いまざとライナー(BRT)の運行による社会実験について実験開始1年目の利用状況等をまとめました
2020年2月21日
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大阪市では、平成31年4月1日から実施しているいまざとライナーの運行による社会実験について、大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)の協力のもと、実験開始1年目の利用状況やアンケート調査結果等をまとめましたのでお知らせします。この結果を踏まえ、いまざとライナーをより多くの方にご利用いただけるよう、今後の需要喚起策の検討に活かしていきます。
実験開始1年目の状況概要
1.利用実績
<利用者数(推移)>
- 利用者数は平成31年4月の運行開始以降増加傾向にあり、令和元年12月時点で平日(注)1日平均約3,000人。
(注)月曜日から金曜日(土曜日を除く)
<停留所別乗降者数>
- 地下鉄今里筋線延伸区間(今里~湯里六丁目間)については、全ての停留所において乗降者数が増加傾向にあるが、「中川西公園前」、「今川二丁目」、「中野中学校前」の乗降者数は他と比べ少ない。
- 鉄道との乗り継ぎ停留所のうち、「地下鉄今里」と「あべの橋」の乗降者数は多いが「杭全」の乗降者数は少ない。
- JR長居駅との乗り継ぎ停留所である「長居西二丁目」の乗降者数は最も少なく横ばい。
2.アンケート調査結果
<いまざとライナーの利用者特性>
- 平日利用者(計866人)・休日利用者(計504人)のうち、平日・休日ともに60歳以上の方が約半数を占める。
- 平日は「通勤」及び「通学」での利用が約半数を占める。休日は「娯楽」での利用が最も多く、次いで「家事・買い物」で、合わせて約半数を占める。
<利用状況>
- 平日利用者(計866人)のうち、約4割が地下鉄との乗り継ぎ利用で、約5割がいまざとライナーのみの利用。
- 平日利用者(計866人)のうち、沿線にお住まい方が約6割を占める。
<いまざとライナーへの転換状況>
- 平日利用者(計866人)のうち、約3割が新規需要で、約7割が他の交通手段からの転換利用。
- 他の交通手段から転換された方のうち、バスからいまざとライナーへ転換された方が3分の2を占める。
<いまざとライナーの認知度>
- 沿線区にお住まいの方の認知度は約8割あるものの、沿線企業にお勤め等で利用されたことがない方の認知度が低い。
<いまざとライナーの効果>
- 沿線区にお住まいでいまざとライナーを利用されたことがある方の約半数で外出機会が増加。
<運行状況>
- 運行状況は、概ねダイヤ通りの運行ができており、アンケート結果においてもバスと比較して時間が短縮できると評価されているが、一部の停留所や時間帯において遅れたり、停車時間が長いとの意見も見受けられる。
3.社会実験の今後の進め方(案)
(1) 乗り換え利便性の向上
- 鉄道との乗換経路上への案内サインの充実。
- JR長居駅前への停留所移設の検討。
(2)沿線企業等に対し、認知度向上のためのキャンペーン
- 利用の少ない区間について重点的に利用されていない方を対象とした周知・PRを進める。
(3)沿線企業等に対し、通勤における公共交通機関への利用転換を働きかけ
(4)定時性・速達性の向上
- 停留所間の所要時間の実績に応じて、いまざとライナーの運行ダイヤの改正を検討。
社会実験開始1年目の利用状況等のまとめ
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(参考)社会実験の効果検証について
社会実験の目的である需要の喚起・創出の効果等を検証するため、毎年度利用状況等を確認しつつ、需要の定着等を考慮し、実験開始から3年程度経過時に効果検証を行い、必要な需要の喚起・創出策を講じることとし、実験開始から5年程度経過時に再度効果検証を行った上で、本市としての今後の対応方針を決定していきます。
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