市長からのごあいさつ

　はじめに、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催された2025年日本国際博覧会は、4月13日の開幕以来、184日間にわたる会期を盛会のうちに終了し、無事に閉幕いたしました。ホストシティとして、来場いただいた皆さま、また参加・応援いただいた皆さまに心より感謝申しあげます。
　万博の成果をまとめた「大阪・関西万博宣言」において、万博では、関わったすべての人々が、多様でありながらも、ひとつにつながり、対話し、共働し、それぞれの文化を共鳴させ合う中で、いのち輝く未来社会に向けたメッセージが発信され、そうした議論や実践が、今後の万博に継承されるとともに世界の人々が未来社会をデザインしていくことに資することを願うとされました。本市においても、この宣言の実践に全力で取り組んでいきます。

　本市では、一人ひとりが多様な幸せを実感でき、誰もが安心していつまでも住み続けたいと思う「にぎやかで活気あふれるまち大阪」の実現に向けて、着実に市政を前に進めています。
　具体的には、大阪の未来を担う子どもや、子育て世帯への支援を充実させるため、これまでの第2子の保育料無償化や、小学5・6年生と中学生を対象とした習い事・塾代助成に加え、待機児童対策の強化や在宅等育児への支援などを推進しています。
　また、安心して生涯を過ごせる健康都市の実現をめざし、各種検診の受診率向上や生活習慣病予防などの健康づくりの取り組みのほか、高齢者の外出機会の創出や社会参加の後押しなど介護予防の取り組みを進めています。
　さらに、南海トラフ巨大地震などによる大規模災害への備えや、複雑多様化する災害、特殊なビル火災への対応など、防災力・災害対応能力の強化に取り組んでいます。
　そして、万博のレガシーを継承し、万博を機に拡大した国内外とのビジネスをはじめとした多様な交流の促進や、未来へつながるイノベーション創出のさらなる加速など、大阪の未来に向けた取り組みを切れ目なく進め、大阪・関西ひいては日本の持続的な成長への道筋を確かなものとしていきます。

　今後とも、市政へのご理解・ご協力を賜りますようお願い申しあげます。

　令和7年10月
　大阪市長　横山　英幸