再発見!すみよし文化レポート その27
2016年4月30日
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再発見!すみよし文化レポート その27 カノン通りフェスタ Makadii(マカディ)ちこさん
住吉区で文化的・歴史的活動をされている個人や団体に活動内容や住吉の魅力についてお話を聞いていきます。
ちっちゃくてもセンスが輝くつながりを
平成28年3月4日5日に開催された「カノン通りフェスタvol3」の様子
パンで深める家族の絆
―お店を出したきっかけを教えてください
私は、ほぼずっと我孫子に住んできました。初めは自宅で趣味のパン教室を始めて、自宅ガレージで週1回土曜日にパン屋を開くようになりました。口コミで少しずつお客さんが増えお店と教室を別の場所でやりたいなと思っていたときに、ちょうど今の2階建ての長屋が見つかり、お店を開きました。元々、知的障がい者の作業所などで介助員や支援員の仕事をしていたので、将来的には障がい者の方とも一緒にパンをつくって働けるような場所を作りたいと思っています。
―どんなパンを作られていますか?
ホシノ天然酵母という酵母を使っています。味は酒ダネのようなチーズのような熟成した味になります。小麦は国産小麦です。『しっかり噛んで元気になれるパン』を作っています。噛み応えがありもっちりとしていて、全体的に固めのしっかりとしたパンです。しっかり噛んでいただけるようなパンにしています。
―マカディさんのパンは、遠くからも買いに来られるほど人気ですね。
そうですね。ありがたいですね。私は、パンを通じていろいろしたいと思っています。しっかり噛んで健康になっていただきたいですし、パンで家族の絆を深めたいとも思っています。何かを食べて「美味しいな」と思うと明るくなるでしょう。家族や友だちとの話も盛りあがりますよね。マカディさん この日もパンは大人気でした。
あびこ観音の近くだから「カノン通り」!
―なるほど。どこで買ったとか、今度はあれを食べようとか、美味しいものがあれば、話も盛り上がりますね。ところで、ちこさんが「カノン通りフェスタ」を始められたきっかけは何でしょうか。
元々は、自分で好きだと思うお店の情報をフェイスブックなどで流していたんです。パン屋もずっとやりたかったんですが、以前から雑貨屋さんにも憧れていまして。(笑い)顔を出すうちにみなさんとつながりができて、お互いのお店にパンや雑貨を置きだしたりしました。どのお店もみんな一緒に広めていければいいなと思っています。
―「カノン通りフェスタ」という名前はどのように付けられたんでしょうか。
「カノン通り」の命名は、人形作家のあらいさちえさんのアトリエショップPrickle(プリックル)さんです。Prickleさんは、音楽好きでもいらっしゃって、あびこ観音の「かんのん」と音楽用語の「canon(カノン)」を架けて、「カノン通りフェスタ」という名前にしました。
―観音さまとcanonで「カノン通りフェスタ」とは、楽しいネーミングですね。「カノン通りフェスタ」はネーミングだけでなく、狭いエリアながらも楽しい個性的なお店が参加されていますね。
ええ。Prickleさんは、元々はここには事務所だけがあったんですが、あびこを拠点にされるようになって、今は、事務所、作業所、お店を置かれています。人形創作ユニットBruno(ブルーノ)さんも、普段はアトリエのみなんですが、期間限定で1階部分をお店にされたりしています。どちらも遠くからファンが集まってきます。少し離れていますが、「ねことひるね」さんにもお声掛けをして参加していただいています。
―みなさん、お人形を見たり、お買い物をしたり、お茶したりして楽しまれているんでしょうか。
そうですね。お客さまは、いろんなところからそれぞれのお目当てがあって来られていますね。お人形はとても人気で整理券を発行するほどですが、待っていただいている間にワークショップに参加してもらったり、カフェでゆっくりしていただいたりしています。普段から営業しているお店以外にも、他の地域からも軒先に出店していただいたりしています。最近は、自分で雑貨を手作りされている方も増えているので、長屋の2階でフリーマーケットのようにブースを出してもらうのもいいね、とも考えています。将来的には「夏の夜道」をイメージして夜に開催するにのもいいねと話しています。次の「カノン通りフェスタ」は7月29日30日を予定しています。
プリックルさんの2階では大人気の「ロビンちゃん」が勢ぞろい。ロビンちゃんファンの方のコレクションが展示されています。
ロビンちゃんを作るワークショップ。普段も月1回ワークショップを開催中とのこと。詳しくはブログなどで。
ブルーノさん
ブルーノさんでは、アトリエを公開する「おひろめかい」が。
ねことひるねさん
ホノボノンさんで開かれていたヘアアクセサリーを作るワークショップ。講師は広瀬篤子さん。
ホノボノンさん 店頭では焼き菓子販売も。
―打ち合わせもとても楽しそうですね「カノン通りフェスタ」を始めて、変わったことはありますか。
お店同士が仲良くなりましたね。打ち合わせなどでよく集まるようになりました。長屋の中のお店同士はもとから仲が良かったんですが、同じ長屋以外のお店とも仲良くなれました。それぞれのお店がお互いにお客様にお店を紹介することもあります。「ねことひるね」さんは我孫子町駅から見て「カノン通りフェスタ」の入り口にあたるような場所にあるので、道案内などをしていただいていたり、お互いに良い意味で意識しあっています。「カノン通りフェスタ」は、場所が少し奥まっていることもあって、見通しがあまり良くないので、看板やのぼりが置けたらなあとは思っています。
―我孫子や住吉がどんなまちになればいいと思いますか。
直接「カノン通りフェスタ」に参加されていない地域の方にも「がんばってね」「にぎやかになっていいね」「おしゃれな通りになってきたね」と言っていただいています。嬉しいですね。また、今はお店がポツンポツンとある状態ですが、日ごろからにぎやかになればいいなと思います。昔はこの辺りは商店街だったんですよ。治安についても少し不安があります。大阪市立大学の学生さんに、「大学からの帰り道が寂しいなと思っていたけれど、こんな風にお店の明かりが付いていると安心する。嬉しい。」と言われたことがあります。もっとお店が増えてほしいですし、もっとお店や地域のことを知ってほしいですね。私は両親ともに我孫子にいて、私自身もほぼ我孫子で育ちました。住吉は古い歴史のあるまちですが、地域ごとにバラけていて、区全体としては、あまりまとまりがないように思います。もっとつながりがあったら楽しいなと思います。
―どんな風につながっていたら良いと思いますか。
私は、大きな規模でなくても、ちっちゃなところでやっているそれぞれの人たちを尊敬しています。値段の高さではない高級さやセンスが輝いているような、お店や人同士がつながっていければと思います。
ちこさん、ありがとうございました。
素朴な田舎風パンのお店*Makadii(マカディ)ちこさん
2006年3人のこどもを育てる中、パン教室に通い始める
2008年初級、中級、上級コースを修了し、JHBSの講師資格を取得。
2012年6月自宅で週1回の販売&パン教室を始める
2014年1月念願のパン屋・パン教室をオープン
注 Makadii(マカディ)とは、アフリカのショナ語で、英語でいうと「How are you?」のような意味
手にしているのは「カノン通りフェスタ」のチラシです
カノン通りフェスタvol.3に参加されたお店について詳しくはこちらをご覧ください。
あびこカノン通り
- 素朴な田舎風パンのお店 Makadii ホームページ
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- 手作り雑貨のお店 Prickle ホームページ
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- 人形創作ユニットBruno フェイスブックページ
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- 手仕事と雑貨とワークショップ ホノボノンhonobonon ブログ
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- カフェと雑貨のお店 ねことひるね フェイスブックページ
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- 小さなハワイアンカフェ Peekaboo(ピーカブー)ブログ
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