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水道料金制度の課題と是正に向けた取り組みについて

2022年12月28日

ページ番号:20876

お客さまの水道料金で支えられている水道事業

  • 水道事業は、独立採算制の地方公営企業として運営されており、水を作り届けるための様々な費用のほとんどは、お客さまからお支払いいただく水道料金(給水収益)で支えられています。
水道局はお客さまに水道水を供給するかわりに水道料金をお支払いただくことで経営しており、独立採算を基本としています

水道料金制度の課題と見直しに向けた取り組み

  • 本市の水道料金制度は、他の多くの都市と同様に、使用水量が多くなるほど料金単価が高くなる「逓増制料金体系」を採用しています。また、平成27年10月の料金改定を実施するまでは、1か月につき10立方メートルまでは基本料金のみで使用できる基本水量10立方メートルを含んだ料金体系としていました。
  • しかし、水需要構造の変化に伴って、基本水量や逓増制のあり方について課題が生じており、受益と負担の適正化や生活用水への配慮の視点を踏まえ、料金制度の課題の是正を図るため、平成27年10月検針分から、水道料金の見直しを行いました。

平成27年10月の水道料金の改定について

1 基本水量・基本料金の課題と見直し内容

  • 基本水量とは、公衆衛生の向上、生活環境の改善という観点から、基本料金に一定の水量を付与し、すべての市民・ご使用者に対して最低限の生活用水として平等に確保するという思想に基づいたものです。
  • なお、基本料金は、水をまったくご使用にならない場合でも生じるメータ検針や料金収納などにかかる必要な経費を賄うために、すべてのお客さまに共通してご負担をお願いしている料金です。
  • 単身世帯の増加などにより、1か月の使用水量が基本水量である10立方メートル以下のお客さまが増加傾向にあったことや、お客さまの節水努力が報われないなどといった課題があったことから、平成27年10月に基本水量(1か月10立方メートル)を廃止し、また、生活用水を低廉な水準としてきたことに配慮し、引き続き少量使用者のお客さまの料金水準を維持するため、基本料金を950円から850円に引き下げました。
  • 現在の本市の基本料金は少量使用、多量使用にかかわらず一律であることから、今後も公平性の観点から引き続き適正な料金水準を検討していきます。

2 逓増制の見直しと課題

  • 本市の水道料金は、他の多くの都市と同様に、使用水量が多くなるほど料金単価が高くなる逓増制料金体系を採用しています(昭和40年度~)。
  • そのため、ご使用水量の少ないご家庭用を中心としたお客さまには、料金算定上の給水原価(水を作り、届けるために必要な費用で、料金で回収すべき原価)よりも安い料金で水道水をご使用いただいています。一方で、ご使用水量の多いお客さま(工場、宿泊施設、商業施設等)には、給水原価を超えた料金をご負担いただいています。
給水原価と使用水量1立方メートルあたりの料金(一般用)
  • 生活用水の料金の低廉性を確保するとともに、多量使用のお客さまに対して使用水量に応じた施設整備や維持管理にかかる費用をご負担いただく観点から、逓増制を維持していく必要性はあるものの、施設能力に余剰が生じている現状から、多量区画において料金負担の適正化を図っていく必要があり、平成27年10月の料金改定では、逓増度を緩和し、負担の公平性を図る観点から、最高区画の料金単価1立方メートルあたり368円を1立方メートルあたり358円に引き下げましたが、逓増制を採用している結果、世帯全体の90%を超えるお客さまが給水原価を下回る料金での水使用となっている一方、一部の多量使用のお客さまが給水収益全体の半分程度を負担している状況にあり、公平性の観点から課題を抱えています。少数の多量使用のお客さまに依存した経営体質の改善に向けて、引き続きこれからの料金制度のあり方を考えてまいります。
料金負担のバランス(令和3年度決算)

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水道局 総務部 企画課
電話: 06-6616-5410 ファックス: 06-6616-5419
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