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再発見!すみよし文化レポート その26

2016年3月1日

ページ番号:342791

再発見!すみよし文化レポート その26 蜂須賀桜と武家屋敷の会顧問 原田 弘基(はらだ ひろもと)さん

住吉区で文化的・歴史的活動をされている個人や団体に活動内容や住吉の魅力についてお話を聞いていきます。

 

早く長く咲きほこる、蜂須賀桜


徳島県原田家住宅と蜂須賀桜(特定非営利活動法人蜂須賀桜と武家屋敷の会公式ホームページより)

   上住吉東公園に咲く桜。他の桜よりも早く咲き始め長く咲き続け、毎年、周囲の人の目を楽しませています。この桜は「蜂須賀桜」という徳島県の蜂須賀家にゆかりのある桜です。なぜ、徳島県の桜が住吉区の公園に咲いているのでしょうか。蜂須賀家から桜の木を託された原田家の7代目当主である住吉区内在住の原田弘基さんに、各地に咲く蜂須賀桜、住吉と蜂須賀桜のゆかり、蜂須賀桜への思い、などをお伺いしました。

可憐で丈夫な桜 蜂須賀家から原田家へ

―蜂須賀桜はどんな桜でしょうか。

 ちょっとピンクがかった色をしています。徳島県では節分のころに咲き始めて、3月1日ごろには満開になっています。花が咲いている時期も長く、早く咲いて長い期間楽しめる桜です。虫もつきにくく育てやすいんですよ。追っても切っても枯れにくいんです。山桜や南方の桜との自然交配でできた桜だといわれています。よく知られている桜であるソメイヨシノは4月ごろから花が咲き、開花時期も短いですね。蜂須賀桜はソメイヨシノよりも先に咲き、ソメイヨシノの花が終わっても咲いていますので、ソメイヨシノを補完する役割も担えます。

 

―蜂須賀桜は蜂須賀家に由来していると聞きました。

  はい。元々は徳島城内に咲いていた桜です。当時は殿様など限られた人だけしか見ることができず、「お留め桜」と言われていたようです。明治維新後にお城を壊す前に、第14代蜂須賀茂詔(もちあき)から原田家に託されました。原田家に移植されたあとは、可憐な花であることから、近所の方には「乙女桜」と呼ばれていました。その桜は現在も咲いていますので、少なくとも150年以上前から咲いています。樹齢200年、250年とおっしゃる方もおられます。蜂須賀桜と呼ばれだしたのは、10数年前からでしょうか。

 

―徳島県の原田家は蜂須賀桜があることでも有名ですが、建物としても国の登録有形文化財に指定されており、大変価値があるようですね。

 はい。10数年前に登録されました。当時の公民館長が熱心な方で文化財登録に奔走していただきました。現在は母屋だけを残しています。原田家住宅と蜂須賀桜とほぼ同時期に活動が進んでいきました。活動自体には私はあまり関与していません。私自身があまり関わるのはよくないと思っています。

バチカンにも咲く蜂須賀桜

―蜂須賀桜は徳島県内だけでなく、日本中、さらには海外にも植樹されていますね。

   ええ。蜂須賀桜のことを知った士官学校時代の同期が「このまま放っておいたら、蜂須賀桜が途絶えてしまう。もっと増やして植えよう!」と言い、ある神社に植えたいと考えていたのですが、神社には献木の依頼が多く、蜂須賀桜の植樹は残念ながらかないませんでしたが、徳島市内を中心に徳島県内、日本全国にも多く植えていただいています。海外での初めての植樹はバチカンです。平成15年にバチカン市国のバチカン宮殿庭園に10本植えられました。

 

―蜂須賀桜が海を越えたんですね。

 はい。いろんな方にご協力いただき実現しました。バチカンの他にも中国やタジキスタン共和国、エチオピアなどにも植樹されています。日本国内にも多く植樹しています。住吉区にも上住吉東公園に2本植えられています。

平成28年1月23日の住吉大社での植樹の様子


生根神社にも植樹されました

住吉と蜂須賀桜の縁


住吉大社南門にある第14代蜂須賀茂詔氏の碑


住吉大社の植樹について打ち合わせをする山田さん、原田さん、今西さん

―上住吉東公園に蜂須賀桜が植えられたきっかけを教えてください。

  10年前に当時の町会長さんから「蜂須賀桜を植えたい」とお声がけいただき、植えることとなりました。徳島まで車で苗木を取りに行って公園に植えました。

 

―上住吉東公園以外に、大阪で蜂須賀桜を見られるところはありますか?

   大阪城四天王寺大阪護国神社長居公園などにも植樹しています。1月23日には住吉大社にも献木し植樹します。

 

―なぜ、住吉大社さんに献木することとなったのでしょうか。

   はい。住吉大社と蜂須賀家にはゆかりがあります。南門に、第14代蜂須賀茂詔氏の碑があります。桜の木は植えて花が咲くと、その下で宴会を開かれることを嫌って、献木を断られることもあるんですが、今回は墨江連合振興町会の山田さんや今西さんや住吉大社さんのご厚意もあって、植えることとなりました。生根神社さんにも献木いたします。

 

―住吉でも蜂須賀桜が増えたらいいと思いますか。

   徳島県では、県知事、市長や多くの方々のご協力があって蜂須賀桜が増えていきました。私は何も貢献できていませんが、住吉区にもどんどん蜂須賀桜を植えて、どこかに桜の名所をつくっていただければと思います。原田家住宅での活動にも蜂須賀桜の活動にも、あまり私自身が口出ししないようにしているんですが、住吉ではもっと積極的に、蜂須賀桜を増やしていきたいと思っています。もっとしゃしゃり出ようと思います。(笑い)

 

―これからの大阪、日本はどうなっていったらいいなと思いますか。

 昔のように、世界から認められたいですね。私は94歳(平成28年1月現在)です。昔の日本人なので、最近の世の中を見ると情けない気持ちになることもあります。単純だけれども、素晴らしい国だと思ってもらいたいです。日本はまじめでいい国だと思います。また、本居宣長の歌ではないですが、 桜は日本の花です。もっと桜が増えたらいいなと思います。

 

―若い方におっしゃりたいことはありますか。

 今は鬱屈した時代ですね。世の中って変わっていくものですよ。

 

原田さん、ありがとうございました。

原田弘基(はらだひろもと)
大正11年生まれ
特定非営利活動法人 蜂須賀桜と武家屋敷の会 顧問
蜂須賀桜の写真を手にして

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