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大阪市難波地区交通バリアフリー基本構想

2022年11月1日

ページ番号:206220

 大阪市難波地区交通バリアフリー基本構想は、平成15年4月に制定されました。

基本理念・基本方針

 大阪再生の拠点となる、誰もが楽しめる賑わい・協働・発信のまち「ミナミ」の形成

  • 誰もが移動しやすい空間づくりによる、回遊しやすく賑わいがあり、安心して訪れることのできる「ミナミ」の形成
  • 官・民・市民が協働する「ミナミ」の活力を活かした、人にやさしい案内システムの整備
  • 活力ある「ミナミ」のための市民参画による「心のバリアフリー」の推進

重点整備地区

 難波地区では、主要な公共施設の立地、面的に広がった商業・業務施設、新たなまちづくりの拠点などを考慮して以下の視点から面積約191haの重点整備地区を設定しました。

  • 大阪の「顔」にふさわしい都市機能が面的に集積した範囲
  • 広域的な集客力を持つ商業・娯楽空間を含む範囲
  • 障がい者、高齢者、来訪者など誰もが回遊し、「ミナミ」を楽しむ範囲

主要な経路

 大阪市の中心市街地である難波地区の持つネットワーク機能を最大限に活かすため、次のようなルートを歩行者ネットワークの主要な経路として選定しました。

  1.  地下経路は、自動車との完全分離が図れて安全に通行できるほか、雨天時など天候が悪い時でも快適に歩行できることから、積極的な活用を図る。このため、乗り換え経路として位置づけるとともに、すべての地下経路を主要な経路とする。
  2.  地下街、地上の空間特性を踏まえ、面的に広がる商業・業務施設、商店街や飲食街、さらに新たなまちづくりの拠点などこれらを効果的に繋ぎ、回遊性を考慮したルートを選定する。
  3.  主要な経路の内、幅員が広く、「わがまちウォッチング」でも音響信号機を設置するなどの要望が強かった「千日前線(難波境川線、大阪枚岡奈良線)」については、一体的に整備を図る路線として選定する。

難波地区における歩行者ネットワークの概念図

概念図
凡例

歩行者ネットワークの主要な経路

主要な経路
凡例

主要な経路図

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整備の基本的な考え方と整備内容

 公共交通、道路、交差点等で移動の円滑化にあたり、整備の基本的考え方と整備内容を示します。ここに示された事項は、基本構想策定後、関係する鉄道事業者、道路管理者、公安委員会等が、基本的に国の基本方針に基づき平成22年を目標にバリアフリー整備に取り組むこととしていますが、整備時期は個々の施設により整備条件が異なることから3つの整備目標時期を設けています。
  • 時期A: 平成22年までに完了
  • 時期B: 平成22年までに着手(一部整備)
  • 時期C: 平成22年以降に着手(現在の技術基準等を考慮した場合、平成22年までに着手困難であるが、今後引き続き検討を進めるもの)

駅舎・鉄道車両

 今回基本構想を策定する地区の鉄道関係の4社が調整し、協議を重ねて整備の基本的考え方を整理しました。更新時期等を勘案しながら最良のタイミングにあわせて、よりよい整備を進めていきます。

※ 鉄道事業者:西日本旅客鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、南海電気鉄道株式会社、大阪市交通局(現:Osaka Metro)

  • 視覚障がい者誘導用ブロックの敷設〔時期A〕
  • 音案内の提供の検討(特にトイレ前の男女の区別)〔時期B〕
  • 駅舎内の一貫した連続性のある案内・誘導施設の充実〔時期B〕
  • 身体障がい者の使いやすさに配慮した券売機の導入〔時期C〕
  • 拡幅改札口の設置〔時期A〕
  • 移動円滑化された経路の確保
    ・ エレベーター等によるホーム~コンコース階~公共用通路の経路の確保〔時期A〕
    ・ 民間施設の既存エレベーターの活用推進等、多種な手法による乗り換え経路の確保〔時期B〕
  • 階段の改良
    ・ 踏面端部の識別化、手すりに行き先の点字表示〔時期A〕
  • ホームにおいて文字、音声による列車案内の充実〔時期B〕
  • 車両とホームとの隙間・段差の改善
    ・ 新規増築・大規模改良時におけるホーム構造の変更や車両構造の検討〔時期C〕
    ・ 渡り板の配備と適切な対応〔時期A〕
  • ホームにおける安全対策
    ・ ホーム縁端付近に連続して視覚障がい者誘導用ブロックの敷設〔時期A〕
    ・ 視覚障がい者誘導用ブロックへ、線路側とホーム内側との区別が容易にできる工夫〔時期B〕
  • トイレの改良
    ・ 車いす対応トイレの設置〔時期A〕
    ・ 新規、改良時の多機能化〔時期B〕
  • 鉄道車両の改良
    ・ 車いすスペースの確保〔時期B〕
    ・ 行き先等の案内表示装置の設置〔時期B〕
    ・ 車両間の転落防止装置の設置〔時期B〕

バス車両

 バス車両のバリアフリー化は、鉄道駅施設のバリアフリー整備の効果を広域の利用者に波及できることから、バス車両のノンステップバス化を推進します。

  • 市営バスは新規導入時にノンステップバスを導入をする
  • 民営バスは国の定めた基本方針に基づきノンステップバスの導入を推進する

   注 市営バスは平成30年4月より民営化し、大阪シティバスが運営しています。

道路、交差点、乗り換え経路

重点整備地区内の主要な経路において、関係事業者が連携、調整して事業の推進を図っていきます。
  • 道路
    ・ 歩道の改良〔時期A〕
      段差の解消、勾配の改善、舗装面の改善など
    ・ 視覚障がい者誘導用ブロックの敷設〔時期A〕
    ・ 放置自転車等歩道上のの障害物の撤去〔継続実施〕
    ・ バス乗り場における路線図、時刻表等の見やすさの改善〔時期B〕
    ・ タクシー乗り場の段差の解消〔時期A〕
  • 交差点
    ・ 音響信号機等の設置検討〔時期A〕
      千日前線(難波境川線、大阪枚岡奈良線)
    ・ 横断歩道部への視覚障がい者の横断を支援する施設の開発・導入検討〔時期A〕
  • 乗り換え経路(地上と地下の連続性)
    ・ 視覚障がい者誘導用ブロックの敷設〔時期A〕
    ・ 地上と地下の連続性の確保〔時期B〕
  • 地下街
    ・ 視覚障がい者誘導用ブロックの敷設〔時期A〕
  • その他
    ・ 休憩施設の設置の検討〔時期A〕

案内・誘導

 安心して"都心地区などに出かけよう"という気持ちになれるように、バリアフリー状況をはじめとする都心利用のための情報を掲載したマップの作成と、当該情報の事前入手が可能なシステム等を検討します。
  • 案内・誘導
    ・ 乗り換えや、周辺地域・施設への案内など、一貫した連続性のある案内・誘導サインの整備〔時期B〕
  • その他
    ・ 一貫性のあるルール化された連続的な案内・誘導システムの検討〔時期A〕
    ・ バリアフリーマップの作成・改良〔時期A〕
    ・ 視覚障がい者誘導ブロックと連携した音声案内の開発・導入の検討〔時期B〕

ソフト面

 駅、道路等の施設整備を進めるだけでなく、市民のバリアフリーへの関心を喚起し、理解を深め、一人ひとりがバリアフリーに参加するような効果的な情報提供、広報・啓発活動等を推進します。
  • 施設利用支援の取り組み
    ・ 総合案内所等で充実した案内サービスの提供
  • 基本構想策定の取り組みの市民への周知などバリアフリーへの関心の喚起
  • バリアフリーへの理解の深化
    ・ ノーマライゼーションに対する正しい認識を深めるための広報啓発の充実等
  • バリアフリーのまちづくりへの参加
    ・ 放置自転車対策の強化、自転車利用マナーの向上等

基本構想全文

大阪市難波地区交通バリアフリー基本構想

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特定事業計画の進捗状況については、特定事業計画の進捗状況一覧をご覧ください。

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このページの作成者・問合せ先

計画調整局 計画部 交通政策課
電話:06-6208-7823 ファックス:06-6231-3751
住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所7階)

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