再発見!すみよし文化レポート その8
2016年4月30日
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再発見!すみよし文化レポート その8 森森舎店主 森脇 隆夫(もりわき たかお)さん
住吉区で文化的・歴史的活動をされている個人や団体に活動内容や住吉の魅力についてお話を聞いていきます。
もっともっと楽しいまちに 森森舎店主 森脇 隆夫(もりわき たかお)さん
住吉区あべの筋沿いにある「森森舎(しんしんしゃ)」は、こだわりが感じられる家具や食器が並ぶお洒落なカフェです。お店には、陶芸教室などいろんな体験ができるスペースが併設されていたり、ベビーカーや車いすにも配慮したバリヤフリーな設計がされていたりと、誰でも気軽に来られる親しみやすさが溢れています。周辺の若い世代の方々に支持されており、雑誌などにも多く取り上げられています。今回は店主の森脇さんに、開店のきっかけや、周囲のまちに関して、今、考えていることをお伺いしました。
カフェ店内は木を基調とした落ち着いた様子です
専門学校教師からの転身
―森脇さんのご経歴を教えてください。
専門学校の造形学科の講師として、陶芸や彫金、特殊メイクなどを11年間教えてきました。ものづくり関係の学科がなくなることを機に、仕事を辞めて1年後に開店しました。
ー今の場所(万代東1丁目)にお店を出されたきっかけは何ですか?
父の実家なんです。もともとあった建物を改装して使っています。自分自身は堺市で育ったんですが、子どものころはよく遊びに来ていました。万代池で虫とりをしたり、ザリガニ釣りをしたりしました。この辺りは、よく知っている場所です。
―なぜ、カフェを開店しようと思われたんでしょうか?
大学生のころから、カフェと陶芸の組み合わせで何かできないかと考えていました。大学に行きながらカフェ開業スクールに通っていました。自分で作った器を使ってメニューを提供する、という形がいいなと思いました。実際に使ってもらって手作りのものの良さをわかってもらいたいです。カフェスペースの横には陶芸教室などが開催されるスペースがあります
ものづくりを楽しんでほしい
―どちらかと言うと、カフェよりも陶芸がメインなのでしょうか?
どちらも大事です。カフェと陶芸との組み合わせと言っても、作家が作った陶器を売る、というのではなく、ここに来られたことがきっかけで、陶芸に興味を持ってもらえたらと思います。ものを作る過程は、大人でもなかなかわからないですから。陶芸に対する敷居を低くしたいという思いもあります。
―陶芸教室をされているのも、その思いがあるからですか?
はい。3才ぐらいのお子さんも参加できます。まずは、子どものころから陶芸に親しんでもらいたいです。私は、自分で作品を作るというよりも、ものづくりをみなさんに楽しんでいただきたい、という思いが強いです。
―陶芸教室のほかにもいろんな教室や催しがありますよね。どんなものがありますか?
「発酵シリーズ」と呼んでいる発酵調味料を使った料理教室や、太鼓を使った音楽ワークショップ、ハーブのブーケ作りの教室なども、レンタルスペースを講師の方に好きに使っていただいていますね。地域の方に喜んでもらえたり、親子で楽しんでもらえるものばかりです。店内には、手作りの小物や植物が飾られています
こだわりのお店が並ぶ、帝塚山マルシェ
―教室やワークショップ以外にも「帝塚山マルシェ」というイベントも主催されていますね?
はい。やりたい人が集まってやっていますね。帝塚山界隈のこだわったパンやスイーツ、野菜、雑貨のお店が集まっています。今後は年4回、季節ごとに開催していこうと思っています。もともと、お店同士の横のつながりを作りたくて、何かできないかと考えて始めました。イベントを通して、お店もお客様も楽しんでいただけたらと思います。
―お店同士のつながりは大事だと思いますか?
そうですね。いろんなお店がもっと増えればいいなと思います。このあたりは都心部ではないので、「ちょっとお茶しようか」と立ち寄るお客様は少ないです。他のお店もそうだと思いますが、はっきり目的を持って来店されるお客様が多いです。周囲にはおもしろいお店がありますので、いくつかのお店をまわっていただきたいですね。周りのお店の方々と一緒に、地域みんなでやっていきたいと思います。ここで育った、あるお店を経営されている方に「短大や学校が移転してからまちに元気がなくなったけれども、最近いろんなお店が出来出して嬉しい」とおっしゃっていただきました。前回の帝塚山マルシェの様子です
前回の帝塚山マルシェ、いろんな品々が並びます
前回の帝塚山マルシェ、たくさんの人でにぎわっています
楽しんでもらいたい、喜んでもらいたい
―森脇さんは、住吉や帝塚山、万代がどんなまちになればいいと思いますか?
若い層がもう少し増えてほしいですね。もっと若い層が暮らしやすい環境ができればと思います。この店がそのひとつになれれば嬉しいです。例えば、妊婦の方でも安心して入れる禁煙のお店や、小さいお子さん連れの方も気兼ねなく来られるスペースがあるお店が増えればと思います。私には、子どもがいるのですが、子育て中にカフェに行きたかったなあという思いがあります。自分にとって「あったらいいなあ」というお店にしたいと思っています。
―お店や教室を運営するうえで大事にしていることは何でしょうか?
何よりも、「楽しんでもらいたい」「喜んでもらいたい」という思いがあります。教室にしても、カフェにしても、どんな仕事でもそうなんだと思いますが、「お客様に何かしてあげたい」と思っています。食事も雰囲気も楽しんでもらいたいです。お客様に「落ち着く」と言っていただけると嬉しいです。もっと楽しいまちになってほしいと思います。大きなソファー席でゆったりくつろげます。
森脇 隆夫(もりわき たかお)さん
森脇 隆夫(もりわき たかお)
元専門学校教員。陶芸・彫金・立体造形・特殊メイクなどの教員を11年間勤めたのち、平成25年3月21日に「森森舎」を開店。帝塚山マルシェを近隣店舗とともに開催、平成26年には帝塚山音楽祭にも参加。- 再発見!すみよし文化レポート まとめ
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