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赤ちゃんの成長に合わせて離乳食を進めよう!

2024年4月10日

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離乳期は食事や生活リズムが形成される時期でもあることから、生涯を通じた望ましい生活習慣を身に付けることが大切です。この時期から生活リズムを意識し健康的な食習慣の基礎を培い、家族等と食卓を囲み共に食事をとりながら食べる楽しさの体験を増やしていきましょう。

離乳食はなぜ必要なの?

「離乳」とは、成長に伴って母乳や育児用ミルクだけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補うために、徐々に幼児食へ移行する過程をいい、その時期の食事を「離乳食」といいます。
消化の良い食べものから少しずつ慣らし、次第に食品の量や種類を増やし、献立や調理形態も変化させた離乳食を食べる経験を通じて赤ちゃんは食べ方を覚え、食べものをかみつぶして飲み込めるようになっていきます。
離乳各期の食事量や進め方はあくまでも目安です。赤ちゃんの食欲には波があり、同じ月齢でも個人差があります。周りのお子さんと比べる必要はありません。一人ひとりの状況に沿って、ゆったりとした気持ちで進めましょう!

離乳開始の目安は?

離乳食を始めるにあたり、赤ちゃんの方も次のような受け入れ準備OKのサインを出してくれます。
・首のすわりがしっかりとしている
・周りにいる大人などが食べるのをじっと見ている
・食べたそうに口を動かす
・よだれがたくさん出ている
・スプーンなどを口に入れても舌で押し返すことが少なくなる

離乳食を始めましょう!

離乳初期(生後5・6か月頃)

5・6か月頃の健康状態の良い時に離乳食を始めましょう。この時期は、口唇を閉じて飲み込む練習をすることが目的です。

どんなものから始めるの?

食べものの形状は、ゴックンと飲み込めるようななめらかにすり潰した状態(ポタージュ状)から始めましょう。最初はおかゆをなめらかにすり潰したものを与えてみましょう!

最初は単品から!

初めのうちは栄養をとることよりも食べられる食材を増やす、スプーンの感触や飲み込むことに慣れることが目標です。

あげる時の注意点は?

・赤ちゃんの様子をみながら、1日1回1さじから始めましょう。
・食品は新鮮なものを選び、味をつける必要はなく素材の味を大切にしましょう。
・無理強いはせずに、飲み慣れた母乳や育児用ミルクくらいの温度にし、食べやすいように工夫しましょう。

食べさせ方のポイントは?

ひざに抱いた赤ちゃんの姿勢を、少し後ろに傾けるようにすると食べさせやすいです。「おいしいね」など赤ちゃんに話しかけながら食べさせましょう!

調理する時の注意点は?

・赤ちゃんは細菌に対する抵抗力が弱いので、手をきれいに洗いましょう。
・調理器具、食器等は熱湯消毒をするなど清潔に扱いましょう。
・作り置きはしないようにしましょう。
・冷凍保存する場合は、衛生的に調理して冷凍しましょう。
 その際、よく冷ましてから1回の分量に小分けにして冷凍しましょう。
・解凍後はなるべく早く使い切るようにし、必ず再加熱してから食べさせましょう。

【離乳初期】 離乳食のあげ方(一例)
時間帯内容 
  6時 母乳または育児用ミルク
 10時 離乳食+母乳または育児用ミルク
 14時 母乳または育児用ミルク
 18時 母乳または育児用ミルク
 22時 母乳または育児用ミルク

※離乳食は毎日一定の時刻にし、離乳食後は母乳または育児用ミルクを赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませましょう。また、離乳食とは別に、母乳または育児用ミルクを授乳のリズムに合わせて飲みたいだけ飲ませましょう。

離乳中期(生後7・8か月頃)

この時期は、食べものを口の中でつぶしていく動きを覚えることが目的です。食べさせ方のポイントは、平らなスプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待ちましょう。
いろいろな味や舌ざわりを楽しめるよう食品の種類を増やし、1日2回に進めていきましょう。


食べる量の目安は?

1回に子ども茶碗に半分~1杯分くらいが目安です。毎食、主食・主菜・副菜をそろえましょう。

あげる時の注意点は?

・舌でつぶせる豆腐くらいの固さに調理してあげましょう。
・1日2回なるべく時間を決めてあげましょう。
・味付けはうす味に!
  味がするかしないかくらいにして、素材の味を活かしましょう。
・調理方法を工夫し、少しずつ食品の種類を増やしましょう。

家族の食事から赤ちゃん用に!取り分け離乳食を活用しましょう

・材料を小さく切ったり、すりつぶしたりする。
・食べやすい状態にする。
 ▶汁気を多くしたり、とろみをつける
・うす味にする。
 ▶味付け後、早めに取り出す
 ▶うす味で先に煮て、家族用は調味料を追加する
 ▶香辛料を使う場合には、取り分けた後に加える

【離乳中期】 離乳食のあげ方(一例)
時間帯  内容
  6時 母乳または育児用ミルク
 10時 離乳食+母乳または育児用ミルク
 14時 母乳または育児用ミルク
 18時 離乳食+母乳または育児用ミルク
 22時 母乳または育児用ミルク

※離乳食後の母乳または育児用ミルクは赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませましょう。また、離乳食とは別に、母乳は授乳のリズムに沿って飲みたいだけ、育児用ミルクは1日に3回程度飲ませましょう。

離乳後期(生後9~11か月頃)

この時期は、食べものを歯ぐきの上でつぶすことを覚えることが目的です。食べさせ方のポイントは、丸み(くぼみ)のあるスプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待ちましょう。また、やわらかめのものを前歯でかじりとらせましょう。

食べる量の目安は?

1回に子ども茶碗に1杯分くらいが目安です。毎食、主食・主菜・副菜をそろえましょう。

あげる時の注意点は?

・歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さに調理してあげましょう。
・家族の献立を上手に利用し、調理法にも変化をつけましょう。
・食欲に応じて量を増やしましょう。
・味付けはまだうす味にしましょう。
・手づかみ食べをさせたり、スプーンを持たせてみましょう。


食事タイムは?

食事時間は、30~40分を目途に遊び中心になったら切り上げましょう。

鉄の不足に注意!

体内の貯蔵鉄が減少し鉄が不足しやすくなるため、次の点に注意しましょう。
▶鉄を多く含む食品を意識して離乳食に取り入れましょう。
  小松菜、ほうれん草、ひじき、赤身魚、肉、レバーなど
▶調理に使用する牛乳・乳製品の代わりに育児用ミルクも使用できます。

コップの練習をしましょう

・9か月前後からお茶等を少し入れ、大人が手を添えて持たせてみましょう。
・コップは持ち手付きの軽くて割れにくいものを選びましょう。
・こぼれても良いようにシートなどを敷きましょう。

【離乳後期】 離乳食のあげ方(一例)
 時間帯内容 
  6時 母乳または育児用ミルク
 10時 離乳食+母乳または育児用ミルク
 14時 離乳食+母乳または育児用ミルク
 18時 離乳食+母乳または育児用ミルク
 22時 母乳または育児用ミルク

※離乳食とは別に、母乳は授乳のリズムに沿って飲みたいだけ、育児用ミルクは1日に2回程度飲ませましょう。

離乳完了期(1歳~1歳6か月頃)

この時期は、1日3回の食事リズムを大切に生活のリズムを整えましょう。また、家族と一緒に食事を楽しみましょう。食べさせ方のポイントは、手づかみ食べを十分にさせ、上手になってきたら、スプーンやフォークを使いましょう。


手づかみ食べについて

・おにぎり、大きめに切った野菜、トーストなどがおすすめです。
・エプロンをつけたり、食卓の下にビニールシート等を敷いて、後片付けがしやすいように工夫しましょう。

あげる時の注意点は?

・歯ぐきで噛める肉だんごくらいの固さに調理してあげましょう。
・そろそろ同じものにあきてきます。形や色、味などに変化をつけましょう。
・家族の好き嫌いで食品が偏らないように注意をしましょう。

偏食かな?と思ったら…

無理強いはせずに様子をみましょう。
原因としてはお腹が空いていない、眠い、家族が偏食している、においやざらつきが嫌などが考えられます。
しっかり遊んで空腹感をもたせる、楽しい雰囲気で食事をさせる、メニューに変化をつけるなどの対策をしてみましょう。

【離乳完了期】 離乳食のあげ方(一例)
時間帯  内容
  7時 離乳食
 10時 間食(昼食に差し支えない程度に)
 12時 離乳食
 15時 間食(夕食に差し支えない程度に)
 18時 離乳食
 寝る前

 牛乳または育児用ミルクまたは母乳
(赤ちゃんの状況に応じて)

※母乳や育児用ミルクは、離乳の進行状況に応じてあげましょう。1歳6か月頃には、哺乳瓶ではなくコップで飲めるようにしましょう。

間食には意味があります!

子どもは胃の容量が小さいため、一度にたくさんの量を食べることができません。必要な栄養素を補うための「補食」と考えて食べさせましょう。1日1~2回、量と時間を決め、次の食事と2~3時間はあけるようにしましょう。

離乳の完了とは?

形のあるものを噛みつぶして食べられるようになり、エネルギーや栄養素の大部分を母乳や育児用ミルク以外の食べものからとれるようになれば離乳は完了です。1歳6か月頃には完了し、幼児食へ移行しましょう。

1歳を過ぎてもまだ避けた方が良い食品例

①消化の悪い食品
  ▶たけのこ、みょうが、ぜんまい、わらびなど
②香辛料
  ▶こしょう、わさび、からし、唐辛子など
③菓子類
  ▶あめ、チョコレート、スナック菓子など
④のどに詰まりやすい食品
  ▶豆・ナッツ、こんにゃくゼリーなど
⑤その他
  ▶漬物、インスタントラーメン、コーヒー、紅茶、清涼飲料水、冷たいものなど

離乳食講習会について

此花区保健福祉センターでは、離乳食の進め方などについてお話する講習会を毎月1回開催しています。
離乳食についての疑問や、不安のある方は気軽にご参加ください。


テキスト「にこにこ-赤ちゃんのために-」よりレシピの一部を実演しています。
また、フードモデルを用いて取り分け離乳食の説明も行っています。
離乳食づくりの参考にしてくださいね!

令和6年度離乳食講習会のご案内

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此花区役所 保健福祉課 地域保健グループ
電話: 06-6466-9882 ファックス: 06-6463-1606
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