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大阪市橋梁維持管理システム(BMS) ~ 大阪市の橋梁の長寿命化に向けた取り組み ~

2017年12月5日

ページ番号:11131

1.はじめに

2.大阪市の橋の特徴

3.現状と課題

4.橋の計画的維持管理の実践

5.大阪市橋梁保全更新計画の概要

6.予防保全による長寿命化でコストダウン

7.長寿命化修繕計画策定事業

(参考)高齢橋の架替

橋梁の保全

1.はじめに

  大阪は、「なにわ八百八橋」と称されるように古くから数多くの橋がかかっており、現在、大阪市建設局は764橋(平成21年4月現在)の橋を管理しています。大阪市では早くから都市施設の基盤整備が進められたため、他都市と比べても橋の高齢化が進展しており、今後いっそう高齢化が進む中、限られた予算で数多くの橋を維持管理する必要があります。
第5回大阪市橋梁保全更新計画検討会

第5回 大阪市橋梁保全更新計画検討会(平成21年3月16日)

 そこで、大阪市では平成19年度より大阪市橋梁保全更新計画検討会 (委員長:渡邊英一 京都大学名誉教授、 委員:古田均 関西大学教授、 田中みさ子 大阪産業大学准教授)を設置し、橋を良好な状態で将来に引き継ぐために、必要な事業計画および実施方針を取りまとめた『大阪市橋梁保全更新計画』を策定しました。

2.大阪市の橋の特徴

 大阪は、淀川や大和川の河口部に発達してきたまちであり、川や堀が多いことから、橋は市民の生活やまちの発展を支える重要な役割を担ってきました。このため「なにわ八百八橋」と呼ばれるように、今日まで多くの橋が架けられてきました。

 大阪市では、淀川、大和川および港湾地帯などに架かる長大橋、都市機能を支える高架橋、市民の生活を支える小規模な橋など、様々な橋を管理しています。

 これらの橋は、道路施設として社会経済活動を支えている橋もあれば、その景観や歴史性などから、まちのシンボルになっている橋もあります。


3.現状と課題

3-1.急速な橋の高齢化

  大阪市では早くから都市基盤施設整備が進められ、橋齢50歳以上の橋の割合は、全国平均約6%に対して、約20%と高く、さらに、戦前に架けられた橋齢70歳を超える橋が約100橋にのぼり、今後は橋の架替や維持管理費などの、事業費の増大が予想されます。




3-2.限られた財源

 近年、大阪市は非常に厳しい財政状況におかれ、これまで以上に効率的、効果的な事業実施が求められています。  このため、新橋建設などの改築費を抑えることによって対応を行ってきましたが、維持管理費については、安全性を確保する観点からこれ以上削減しづらいレベルにまで達しており、新たな維持管理手法の確立が求められています。
橋梁事業費の推移

3-3.求められる安全・安心

 平成20 年度に実施した市民アンケートでは、橋の耐震対策や修繕、架替などの取り組みの優先順位が高い結果となっており、市民の『安全・安心』にかかる取り組みへの期待の高さが読み取れます。

4.橋の計画的維持管理の実践

4-1.取り組み方針


4-2.予防保全による橋の長寿命化

   傷んだ橋をそのまま放置しておくと、損傷は徐々に進行して、道路が通行止めという事態にもなりかねず、将来にわたり橋を適切に保全し、道路ネットワーク機能を維持していくことが必要です。  そのため、これまでは損傷が大きくなってから補修する「事後保全」を行っていましたが、今後は損傷が大きくなる前にこまめに補修する「予防保全」を行い、橋の長寿命化を図ります。日常の維持管理の費用はかかりますが、架替に要する多額の費用を抑えることにより、ライフサイクルコストの縮減が可能となります。

4-3.予防保全を実現するための取り組み

 予防保全を計画的に行っていくためには、点検によって常に橋の状態を把握し、橋の劣化が今後どのように進んでいくのか、いつどのような対策を行うことが最適か、などの検討を行って最適な保全更新計画をたてる必要があります。  近年、橋の損傷データの蓄積が進み、予防保全を計画的に行っていくために必要となる劣化の予測や橋の状態の予測が可能となってきました。  本市では、新たな知見を取り入れながら橋の予防保全を進めるためのシステムとして、大阪市橋梁維持管理システムを構築し、運用を開始しました。

4-4.マネジメントサイクルの構築

 予防保全を軸とした計画的維持管理 (アセットマネジメント)は、 橋梁点検・診断 → データ入力(点検結果) → 健全度の評価 → 管理計画の策定 → 対策工事の実施 → データ入力(対策履歴) というサイクルで行っています。維持管理に必要なデータは、橋梁データベースに蓄積してきました。  この橋梁データベースを活用し、橋の将来の状態や最適な補修時期を導き出す橋梁保全支援システムを構築し、今後の橋の維持管理のあり方について検討を行っています。

5.大阪市橋梁保全更新計画の概要

  大阪市橋梁保全更新計画は、建設局が管理する橋に関わる事業について、橋を良好な状態で将来に引き継ぐために、必要な事業計画(橋の点検・維持補修・補強・架替など)およびその実施方針を示したものです。

6.予防保全による長寿命化でコストダウン

 『大阪市橋梁保全更新計画』の基本方針に従い、計画的予防保全による維持管理を実施した場合のシミュレーションを行った結果、従来の手法と比較して、今後30年間の架替費用と維持補修費用のトータルコストが約50%程度となることが分かりました。


7.長寿命化修繕計画策定事業

 橋梁の「長寿命化修繕計画策定事業」とは、地方自治体が管理する橋の急速な高齢化に対応するため、長寿命化修繕計画を策定することにより、従来の損傷が大きくなってから対策を行う「事後保全」から、損傷が大きくなるまでに予防的な補修を行う「予防保全」へと円滑な政策転換を図るとともに、長寿命化並びに補修費用の縮減を図りつつ、地域の道路網の安全性・信頼性を確保することを目的とし、平成19年度から、その策定費用を国が支援し、進めている事業です。

 大阪市でも、橋の計画的な予防保全の実施に向けて、橋梁点検の実施に伴い橋梁長寿命化修繕計画の策定を進めており、このたび、平成21年度の検討内容をとりまとめましたので、公表します。
 なお、本計画は点検の実施に伴い毎年更新し、公表していきます。

(参考)高齢橋の架替

  大阪市では、点検結果に基づき、予防保全による維持管理を行うことにより長寿命化を図ることを基本としていますが、架替えることが合理的と考えられる必要最小限の橋については架替える方針です。  そのため、戦前に架けられた70歳以上の高齢橋約100橋を対象として、点検結果や既往の構造計算書等の構造照査を行い、架替検討マトリクスにより詳細検討の必要性がある橋を1次選定し、架替検討橋梁とされた橋について、ライフサイクルコスト(LCC)分析に基づく総合評価を行い架替要否を2次選定します。

 ◇ 架替検討マトリクス(1次選定) 

 通常、橋の維持管理計画を立案する際には、橋梁点検から得られたデータを基に、劣化予測を勘案した健全度から保全計画を策定するのが一般的です。  しかし、戦前に架けられた高齢橋は耐 震設計など設計思想が現在の橋と全く 異なる場合や、設計荷重や河川状況などの社会状況が建設当時とは大きく変化している場合などがあり、架替の要否を橋の健全度のみで判断した場合には、判断を誤る可能性があります。  そこで、橋梁点検による健全性評価 に加え、耐荷性、耐震性、河川条件が現在の基準に対し、整合がとれているかについて、機能性評価をあわせて実施しています。


 ◇ LCC分析に基づく総合評価(2次選定)

 高齢橋の架替詳細検討(2 次選定)では、対象となる橋ごとに構造計算や施工計画に基づき具体的な架替、延命化方法を検討し,今後50 年間のライフサイクルコスト(LCC)を架替費や維持管理費だけでなく、多様な項目による経済性の評価を行います。


     ※ 多様な費用とは、工事に伴う経済損失や大地震による被害額などを見込んでいます。

橋梁維持管理計画について

建設局では、計画的な施設の維持管理・更新を進めるため、施設毎に維持管理計画(個別施設計画)を策定しています。

橋梁維持管理計画

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大阪市 建設局道路部橋梁課

住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北2丁目1番10号 ATCビルITM棟6階

電話:06‐6615‐6818

ファックス:06-6615‐6582

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