平成24年度 第2回 大阪市建設事業評価有識者会議
2023年4月26日
ページ番号:203056
1 日時
平成24年12月4日(火曜日) 9時40分~12時00分
2 場所
大阪市役所 本庁舎屋上(P1)階 会議室
3 出席者
(委員)
塚口座長、角野座長代理、加茂委員、高瀬委員、松島委員、水谷委員
(大阪市)
・港湾局
渡部防災・施設担当部長 、丸山計画担当課長、植村緑地管理担当課長、松井開発調整担当課長、高橋港湾再編担当課長
・ゆとりとみどり振興局
上田緑化推進部長、久村計画課長、佐々木用地計画担当課長
・市政改革室(事務局)
谷川市政改革室長、岡本PDCA担当部長、椎名事業再構築担当課長
4 議題
(1) 「北港南海浜整備事業」に関する追加説明
(2) 事業再評価対象事業の説明・質疑応答
平成24年度事業再評価対象事業(全8事業のうち4事業)
港湾局所管 2事業 (鶴浜緑地整備事業・南港南ふ頭緑地整備事業)
ゆとりとみどり振興局所管 2事業 (御幣島中央公園事業・大和川公園事業)
(3) 事業再評価対象事業についての意見聴取
5 議事要旨
(1) 「北港南海浜整備事業」に関する追加説明・(2) 事業再評価対象事業の説明・質疑応答
◆港湾局より次の事業について、資料に沿った説明の後、質疑応答を行った。
【北港南海浜整備事業・鶴浜緑地整備事業・南港南ふ頭緑地整備事業】
◇北港南海浜整備事業
(委員)トラベルコスト法で費用便益分析しているが、将来住宅用途での利用がされなかった場合、その部分の便益が減る可能性が有るのではないか。
(市)旅行費用法だけでなく、支払意思額も計上しておりB/Cが1を切るようなことはない。
(委員)176億の便益の内訳は
(市) 旅行費用法が90億、残りが支払意思額
(委員)仮に、極端な仮定をして旅行費用分がゼロになったとしても1を下回ることはないということか。
(市)そのとおり
◇鶴浜緑地整備事業
(委員)鶴浜緑地がC、南ふ頭緑地がDとなっている理由は。
また、重点事業に集中しきらず、鶴浜緑地をCという形で進める理由は何か。
(市) 鶴浜緑地は防災緑地である点が大きく違っている。緑地整備の中では防災緑地を優先するものと考えている。
緑地整備のタイミングについては、周辺開発状況に合わせて整備していくのが一番効率的と考えている。鶴浜緑地は今後段階的に部分供用を開始し、全体完成は平成36年頃の予定で、周辺の開発状況に合わせて進めていきたい。
南ふ頭緑地は、防災緑地の位置づけはなく、環境問題の重要性等は認識しているが、緊急性が乏しいためDとしている。
(委員)全体の完成は長くなるが、部分供用のために資本投下していくということでCにしたという理解でよいか。
(市) そのとおり。
(委員)鶴浜緑地の周囲の更地の開発の予定は。
(市)IKEAの北側の部分約5ヘクタールは、商業施設を誘致中。
IKEAの北東側は長堀鶴見緑地線(7号線)が延伸された時の車庫用地を予定しており現在は一部を暫定的に活用している。
(委員) 商業施設の誘致に合わせて防災緑地としてのニーズも高まるものと考える。防災緑地としてはどの程度の圏域を想定しているのか。
(市)耐震強化岸壁となっている鶴浜岸壁から荷揚げする緊急物資等の一時保管、臨時のヘリポート等のスペースであり、対象圏域は基本的に大阪市全域となる。
(委員)鶴浜緑地の事業費の推移で、年度ごとの事業費の差が大きいが、これはなぜか。
(市)各年度の整備内容・工事の種類によるものであり、予算確保の困難さに起因するものではない。
(委員)25年度にグラウンド地区を部分供用開始するとあったが、25年度どの程度の予算で供用開始できるのか。
(市)グラウンドと駐車場の部分供用については24年度の工事で完成し、25年度早々に供用開始予定。
◇南港南ふ頭緑地整備事業
(委員) 南ふ頭緑地は休止の間どのように管理されるのか。
(市) 現在整備中であり、フェンスで囲い一般には供用していない。
◆ゆとりとみどり振興局より次の事業について、資料に沿った説明の後、質疑応答を行った。
◇全体
(委員)特に御幣島のほうですとグラウンド等に利用されていて、一定限度グラウンド等に使用されている時点で、予算をかけて公園整備をする必要性がどの程度あるのか。これから予算をどう使うか、具体的に考えて評価しているか。
御幣島のほうは特にお金をかけて事業をする必要性があるのか。必要性がわかりにくい。
(市)公園の新設、拡張に回せる年度と回せない年度があるが、御幣島中央公園については、巨額を要するわけではないため何とか整備したい。
やはり暫定利用でなく公園として正式に整備するほうが望ましい。
(委員)両公園は同じような扱いをしているのか。それとも、それぞれ別途検討した結果同様の記載となったのか。
(市)大和川公園は総合公園として広域を都市計画決定しているが、整備を進めている4つの事業認可部分は、個々には近隣公園・地区公園クラスであり、それに類した扱いが必要。
全体が完成に近付けば総合公園としての機能を発揮するようなとらえ方が必要となるが、現状では個々の公園としての扱いとなっている。
(委員)費用対効果分析手法マニュアルについて、御幣島中央公園(2.3ha)に小規模公園用を、大和川公園(6.7ha)に大規模公園用を使っている理由は。なお、港湾局の南ふ頭緑地整備(2.3ha)は大規模のマニュアルを使っている。
(市)公園の種別で住区基幹公園(地域レベル)と都市基幹公園(都市レベル)に分かれており、住区基幹公園については小規模のマニュアルが適用される。
(委員)面積ではなく機能によるのか。
(市)面積によっても分かれるが、南ふ頭緑地はおそらく都市緑地であり、市内全域が対象となることから大規模公園マニュアルが適用される。
◇御幣島中央公園事業
(委員)グラウンドとしての利用は定着しているのか。緑を増やすことは必要だが、定着しているようであれば活用方法を再検討する必要もあるのではないか、
(市)土の広っぱというような状況であり、球技やレクリエーションに使われているが、本来の総合的に遊具・休息施設等を整備した公園にできれば、より利用率も上がるのではないかと考えている。
(委員) 最終的にはグラウンドがなくなるのか。
(市)広場は確保可能と考えている。
(委員)実質的には予算が10年以上ついておらず、実質的にはDの事業休止の状態である。
暫定的な整備を1つのゴールとする。あるいは、優先度を上げて重点的に投資するという方法については、どのように考えているか。
(市)できれば優先度を上げたいが、他の公園との競合から難しい。一定利用していただいているがゆえに整備を優先していない点は課題と考えている。
できるだけ早い時点で本来の形で整備したい。機会があれば部分的な整備でも続けていければと考えている。
(委員)ニーズとしては、現状で十分ではないか。遊具等の整備の要望が強くなければ、区切りをつけるため整備内容見直しの検討も必要。
(委員)対応方針(原案)について御幣島中央公園と大和川公園で同一の記載となっているが、近隣公園と大規模公園では、判断基準を変えるべき。
その認識を再度持っていただきたい。
近隣型の御幣島は、利用圏の住民の現実の利用状況及び、今後についての希望を確認する必要がある。
(市)御幣島中央公園については、一時避難所として最低限のインフラ整備もできていない。最低限のインフラ整備だけでも実施して、公園としてオープンするため、今回事業継続Cとしたい。
(委員) 災害時の避難場所として最低限のインフラ整備優先するという点は、所管局の考え方に記載が必要。
(市) 対応方針について、近隣公園と総合公園の位置づけの違いも含め整理する。
(委員)これまで最低限のインフラ整備についても、全く予算執行ができなかった理由は何か。これからも予算を執行しなくても問題ないのか。
(市)中之島公園の再整備の影響等も19年度時点で予定していた事業費の投入ができなかった理由の1つ。
今回、全体事業費も再考必要かと考えている。
◇大和川公園事業
(委員) 大和川公園は予算がついた場合、本格的な整備をするのか、最低限の施設を整備の上、グラウンド等として供用するのか。
(市)広場を中心に、できるだけシンプルに整備を進めたい。
用地取得については、財政面から停止している。
(委員) 御幣島同様、最低限の整備で暫定的にオープンするということか。
(市)そのとおり。
◆本日審議を行った各所管局事業についての取りまとめ議論
各事業の自己評価結果について、資料の補足を求める必要が有るか、また付すべき留意事項はないか、各委員より意見を聴取した。
◇調書5鶴浜緑地整備事業にかかる補足資料の要求
- 当初の計画のままでは、事業休止(C)との判断に疑義がある。
事業を継続するなら、実施の範囲を明示する必要があるため、補足説明を求めたい。
◇調書7御幣島中央公園事業・調書8大和川公園事業にかかる補足資料の要求
- 当初の計画のままでは、事業休止(C)との判断に疑義がある。
事業を継続するなら、実施の範囲を明示する必要があるため、補足説明を求めたい。 - 大阪市の公園予算については、平成10年から10分の1に縮減している。
選択と集中が他の行政課題よりも、より一層シビアに迫られている市の公園行政の中で今回評価対象の2事業を事業継続(C)とする意思をあらためて確認する必要があるため、ゆとりとみどり振興局の予算の状況(選択と集中の対象となる事業・その中での評価対象事業見込等)について、補足すること。
◇調書7御幣島中央公園事業・調書8大和川公園事業にかかる調書修正の要求
- 「限定的な実施」の具体的な方向性について説明が必要。
例えば、御幣島の場合、1.5キロ圏内の市民の避難場所としての機能は速やかに発現したいという思いが伝わってくると判断しやすくなるため、限定的な実施の具体的な方向性がわかる調書に修正すること。
6 会議録
会議録
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7 会議資料
「北港南海浜整備事業」 追加説明資料
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対象事業一覧等
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調書5 鶴浜緑地整備事業
調書8 大和川公園事業
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