水をみまもる
2024年3月13日
ページ番号:14734
水道にとって大切なもの、それは水道水の安全性です。
水質試験所では、お客さまが水道水を安心してお使いいただけるように、「大阪市水道・水質管理計画」を作り、水源である琵琶湖・淀川から浄水場、給水栓(蛇口)に至るまで、さまざまな場所で200種類を超える水質項目を検査しています。さらに、将来にわたって安心して飲める水道水をお届けするために、最新鋭の設備と技術、たゆまざる研究により、様々な調査や効果的な浄水処理方法、検査方法についての研究を行っています。
水源における水質監視
大阪市の水道水源である琵琶湖・淀川の水質は、工場などへの排水規制の強化や下水道の整備などにより、1990年代から、かなり改善されてきました。しかし、琵琶湖では、今なお、プランクトンの栄養になる窒素の濃度があまり改善されたとは言えません。
大切な水源の水質を守るためには、水質保全対策をいっそう進めるとともに、わたしたち一人ひとりが水を汚さない努力をすることが大切です。水質試験所では、琵琶湖や淀川を水源としている他の水道事業体と協力して、水質の監視や調査研究を行っています。
図1:柴島浄水場原水水質の変遷(明治33(1900)年~令和4(2022)年)
浄・配水場における水質管理
大阪市には浄水場が3か所あります。浄水場でつくられた水が適切に浄水処理されていることや、浄水場から市内に送り出されている水が水道水として適合していることを、水質検査によって確かめています。
また、浄水場に取り入れられる原水(河川水)が大雨によって濁ったときや、水源で汚染事故が発生した時などには、臨時に水質試験を実施し、速やかに対応しています。
市内給水栓における水質検査
月に1回、市内21か所の給水栓で水質基準項目などを精密に水道水質検査優良試験所規範(水道GLP)によって検査し、「安全・安心」を確かめています。
また、市内38か所に設置している水質遠隔監視装置を用いて、色やにごり、残留塩素の濃度などを24時間連続して測定しています。
水質に関する調査研究
水道の原水中に極微量の濃度で含まれる物質及び浄水処理又は配・給水の過程で生成されるおそれのある物質等について情報を収集・精査しています。
さらに、その結果に基づいて新たに調査が必要とされる項目に関して、測定方法の確立、水源から給水栓に至る過程での存在実態の把握、低減化対策、水質管理に必要な技術の確立、リスク評価に加え、水源水質監視手法や水質異常原因物質の同定方法の検討等を進め、将来にわたり水道水の安全性を確保することを目指しています。
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このページの作成者・問合せ先
大阪市水道局工務部水質管理研究センター
〒533-0024 大阪市東淀川区柴島1丁目3番14号(柴島浄水場内)
電話:06-6815-2365
ファックス:06-6320-3259