淀川区版ネウボラの推進について
2024年6月18日
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淀川区役所では「淀川区版ネウボラ」と名称をつけて、妊娠期から中学生までの課題を抱えるこども達に対し切れ目のない支援を実施しています。
本来、「ネウボラ」という言葉は、フィンランド語で「アドバイスをする場所」という意味で、フィンランドでは一人の保健師が産前・産後や子育て期間で、切れ目のない支援を実施しています。
淀川区役所で実施する子育て支援策は特定の担当者だけではなく、淀川区役所全体で切れ目のない支援の仕組みとし、その仕組みの構築を進めていきます。
切れ目のない子育て支援(淀川区版「ネウボラ」)の推進
1 現状と課題
少子化や核家族化の進行、都市化による地域コミュニティの希薄化に伴い、子育て家庭を取り巻く環境が大きく変化する中で、家庭や地域における子育て機能の低下や子育て中の親の孤独感や不安感の増大等といった問題が生じています。
また、淀川区では養育相談や発達相談などの子育て相談件数は平成30年度572件、平成31年度は597件、令和2年度は686件とほぼ横ばい状況です。
一方、児童虐待件数は現在の集計方法になった令和元年度169件、令和2年度は149件とこちらもほぼ横ばい状況です。
いずれの相談件数も増加こそしていませんが、減少傾向の兆しも見えていないことから引き続き子育て支援策の取り組みが必要です。
現在の大阪市の施策では区役所が3歳児健診から小学校入学前まで(4・5歳児)、の生活状況や健康状況を把握する仕組みが不十分な状況です。
こうした状況の中、令和4年度から淀川区役所独自施策として、これまで充分把握できていなかった4・5歳児について、区役所職員が保育所や幼稚園等を訪問することにより、生活状況や健康状況等が気になるこどもを把握し、適切な支援につなげる取り組みを開始しています。
また、近年関心が高まっているヤングケアラー(本来大人が担うと想定されているような家事や家族の世話などを日常的に行っているこどもたちのこと)について、こどもとしての時間を引き換えに、家事や家族の世話などに時間を費やすことで、友達と遊ぶことや勉強することができなかったり、学校に行けなかったり、遅刻するなど、こどもらしく過ごせていない可能性があるとされており、その対策が求められています。
2 めざすべき将来像
- 妊娠期から子育て期まで家族全体で子育てに取り組み、友人や行政等に子育てに関する相談ができて、必要な支援及びサービスを切れ目なく受けることにより「重大な児童虐待ゼロ」の状態となる。
- ヤングケアラーへの支援が行われることにより、こどもらしく過ごすことができる状態となる。
3 具体的な取り組み
淀川区独自に4・5歳児を対象に就学前施設へ訪問し健康状況や発達状況が「気になるこども」の状況把握や適切なアセスメントを行い、児童虐待の早期発見、ハイリスク家庭への早期支援に取り組みます。また、すべての4歳児を対象に家庭や保育所・幼稚園等の施設へ訪問し、健康教育や子育て相談等を実施します。
こうした、取り組みを含め妊娠期から中学生までの間、切れ目のない支援を行います。
また、ヤングケアラーへの支援は、先ずは社会的認知度の向上を図るとともに、早期発見・把握に努めるなど、関係機関と連携し支援策の充実に取り組みます。
淀川区版ネウボラ全体イメージ
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