捗しなかったというふうに整理をしてございます。
(3)「終了した取組」につきましては、こちら5つあげさしていただいておりますが、基本的には措置費の加算事業でありますとか、ほかの事業に統合されているものになります。拡充した事業につきましては、1つ目がスクールカウンセラーの増員に関するもの、2つ目がこども相談センターの複数設置等、こども相談センターに関する取組、3つ目がこどもの貧困対策におけるこどもサポートネットの全区実施に関するものになってございます。 右側の計画策定後の新たな取組について、こちらについても4つございまして、1つ目がこどもの貧困対策におけるこどもの居場所、こども食堂等に対する開設の補助について、2つ目が児童福祉法改正に伴って設置するということになりました、こども家庭センターの業務を本市としても開始しているということ、そして家庭生活に支障が生じている特定妊婦や出産後の母子等に関する安心安全な居場所の提供や、相談支援との強化を図るための任意産婦等の生活援助事業、平野区にある「ボ・ドームダイヤモンドルーム」にあたるんですけども、これに係る専用居室個室の整備など児童虐待防止の強化について、3つ目がヤングケアラーに関する支援について、4つ目がこどもの意見表明についての支援について、このあたりが、計画策定後の新たな取組としてあげておるところでございます。
以上につきましてが「大阪市こども・子育て支援計画(第2期)」の振り返りとして資料3-3の説明をさせていただきました。今回の総括の内容も踏まえまして、次期計画である「大阪市こども計画」の推進に今後も取り組んでまいりたいと考えております。長くなりましたが、私からの説明は以上となります。よろしくお願いいたします。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。膨大な資料なんですが、的確に分かりやすくご説明ありがとうございます。第2期計画についての実施状況のご報告をいただきましたが、ここはちょっと時間を少し取って、委員の皆様方からのご意見をいただこうと思いますのでよろしくお願いいたします。いかがでしょうか。
令和2年からの3年間は感染症禍で大変な思いをしたわけですけども、そのような中にあっても計画の進捗状況を観ますと、非常に進めていただけていると思います。それ以降、危機下における事業継続計画ですか、そういう計画が脚光を浴びています。或いはリスク管理規程とかですね、コンプライアンスの規程をつくって、リスクに備え、そして社会的な価値を高めるためにですね、コンプライアンスに取り組みなさい、とそういう時代の声になってきています。いろんな経験をしながら進めていくものなのでしょうけれども、なにかこれは大事に残しておくべきっていうものをきっちりとおさえながら、進めて行かないといけないという、そういう雰囲気があります。いかがでしょうか。皆様、いかがですか。私から少しよろしいでしょうか。
育児休業法の改正にともなって、事業者が復帰する職員の方にきっちりと対話をし、どのような子育て支援のサービスを利用されますか、というものを事業者さんが想定してですね、育休規程の中に書き込んで、それを実現するようなことをしていかないといけないのですが、子育て応援ヘルパー派遣事業というのは、全国的な取り組みですか。大阪市さんだけですか。
〇中村こども青少年局企画部企画課長
大阪市独自です。
〇農野部会長
つまり、大阪市に住んでおられる方だったらこれ、書き込めるんですけども、他市町村とか他府県とかで働いておられたら使えないですよね。そういうことがあるなと思いながら、聞いていました。ぜひ良いことは広げていっていただきたいと思います。見直した項目とか、或いはほかの施策に塗り替えていくという、そして充実させていくというのは道筋があるのでしょうけども、スクラップとリニューアルとビルドとこの3種類をどういうふうにするかを考えると、これだけたくさんの事業について大変やなって、大阪市さん大変やなという思いもしています。すみません、感想みたいになりまして。ほかにいかがですかね。
〇本田委員
私も大阪市内に住み、子育ても大阪市内でしてて、実際いま、小学生のこどももいます。そのなかで、以前ニュースで観たんですけど、世田谷区が若者支援のための、居場所提供をしだしたっていうことが凄く気になってて、区に子育てプラザとかがあるんですけどそこではなく、若者と呼ばれる10代・思春期の方達が集えるような公共のもので「集って大丈夫、安心なんだよ。ここに来れるんだよ」という場所を、世田谷区さんが始めたっていうのを見て「大阪市内に1番必要なんじゃないの」っていうのをこども達と話しをしたことがあったんですね。「グリ下」って呼ばれる大阪市の繁華街が危険な場所になるのではなくって、各地各区にちょっと安心できる、今ね、小規模園にいてて、お母さん達から言われることは、「公園で遊ぶこどもがいない。」、気候の関係もあるんですけども「じゃあプラザとか行く?」って言ったら、やっぱ遠いんですよねやっぱり、同じ区だけど、端から端。保育園ってもっと活用して、生野区なので、わりと保育園が多くって子育て支援にもすごく力が入ってまして「保育園に行くのはもっとハードル低いよ!っていうのをどんどん口コミで広げてね~」みたいなことを現場でさしてもらってるんです。「無料でみんなで集えるよ」って。さらに働く女性が増え、コロナ禍もありましてね、入園されてくるお子さんが一歩も外に出たことがありません、という0・1歳。そのなかからのスタートということのこども達が、今小学生にあがるかあがらないかぐらい。小学生のこどもを持つ親も、こども達が中学生にあがるときに、すごくひきこもりの数、不登校の数が増えている。それを保育現場でも見て、我が子の周辺地域でも見て、ちょうど世田谷区さんの取り組みを見た時に、今までは乳幼児にすごくスポットがあたってたんですけど長く考えるのであれば、その青年期の方達にもちょっと集える場所があればいいのになって、ほんとは小学生の学童期とかに公園で集ってたものが、今はそれこそお誕生日会もオンラインです。ゲーム機でお誕生日会をする。1・2歳のお母さんに聞けば、帰ったら電気やテレビをつけるのはオンラインシステムです。「Hey Siri」とか「アレクサ」と言うんですって。それを聞いてちょうど衝撃を受けたのが去年なんです。なので、やっぱりこども達が集うとか、コミュニケーションを図る機会っていうのはものすごく減っている。そこにもっと着目してもらえたらなっていうところで思いました。
さきほどのこども版のものも、ちょうど今、意見表明権はすごく保育士さん達もお勉強してる最中なんですけど、こども達の教育現場でももう少しそういうことを言っていいんだよ、自分の意見を持っていいんだよ、というのを我が子の小学校の中でも思う部分はありました。すいません長々と。ありがとうございます。
〇農野部会長
ありがとうございます。こどもの居場所は今後とも、非常に大事な要素になってくるのかなと思います。大阪市さんは社会的養護のこども達の領域ですが、施設を出たこども達が居れる居場所を全国に先駆けて、昭和39年頃につくられました。それがモデルになって、平成の時代に入ってから国の事業として進めておられますが、まだまだ居場所が必要なこどもさん達というのは、多様なところにおられるのかなと思います。AⅠがお友達になる時代ですので、コミュニケーションの在り方だとか、或いはこどもの居場所というものをどういうふうにハード・ソフトでつくっていくかということを、いろんな角度から考えていく必要があるのですが、誰がつくっていくかということについては、当事者の力を借りることも重要で、みんなで知恵を出していく必要があるような気がします。他いかがでしょうか。宮上委員。
〇宮上委員
はい、ありがとうございます。ちょっと僕は具体的にお聞きしたいなと思います。
資料3-3の3ページの2(3)の「終了の取組」(14)のところなんですけども、ちょっと私達、就学前の立場からすると「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)の推進」(終了)とされた理由を教えていただきたいのが1つと、次がですね、次のページの4ページのところで2,000人を超える保留児童数がいてるってのはどうされるのかというところのお話し聞かしていただきたいのと、最後がですね、5ページの右側のですね、児童福祉法の改正に伴って、こども家庭センターにすごく期待をしておるんですが、まだ各区の取組としてあんま見えてきてないかなという実感がありますので、これについて、今後どうされるのかなというのを教えていただきたいと思います。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。大学教育でアクティブ・ラーニングと言い出してから、どんどんと教育現場に広がり、小学校においても取り組まれているようです。いかに主体的に、こどもがコミュニケーション取りながという感じですけども。事務局からなにかコメントございますか。
〇中村こども青少年局企画部企画課長
まず1点目のアクティブ・ラーニングの件なんですけれども、すいません教育委員会事務局の総合教育センターに改めて確認をしたうえで、具体の事情について確認させていただければと思います。
〇今田こども青少年局幼保施策部幼保企画課長
幼保企画課長の今田でございます。利用保留児童につきましては、委員のご指摘のとおり大阪市でも、令和7年4月1日時点ということでゼロにはなっているものの、また待機児童も発生する可能性がかなりあるというところで、取組を進めておりまして、令和6年・7年度の集中取組期間ということで、この間、整備を進めたり、人材確保につきましても、いろんな制度を現場のご意見を聞きながら、作ってきていますが、制度を利用しながらですね、保育士の確保に努めていただけるよう引き続き、続けていきたいなというふうに思っております。
ただ冒頭に中林のほうからもご紹介ありましたように、保育人材確保につきましては、養成校の入学定員等がかなり減少している現状も含めまして、今ある既存施設の有効活用を含めた対策のほうをいろいろ進めていかないといけないということで、8月の末にですね、待機児童解消の特別チーム会議の中でも様々な検討のほうを進めておりまして引き続き、検討のほうを進めて、より良い手法のほう進めていきたいなと考えております。以上です。
〇松村こども青少年局子育て支援部長
こども家庭センターの出来上がった様子が感じないということかと思うんです。6年度から動いてまして、各区の保健福祉センターの中で動いていただいております。副区長にセンター長になっていただいて、子育て支援室の中で係長に統括支援員という方を新たに配置していただき、子育て支援室と保健師さんとが連携していただいて、両方の視点から家庭を支援していこうというふうにやっていく、そういうような仕組みではあるんですけど、実際のところは各区によって、温度差は実際あります。ですので、今は一緒に研修なんか受けていただきながら、認識を一緒に持ちながら、それぞれ各区の中でもレベルアップしていただいて、それでうまく連携していくというふうに取り組んでいますので、もう暫くですね、研修等を引き続き繰り返してもらえていけば、形はですね、見えてくるかと思っています。よろしくお願いします。
〇宮上委員
引き続きよろしくお願いいたします。
〇農野部会長
よろしいでしょうか。ありがとうございます。ほかいかがでしょうか。はい、木曽委員お願いいたします。
〇木曽委員
すみません、木曽です。とても丁寧にご説明いただいて、ほんとに膨大なデータをこのようにまとめていくのが大変だろうなと思って、すごく分かりやすくなったなというふうに見ていました。質問というより考えなきゃいかないなというふうに思ったのが、特にはぐくみ指標で悪化しているところについて、その悪化がなんでそうなっているのか。っていうところを、なにかの取り組みが足りなかったのか。どういうコロナの影響ももちろん踏まえて、そこを分析を丁寧にしながら、次に繋げていく必要があるかな。というふうに思ってお聞きしていました。
例えば、資料3―3の4ページ目でたぶん、前のときの会議の中で出ていたと思うんですけど、子育てや教育について気軽に相談できるところがあるっていうのが悪化していっているという点とか、次のページのところで子育てが地域の人に、もしくは社会に支えられていると感じる保護者の割合が減っている。という点について、そこらへんをどう考えていくかな。というところを確認しながらいきたいなというふうに思いました。その点で、特にこの反応、社会・地域に支えられているっていう点で、さきほど本田委員もおっしゃってたんですけれども、地域というところの前、会議でも同じ議論したかと思うんですけども、地域の中での、こどもたちの存在っていうすごく難しいなっていうふうに思っていて、ほんとにもう夏は暑すぎて公園で遊べないので、また、小学校以上は皆いきいきに行っているとか、どこかに行っているとか、保育園児さんも幼稚園児さんも施設に行っている。ということで、そもそも地域といわれる場所がどこか分からないですけど、地域にこどもが居るっていう時間がすごく少ないなというふうに思って、感じたりしています。なんか、そのあたりのことをどう考えていくか、施設の中でこどもたちを預かる取り組みというのも大事なんですけれども、そのこどもたちが地域の一員として過ごしていけるようにする方向性で、どんなふうにしていけるのかなって考えました。特に小学校のお子さんたちは皆いきいきとか、いきいきにいるということは基本学校にずっといるということなので、地域に出るっていう経験をほとんどしないまま中学生になるっていうこともまた、大丈夫なんだろうかというふうに思ったり。かといって夏休み、私のこどもも大阪市内の小学校に行っているので、大阪市の小学校から連絡来たときには、地域のマンションの人達から苦情が出ていますと。遊ぶ場所を考えなさい。みたいな感じで、こども達がその地域で遊んでいる、いわゆるその辺で遊んでいることに対して地域の人たちからクレームが入ってしまうんで、それでこども達に「ちゃんと考えなさいよ」っていうのもちろん考えないといけないんですけども、ちょっとそのへんがこども達がじゃあどこで遊べばいいんだろうとか、地域に出ても怒られるし、学校の中に居たらすごく窮屈そうですし、なんかそのへんの保育園期からもそうですけれども、施設の中で預かるということだけじゃなくて、そこからどうやって地域をつくっていくかみたいなことを乳幼児期から考えないといけないですし、学校のいきいきずっと言っていますけれど、いきいきの人数確保はもういいんです。というか、定員確保以上に質の問題が大事だと思うので、そのあたりのところとかもちょっと考えていかないといけないなっていうのを改めて、整理していただいてと思いました。なにかそのあたりの事務局とか、皆さんのほうでお考えいただいていることがあれば教えていただきたいなと思います。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。とても大事な視点を色々と出していただきまして、こういう審議会といいますか、会議体の大事なところは委員同士がいろんな意見を出し合って、議論することだと思っています。今、いろいろ良いご意見をいただいて、特に地域の中のこどもっていうことを考えると、最近気になるのは、マンションの建築が増えていることです。地域の方がラジオ体操を近所でやっておられ、たくさん親子が来ておられます。ただ、マンションマンがどんどん建ってる中で、そこに住まう人達がどのくらい来ておられるのかが気になったりします。大人の地域への関わり方が、こども達の環境のベースになってるんだろうと思うのです。
地蔵盆だとか、朝のラジオ体操とかをどんどんと地域活動協議会や地域の中で、意識的にやっていただいたりする必要があるのかなと、お話をお伺いしていて、そういうふうに思いました。確かにどんどんと状況が変わっていく中であるものをつくり変えたり、あるいはもう一度ゼロから見直したりするときに、どういうエビデンスで、どう考えて、どのようにしてきたか、1つ1つ押さえていっていただいていると思うのですけれども、どこかで、丁寧に市民の方にお伝えすべきものはお伝えする必要があるのかなというふうな気がいたしました。例えばいろんなところでこども達にアンケートすると、必ずボール遊びが自由にできる公園が欲しいという話しが出てくるので、そういったことも含めて、大人がなにを今、こども達に提供しているのかという事を押さえていく必要があると思いました。事務局、なにかコメントございますか。
〇中林こども青少年局企画部長
改めましてですね、本田先生のほうからも木曽先生のほうからも、さまざまな地域に密着したコメントをいただきまして、ありがたいなと思っております。こどもの居場所の問題というのがですね、本当に大阪市としても大きな課題だというふうに考えておりまして、さきほど先生も言っていただきましたけれども、当事者と仕掛ける人が必要なのかといったところですね、大阪市で行政で、どういったことができるのかと、日々悩んでいるところでして、例えば貧困対策でこども食堂中心にこどもの居場所づくりをしたり、そして放課後のあり方では、木曽先生もおっしゃっていただいておりますけれども、みんながいきいきを活用している、さきほども報告があったように、ファミリー・サポートシステムを利用する、いきいきのあとであったり、保育所のあとであったり、そういったところで行政のサービスを利用する方は非常に増えているんですけれども、地域での居場所の問題というのは、やっぱり大きな問題で、私どもでも感じているのはですね、子ども会への加入率のコロナでの減少ですね。一旦なくなってしまったものというのは、復活させるのは非常に難しいんですね。ですので、子ども会もそうですし、青少年の活動のほうもなかなかに苦戦されておられまして、という一方で地域での高齢者の方は、たくさんになって、比率的に高くなってきた時に、こどもの声が騒音に感じる人が増えている、「そうじゃないんだよ」と、こども家庭庁のほうも、こども大綱の中で取り組むのが「こどもまんなか社会」、こどもの存在が未来へつながっていくんだという意識の醸成というのが非常に大事になっていくのかなというふうに考えています。それをどうやって浸透させていくのか、そのあたりを24区もそうなんですけれども、各区長も含めて、関係局も含めて知恵をひねり出していかなければいけないのかなというふうに考えております。取組でいきますと、子ども会への支援もしておりますけども、いきいきに関しましての質問が木曽先生からもから言われておりまして、やはり質が低下するというのは狭隘化が一番大きいといったところで、かなり6年度・7年度で狭隘化を解消するためにですね、教育委員会事務局さんの方のご協力も得ながら、各小学校長先生からもいただいて、少しずつですね、図書室であったり体育館であったり余剰教室をこの時間だけ使えるよといったかたちでご協力いただいて、かなり解消してきたのかなとふうに思っております。あとは質の確保でいいますと、配慮の必要なお子さんが非常に増えておりますので、そのこどもさんを見るための人を、1人のこどもについて1人で無理という状態もありますので、そこに2人付けるであったりとか、その配慮が必要なお子さんに対応するためのノウハウがないといったところもありますので、支援員さんへの研修を昨年度から始めさせていただいて、発達障がいのお子さんに対するとか、障がいをおもちのお子さんとかそういう研修も昨年から始めさせていただいたりとか、そういったところで、できるだけこども達が健やかに過ごせるように、指導者をなかなか育成するのは難しい。そのなかで、学童のほうがいいってお声もあったりしますので、この中でも進めていきたいというふうに考えているところでございます。答えになってないかもしれないんですけど、そういうことでやらせていただきたいと思います。
〇農野部会長
ありがとうございます。大阪市内でも区によって、特徴や個性があると思いますので、ぜひ区長以下それぞれの区で頑張っていただきたいと思います。ありがとうございます。どうぞ。
〇木曽委員
木曽です。ありがとうございます。取り組んでいただいて。今、地活協のお話しをしてくださって、私も大阪市に住んでいて、すごく地活協というものの存在の大きさというか、特にコロナ明けで、すごくお祭りがたくさん増えてきて、こどもがすごい数集まるんですね。そういうところでは、すごくこども達が目に見えるというか、地域にいてて地域の人たち商店街の人とかがいろんなお祭りしてくださったりとか、すごくそこに繋がれそうな期待がある部分が、すごくたくさんあるなと思っていて、そこからそのこどもたちを地域で育てようよ。みたいなふうに親御さんも含めて、なっていけないかなとふうになんとなく感じたりしました。そういう地域福祉的な視点みたいなところが、今の計画の進捗を見るのが、達成状況を測るのが難しいと思うんですけども、そういった地域の活動みたいなところも一緒に見ていくと、このあたりの地域に支えられているというところも、少し見えてくるかなという風に感じました。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。ほかいかがでしょうか。中原委員、いかがでしょうか。
〇中原委員
はい、第2期の実施状況について詳しくご説明いただき、ありがとうございました。私が1点気になって感想になるんですけども、こちらの資料3―2の一番下のところで、養育支援訪問事業について、令和6年度はこう見た目、伸び率が減っていると思ったんですけども、このご説明の中では、こちらは子ども家庭支援員による家庭訪問支援事業とかエンゼルサポータ―とか、そのへんで実施されていて、こちらの数で見るので、この養育訪問支援事業は、ほぼ横ばいという理解でよろしいでしょうか。本当に支援対象となるご家庭が減っているのか、訪問ができなかったとかこれではどうだったのかなと気になりましてお伺いしている次第です。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。事務局、お願いいたします。
〇中村こども青少年局企画部企画課長
相談が必要な人というのは、年によって必ずこれだけいるというわけではない、それぞればらつきがある中で、特に子ども家庭支援員の事業であったりエンゼルサポーターの事業については、別の事業に切り替えていくというので、そこは令和6年度で、もの凄く数字が減っているというのはあるんですけども、全般的には横ばいなのかなというふうに我々としては理解しています。
〇農野部会長
よろしいでしょうか。
〇中原委員
はい、ありがとうございます。
〇農野部会長
市田委員いかがですか。なにか、ご意見が。
〇市田委員
膨大な資料ですね。この、こどもと言うのはいくつまでなのか、この範囲内で見たら40歳まで、青年を含めた40歳までという事で、それをまとめるのは、大変な作業だなとひしひしと感じております。私は、幼稚園・認定こども園ですので、0から6歳くらいまでのことに関わっているだけなんですけれども、この広い範囲内をいろいろ策定していくのは大変ご苦労だなと思います。引き続き、委員をさせていただいて、去年やっぱり衝撃を受けたのが、こどもの数がこれだけ減っているのに対して、不登校が増えているというのがものすごく衝撃だったんですけども、ここに色々計画を書いておられますね。教育支援センターの設置を増やしていっているとか、そういうのがこれからのいろんな課題になってくると思います。小学校でも学級崩壊的なことが出てきたりとか、それに基づいて不登校が増えたりとかいうことがあるのは、本当に社会問題として大変なことかなと思っております。またさきほどのお話しでも、昔は、空き地とかあっていろいろと子どもが遊ぶ空間があったのですが、今の子は本当に遊ぶところが少ないです。ボール遊びしたいけど公園行ったら「ボール遊び禁止」と書いてあり、本当にもう行き場所が少なくなりました。結局、それぞれの家でゲームして遊ぶと。またそれがひきこもりにつながっていったりとか、こどもも大変だなと思いながら見ております。
〇農野部会長
こどもを育てる施設、幼稚園さん、保育所さん、こども園さん、やっぱり長く、地域で事業をしておられるなかで、地域のこどもが大きくなっていって、中学生になり、「そういう仕事を体験しましょう」で、また保育園・こども園・幼稚園にお世話になる、そういう循環が、地域の中でしっかりとできるのがいいんだろうなというふうに思います。どうしてもやっぱり大人がつくっている仕組みの中で、循環が出来ているのかを考えていく必要あると思います。特にニューカマーの方々がどんどん来られているなかで、どのように地域で受け止めていくかということが必要なのかなと思いました。私も小さい時に空き地で遊んでいたのですが、あれもしかしたら、他人の土地だったかもしれない。時々怒られていたような気がするのですけど。ありがとうございます。あと、いかがでしょうか。
〇丸目部会長代理
私、説明いただいたこれだけの作業もそうなんですけど、この計画をつくられたプロセスを見てないので私に何が言えるんだろうか。と思いながら、的外れなことになるかもしれないと思いながら、ずっとここに伺う前に一生懸命読んで、来て、ちょっと気になったところだけ、お聞きしたり教えていただけたらと思うんですけど、さきほど説明をお聞きして、コロナの影響がこれだけすごく色濃いんだなと説明を聞いて、初めて分かったところがありまして、でもそのなかですごくやっぱり、努力をされておられたんだろうなというのも、ひしひしと分かる中で、1点すごくやっぱり、数字的に私、気になったのがショートステイの資料3-2の3ページのところで、子どものショートステイ事業というのが、令和6年だけ倍ぐらい増えているんです。それがたぶんご説明の資料のなかにあった資料3-3の4ページもやっぱり、ショートステイ及びデイケアのアウトリーチを実施してというところにつながっているのかなと思いながら、つながっているのかつながっていないのか定かではないんですけども、やっぱり状況の中でも、ちょっとでも子育てのしんどさを取り除くために、働きかけられた部分で倍ぐらいの利用者が増えたのはなんでなんでしょうか。すぐにもしかしたら分からないかもしれないんですけど、なんかそのあたりの、これだけ周知がすごく進んだのか、アウトリーチ的なことがすごくよかったのか分かりませんけど、これをほかの事業にも、伸びが少ないところに応用できるんではないかと思いながら見ておりました。
もう1つご説明の中で、コロナ禍のなかで止まっていたのがメンタルフレンドという、私もスクールソーシャルワーカーをしていたのですが、どうやって社会資源につなぐかってところで、お兄さん・お姉さん的な存在ってあったら、本当につなぎたい社会資源の1つではないだろうかと思うんですけども、止まっていたのが動き出すときに、やっぱりそれが「もうあるんですよ」みたいな周知ってすごく大事だなって思ったので、特にスクールソーシャルワーカーの方々とかも、こどもさんを支える学校の先生達にも、こういう社会資源があるんですよって動き始めてよかったなって思いながらお聞きをしていたので、そういうところ、やっぱり周知してこれから大事にしていただけたら、しんどいこどもさんが減ったり、保護者さんが減ったりするんだろうなと思ったのが、ご説明を聞いて思ったひとつです。長くなるので短くしようとは思うんですが、ちょうど木曽先生がおっしゃっておられた資料3-3の4ぺージと5ページのところの数値の「はぐくみ指標」のところがまったく同じところが気になっておりまして「気軽に相談できない」っていうところ、目標の未達成のところと、さきほど本当にいま、皆さんが地域の人とか、社会で支えてもらっている実感がないところがすごく気になっていたところで、私は地域って1つ、皆様方がおっしゃっておられた、自然発生的な地域もそうなんですけども、やっぱりこのご時世、私も働く親でこどもが学童なりいろんなところでお世話になってきたなかで自然発生的な、私が育ってきた時代の地域っていうのはなかなかもう難しいなって思っておりまして、そうすると市民活動の方とかNPOの方とかも含めた、そこに専門職、学校とか園とかも入ったなかで、“現代版地域”というつくり方があるんではないかなと、私は常々思っておりまして、その中でこどもが安心して遊ぶ機会を提供する。チャンスをつくりだしたり、さっきのボールもそうですし、畑とか「一緒にご飯つくりましょう」とか、昔だったら家で出来てたことが、出来なくなっているところの枠組みつくりは、私は地域っていうのは、自然発生的な誰かのとこに行ってつながりましょうは難しいので、そういうNPOだったり市民活動っていうところに、一緒につながっていくのが、これは園とか学校とかだけでは、行政とかだけでは絶対抱え込めないところをカバーしてくれる、大切な存在ではないかなと思っているので、その存在さっきのメンタルフレンドとか、知っている学校の先生達、園の先生達、地域の子育てを支える人達が知っていて共につながれば、ここの数字はすごく大きく変わっていくんではないかなと思うんです。それかつながっている実感でストレスが減り、気軽に相談できるところにつながりってこう、1つが動き出せば皆つながって、好転していくのではないかなと思っておりますので、それこそ先生がおっしゃる「しくみ」「しかけ」ですね、がすごく大事かなと思った次第です。あとすごくそういう意味で気になったのが5ページ目の未就学の人のほうが「支えられてない」って感じているんですが、施策のほうを見るとやっぱり大阪市のこどもサポートネット事業とか取組がやっぱり、就学期の施策はすごくされているなって印象があるんですけど、未就学の取組のほうに向かってなにか1つ、手を打っていただくと、さらにこの数値が改善されるかなと思いました。すみません、長々なりましたが。以上でございます。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。
〇寺田課長
資料3-2の子どもショートステイ事業と、資料3-3にありますショートステイについての質問ですが、まず、資料3-3につきましては、産後ケア事業のなかに、ショートステイとデイケアとアウトリーチという受け皿がありまして、産後ケア事業は、この間非常に多くの方にご利用いただいていますので、ショートステイ及びデイケアについては、拡充したり支援を充実させたりと努めているというものでございます。また、子どものショートステイ事業につきましては、本市では、例えば、乳児院とか児童養護施設の空き部屋で、就学前のこどもさんを受けていただいている事業になっていまして、改正児童福祉法の中で保護者のレスパイトの必要性が明記されたところも非常に大きいと思っておりまして、そういう方々も含めて、令和6年度についてはご利用される方がちょっと多かったのではないかと分析しているところでございます。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。
すみません、それでは議題4「こども・若者の声について」事務局さんご説明いただいてよろしいでしょうか。ありがとうございます。事務局さんお願いします。
〇中村こども青少年局企画部企画課長
それでは引き続きまして資料4をご覧ください「こども・若者の声」、本日いろいろお伝えさせていただいてます。大阪市として「こども・若者の声」は令和7年10月下旬ごろ公表を予定となっております、とりまとめ状況というのをご説明さしていただきます。こども・若者の声を聞く取り組みについては、令和5年の8月から実施をしてございます。本市にいただいたこども・若者の声については、こちらのほう部会でご報告させていただいているところではございますが、実は昨年度につきましては、こども計画の策定に係る議論に相当数時間を割かしていただことによりまして、こちらのこども・若者の声についての報告の時間が確保できておりませんで、ご報告ができておりませんでした。そこは申し訳なく思っております。本日は昨年度分も含めて、ご報告させていただきます。
先に、参考資料3をご覧ください。参考資料3はこちらは現在の大阪市のホームページでございます。そちらめくっていただきまして、3ページのところに、令和6年の5月、昨年での5月末時点での取りまとめの状況を記載しております。そちらの方に記載していますのは、令和6年5月末時点での取りまとめ状況で、105人分。この表の単位は「人」です。105人分のご意見をいただいておるところで、その件数のカウントでいきますと下のところに書かれてます、225件のご意見をいただきました。105人 225件です。
資料4に戻っていただきまして、今回ご報告いたしますのは、8人からのご意見になります。めくっていただきますと、表がございますがそちらの方には9件のご意見がありまして、8人から9件のご意見をいただいたものになります。
実は令和5年に開始した当初は、市長会見みたいなのをさしていただきましたり、計画策定に係るニーズ調査を実施した際に、調査表にもこのあたり記載さしてもらったということもありまして、多くのご意見をいただいているんですけども、令和6年・7年度につきましては、件数としては少なめというか、低調な状況になってございます。そういうのもございまして、さきほどの「こども計画 こども版」を作成しながら広めていくというのもございますが、資料4にありますように今後の周知といたしましては、令和7年の11月の市の広報誌のほうで「秋のこどもまんなか月間」に合わせて、こども・若者の声を募集する記事なりを掲載するなど周知に努めてまいりたいと思っているところでございます。
めくっていただきまして、具体的な声についてご紹介させていただきます。2ページの一番上からですけども、1つ目は「保育士を増やすために給料をあげてほしい」というご意見でございます。そちらにつきましては、市の考え方といたしまして、国において制度を設けられておりますので、さらに改善するように国に働きかけていくということを記載させていただきました。2つ目の意見につきましては「ゴミのポイ捨てやカラスにゴミを荒らされている」などというご意見です。これについても環境局さんのほうから、カラスの対策等の記載をしていただいてるところです。3つ目からは公園に関するご意見です。本日のご議論の中でも、何度も出てきているんですけども、まさに言っておられた「夏の公園が暑いので屋根をつけてほしい」ってことでありますとか「ボルタリングができる遊具や大型遊具、バスケットボールのコートがほしい」など公園に関する意見が5件ほどいただいておりますんで、それぞれ水道なり設置基準がそれぞれございますが、各所轄の建設局に要望をお伝えさせていただいてるところでございます。
その他も学童保育の建物の件でありますとか、学校の習熟度別の授業のための少人数配置をしてほしい、などのご意見をいただきました。こちらの表で左から、小学生・中学生の声のところに〇(まる)のついてるものがございます。これについてはご意見いただいたときに本人が小学生か中学生かにチェックを付けているものになります。そのチェックのついている回答につきましては、この意見のままですと小学生・中学生にとってはなかなか分かりにくい内容になりますので、本日ご意見をいただいたのちに小学生・中学生にも伝わるように、かみ砕いた答えを改めて作成して、ホームページに掲載する予定としてございます。今回いただいたものについても、こども・若者の意見として、各関係機関・各局に配慮いただくように伝えながら、取り組んでまいりたいと考えております。すみません、時間ギリギリで申し訳ございませんが、以上です。よろしくお願いします。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。
なかなかそれぞれいろんな角度からご意見いただけてると思いますけれども、この件につきましてなにか委員の皆さん方、ご意見ございますか。こども達にも分かりやすく伝えていくことを考えると、難しい言葉があるか分からないですけど、学童保育所の建物と放課後児童クラブは、こどもにも分かってると思うのですが、いま放課後のこども達の居場所は、いろんなところで展開されてます。いかがでしょう。はい、木曽委員お願いします。
〇木曽委員
すみません、時間がないので今の回答じゃなくてもいいですけど、私も最後の習熟度別クラスってなくなっていったって、多分さきほどの全体のなかでも聞いてたんですけども、専科になって、習熟度別じゃなくなってるってとこがよく分からなくて、私もこれを読んでもあんまりピンとこなくって、すいません、市の考え方のところの説明が、読んでも分かったような分からないようなところがあったりするなと思ったので、そのあたりの状況もう少し分かるように教えていただければいいなと思います。今じゃなくても大丈夫です。すみません。
〇農野部会長
はい、コメントございますか。
〇関之尾教育委員会事務局指導部初等・中学校教育担当次席指導主事
失礼いたします。大阪市教育委員会事務局指導部初等・中学校教育担当次席指導主事の関之尾でございます。いまご質問いただいた件につきましては、国の方針としまして、小学校は35人学級を進めており、人数的なところはクリアされていると考えます。そして教員それぞれの負担軽減に関して小学校では、学級担任というのが昔からずっと当たり前のように進んできたところです。担任としてのやりがいも十分ありますが、やはりその負担は非常に大きいものがあります。中学校のようなかたちで教科担任制を進めることで、子ども達を一人の教員ではなく複数の教員で多面的に見ていく、見守っていく、そういうところをメリットと考え、取組を進めているところです。ただ、習熟度別・少人数授業をしてはいけないということではございません。専科として教員を配置しておりますので、その専科教員がしっかりと専科授業をしたうえで、余剰分の時間につきましては、習熟度別授業を行うことは可能です。その他の工夫として、専科等の授業の中でも子ども達の端末等を活用して、自分の習熟度に合った学習に取り組む時間を設ける学校もございます。習熟度別・少人数授業が無くなったというわけではないのですが、国の大きな方向転換も受けて、大阪市としても専科指導に切り替えていっているところでございます。私からは以上です。
〇農野部会長
はい、ありがとうございます。さて時間はないのですが、先生方いかがですか。これだけはというものは、よろしいでしょうか。すいません、時間いっぱいいっぱいになって申し訳ございません。それではご意見等々なければ、本日の議事はこれで一旦終了させていただいて、事務局さんにお返ししてよろしいでしょうか。ありがとうございます。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
農野部会長、ありがとうございます。閉会にあたりまして中林部長よりご挨拶を申しあげます。
〇中林こども青少年局企画部長
本当に貴重なご意見をたくさんいただきまして、ありがとうございました。農野部会長におかれましては、円滑に議事を進行していただきまして、時間いっぱいまでありがとうございました。
本当に色々なご意見いただきまして、一番は全体として思いますのはですね、冒頭で言っていただいたように、こども・若者の声をどうやって引き出していこうかと思うんですけども、今回のこども・若者の声が8件しかいただいていないというのは、大阪市としてはかなり反省しなければいけない結果かなと思っております。未就学・就学問わず大阪市は全国に比べても、かなりさまざまな施策をさせていただいてるんですけれども、その情報が届いていないという課題をいろいろな会議でも指摘を受けておりまして、それをどうやって改善していこうかというのが一番大きな問題かなと考えております。一方でですね、冒頭には中原先生のほうからも、紙で全員に手に取ってもらうことがすごく重要だとご意見をいただいているんですけども、一方で教職員の働き方改革というのも進んでおりまして、紙配布を基本止めていくという方向にもなっています。こども達1人1台端末がございますので、そのなかでこういったこども・若者用の計画もあるんだよとか、意見を聞かしてくださいよとかそんなことを発信して、小学生・中学生からも意見を集約していって、大阪市の施策を知ってもらう、そういったところを一つ一つ積み重ねていって、より良い方法に、こどもたちが健やかに成長していけるように、本当に本日いただいた意見を参考にしながら大阪市としてもこれからも頑張っていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
〇髙島こども青少年局企画部企画課事業調整担当課長代理
ありがとうございました。最後に事務連絡になります。本日の会議録を作成し、市ホームページに掲載する必要があります。今日の議事内容を文字にできましたら、発言内容に間違いがないかご確認の依頼をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。
それでは、これをもちまして「令和7年度 第1回 こども・子育て支援会議 教育・保育・子育て支援部会」を閉会いたします。
委員の皆様ありがとうございました。
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