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再発見!すみよし文化レポート その6

2024年3月19日

ページ番号:256845

再発見!すみよし文化レポート その6 洋画家 青江 鞠(あおえ まり)さん

住吉区で文化的・歴史的活動をされている個人や団体に活動内容や住吉の魅力についてお話を聞いていきます。

多彩な活動からみる「住吉」  青江 鞠(あおえ まり)さん

 住吉区在住の洋画家 青江鞠さんの絵は、幻想的な世界を表現しています。特に、ファンから「マリブルー」と呼ばれる青色を基調とした絵は、見る人の視線を引き付けます。青江さんは、絵の制作活動にとどまらず、音楽活動や、すみ博実行委員会事務局長としてのイベント企画や運営など、幅広く活躍されています。多彩な顏を持つ青江さんに、ご自身の制作活動や「住吉」への思いについて、いろいろとお伺いしました。

描くことは日常の一部

―青江さんが絵を描き始めたきっかけを教えてください。

物心がついたときには描いていました。A4用紙をもらってお絵かきをしていましたね。幼稚園から小学6年生までは絵画教室で先生に習っていました。当時は、お話を聞いてそれをイメージして描く、といった描き方でした。教室ではそれで想像力が高まったと思います。教室ではずっと描いているんです。中学生のころにはもう「絵描きになりたい」と思っていました。大学では抽象画をやっていましたが、しんどくなって。もう一度子どものころの「お絵かき」をやりたい、と思いました。フラットな気持ちになって描くとやめられませんね。楽しいしやめられません。

―描かれている絵には「お話」があるように思えるんですが、絵を描く為にお話を作られたりするんですか?

 話を作って、その延長線上で絵を描くこともあります。絵ひとつひとつにお話がありながら、絵同士で前後してシリーズとして続いているものもあります。気球が飛んでいて、猫がをそれを見ていて...と続いていきます。描いているとどんどんお話ができて、絵も描けるんです。つまらなくならないですね(笑)目の前にあるものしか描けない、というのではないですね。本能に沿って描くと自分の絵になっている、といった感じでしょうか。

―ふだんから絵を描く為に、何かしていることはありますか?

 本を読んだりフランス映画を観るようにしています。音楽でいうと、クラシックやフュージョンが流れているとのってきますね。私にとって絵を描くことは日常生活の一部で、ちょっと描いていないと変な感じなんです。

作品の前に立つ青江鞠さん

「マリブルー」が特徴的な作品の前で

多彩な生活

―青江さんの絵は色合いがとても美しいのですが、絵を描く上で特に重視していることはありますか?

 グラデーションが好きです。色の重なることで出る色にとても病みつきになります。下地でどんなグラデーションでどんな色を出すか、そこから考えてスタートします。特に青色に惹かれますね。青の世界に惹かれます。私が描く絵の青色を「マリブルー」とファンの方には呼んでいただいています。

―それだけ思い入れがあって描いた作品なら、他の方の手に渡るときはさびしいんではないですか?

 描いた絵は人に見てもらいたいし、見せたいですね。ただ、同じものは描けないので、お嫁に行かせる気分です。自分の絵がかわいがってもらえたらいいな、と思います。

―青江さんは画家としてだけでなく、音楽活動や、すみ博実行委員会事務局長としても活躍されていますが、そのパワーはどこからくるんでしょうか?

 絵だけではストレスになりますからね(笑)音楽は趣味で楽しんでやっています。すみ博など、地域にかかわることは自分にとっては楽しいですね。地元が発展すると楽しいです。他意はなく、野望もなく、純粋に大きいお祭りになってほしいと思っています。

魅力が凝縮する「住吉」

―青江さんにとって「住吉」はどういうまちですか?

庶民的で住んでいる人間が楽しいと思います。人間関係ですね。ストレートなのがいいです。他には、住吉大社があって、古い建物があって、歴史があって、「都会の中の田舎」です。そういった魅力が凝縮されています。

―今後の「住吉」の文化はどうなっていってほしいと思いますか?また、ご自身はどう関わりたいと思われますか?

住吉大社と関わるお祭りやイベントはずっと続けていきたいですよね。もちろん、他の神社のお祭りにも関わりたいですね。最近は盆踊りがなくなってるなと思います。なんでないんでしょうね?もちつきとか、夜回りとか、盆踊りの踊り方とか、今の子どもは知る機会が少ないです。うちの町内は、みんな挨拶をしあうんですが、今はそういう町内の関係が希薄じゃないでしょうか。人間関係まで「なんでも合理的に」とはならないですよね。そこがちょっと気になります。

―ありがとうございました。

青江鞠さんプロフィール写真

洋画家青江鞠さん

青江 鞠(あおえ まり)洋画家

    1983年 京都精華大学 洋画卒業 
          京展 入選
    1988年 全関西美術展 入選
     以降毎年個展を開催、国内外各展覧会への出品、受賞歴など多数。

     絵画のほか、ポスター制作、カレンダー制作、ステンドグラス制作なども手掛ける

     傍ら、子ども向けアートワークショップや、すみ博実行委員会事務局長としても活躍。

    2010年4月9日には大阪住吉大社へ絵を奉納。

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