令和7年 職員向け年頭あいさつ
2025年1月10日
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令和7年1月6日の職員向け年頭あいさつを掲載いたします。
皆さん、新年まことにおめでとうございます。
いよいよ2025年の幕があけまして、まずは日頃それぞれの職員の皆さんが市政を前に進めるためにご尽力いただいていることに感謝を申し上げます。
昨年を振り返りますと本当にたくさんのことがありまして、1月1日から能登で地震が発生して、危機管理や消防、水道などインフラ関係の皆さんに大変ご尽力いただきました。
あと紅麹の問題も発生して、こちらは健康局を中心に本当に大変だったかと思いますし、夏には再び能登で豪雨が発生して、応援に向かったり、そして巨大地震注意という形で非常に緊張感が走った夏でした。
秋には大きな公約の柱であった、第2子の保育料の無償化、これを大きく進めることができ、塾代助成の所得制限撤廃についても、本当に大変なところだったかと思いますが、前に進めることができました。
冬には課題であった、介護予防についてプロジェクトチームを立ち上げて、いよいよ来年度に向かって進み出しているところです。
そして、やはりなんといっても今年は万博があります。
国内外から多くの方をこの大阪のまちにお迎えして、夢がある万博を開催したいと思っています。そのためにも開催地であるこの大阪市の職員の皆さん、1人ひとりのお力が非常に重要です。どうか本年もお力を貸していただきたいと思います。
あわせて、「にぎやかで活気あふれるまち大阪」の実現をめざして、皆さんの所管それぞれの業務を前に進めていただいて、大阪市として市民の皆さんがにぎやかさと、そして安心・安全を感じることができるまちをぜひ作っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
改めまして、今掲げている市政の方針、方向性について少しご挨拶申し上げたいと思います。
まず市民サービスの充実についてです。
子育て・教育環境については、0~2歳児の保育無償化に向けて、第2子の保育料無償化の拡充とともに待機児童対策を強力に進めるなど、「子育て・教育の無償化」に最優先で取り組み、家庭の状況に関わらず等しく子育てができる環境の整備を推進するほか、いじめや不登校対策、ヤングケアラー支援など、子どもたちの学び、成長を支える環境整備を引き続き推進してまいります。
また、重大な児童虐待ゼロに向けて着実に対策を行いますとともに、安心して子どもを産み育て、働くことができるよう、すべての妊産婦や子育て世帯、子どもへの包括的な支援も進めてまいります。
暮らしを守る福祉等の向上については、特別養護老人ホームの計画的な整備や認知症施策等の推進により、真に支援が必要な方にしっかりとサービスを届け、住民福祉のさらなる向上を図ってまいります。
また、健康寿命の延伸を図るために、各種検診の受診率向上や生活習慣病予防などの健康づくりの取組を進めるとともに、高齢者の外出機会の増加、社会参加の支援などの介護予防の取組を進めてまいります。
加えて大阪を支える人材力の強化に向けて、若者、子育て世代、女性、高齢者、障がい者、外国人など、意欲のあるすべての人が能力を発揮できる環境を整備してまいります。
さらに、外国人住民の増加や国籍の多様化などの状況を踏まえ、地域住民及び外国につながる市民双方の意識啓発や相互理解、交流の促進を図るなど「大阪市多文化共生指針」に沿って、取組を進めてまいります。
各区の特色ある施策の展開に向けては、市民ニーズにきめ細かく答えられるように、区長の皆様方にはニア・イズ・ベターの徹底とともにマネジメント力を発揮して、地域の実情に即した区政の充実に引き続き努めていただきたいと思います。
続いて大阪の成長に向けた取組みについてです。
4月に開幕を迎える大阪・関西万博は、インバウンドのさらなる増加や世界における大阪・関西の認知度向上、そして強みであるライフサイエンスなどを中心とする新たな産業の創出、ベイエリアのまちづくりへの投資促進など、大阪・関西の成長・発展に非常に大きな効果をもたらすことが期待され、SDGsの実現に大きく寄与するものです。
万博のインパクトを活かして、持続的な成長への道筋を確かなものとするために全庁を上げて取り組んでいきたいと思います。
また、万博を機会にイノベーションを生み出すビジネス環境づくりやスタートアップの創出・支援にさらに注力するとともに、循環共生型社会の構築に向けて、温室効果ガス排出量ゼロをめざし、再生可能エネルギーの普及拡大、エネルギー消費の抑制等の気候変動対策に引き続き取り組んでまいります。
加えて、大阪スマートシティ戦略を踏まえ、官民一体となって夢洲やうめきた2期におけるスーパーシティ構想を推進することにより、住民の生活の質(QoL)の向上や都市競争力を強化してまいります。
都市インフラの充実については、キタ、ミナミにニシ、ヒガシを加え様々なエリアで魅力ある拠点の形成をめざし、新大阪駅周辺地域や夢洲をはじめとするベイエリアのまちづくりを進めるほか、大阪城東部地区では「知の拠点」をめざす大阪公立大学を先導役としたまちづくりを推進してまいります。
また、広域的な観点に立ち、リニア中央新幹線や北陸新幹線の大阪までの開業、なにわ筋線や淀川左側線などの都市インフラの整備も着実に進めてまいります。
さらに、市域の防災力を強化するため、要支援者の個別避難計画の作成、防潮堤の耐震補強・かさ上げなどソフト・ハード両面から様々な取組みを進めてまいります。
次にDXの推進についてですが、行政サービスにおけるDXの推進については、"書かない窓口"やLINEによるプッシュ型の情報発信など、利用者目線の「サービスDX」、デジタル技術を活用して多様なデータを収集・分析し、便利・安心・安全に暮らせるまちの実現に活かす「都市・まちDX」、そして業務の変革と生産性の向上を図る「行政DX」の3つの方向から取り組みを進め、市民のQoLの向上と都市力の向上を図ってまいります。
続いて新たな自治の仕組みの構築として、府市間で統合した機関等の機能強化や府市一体の政策強化により、大阪の成長・発展に向け取り組み、副首都・大阪の実現をめざしてまいります。
次に新たな市政改革プランの6つの方針である、DXの推進、官民連携の推進、業務改革の推進、働き方改革、ニアイズベターの徹底、持続可能な行財政基盤の構築にかかる取組を進め、「未来へつなぐ市政改革」の実現を図ります。
また、社会経済状況の変化に合わせて、市民サービス水準や必要な行政機能を維持するために、局と24区に加えて複数区単位のブロックを設置する、行政区域を越えた効率的な業務執行体制のあり方について検討を進めてまいります。
最後になりますが、今年は万博開催により国内外から2,800万人もの来場者をお迎えして大阪・関西、そして日本の魅力を感じていただけるよう取り組んでいくとともに、新たなビジネスチャンスの創出等にもつながるように、ホストシティとして各所属で万全のおもてなしをしていただきたいと思います。
加えて、万博会期中においても、市民に寄り添い、住民のみなさんを支えるといった基礎自治体の役割をしっかりと果たして、また日々の仕事においては適正な事務処理を行い、コンプライアンスの確保に努めていただきたいと思います。
それらにより市民から信頼を得て「にぎやかで活気あふれるまち大阪」の実現につなげていきたいと考えております。
職員の皆さんの力を最大に発揮いただくためにも、健康にはくれぐれもご留意いただき、大阪市民のため、そして大阪の将来のために共に頑張っていきたいと思いますので、どうぞみなさん、本年1年よろしくお願います。
以上で、私からの新年のごあいさつとします。
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