報道発表資料 食中毒の発生について(住吉区)
2024年3月22日
ページ番号:623353
問合せ先:健康局 健康推進部 生活衛生課(06-6208-9991)
令和6年3月22日 19時20分発表
令和6年3月19日(火曜日)9時45分頃、大阪市住吉区内の事業所から「職員とその家族が先週末に住吉区内の飲食店で会合を行ったところ、複数名が体調不良を呈している。」との届出が住吉区役所を通じて大阪市保健所にありました。
調査したところ、当該グループは27名で3月16日(土曜日)18時30分頃から、住吉区内の飲食店「炭火やきとり 将吉」において焼鳥、からあげ等を含むコース料理等を喫食し、うち18名が3月17日(日曜日)12時頃から3月18日(月曜日)18時頃にかけて、下痢、おう吐、発熱等の食中毒様症状を呈していることが確認されました。
発症者18名の共通食は当該飲食店で提供された食事以外になく、その発症状況が類似していること、発症者及び調理従事者のふん便からノロウイルスが検出されたこと、発症者に共通する感染症を疑う事象が確認されなかったことから、「炭火やきとり 将吉」を原因とする食中毒と断定し、営業者に対し、3月22日(金曜日)から3月23日(土曜日)まで2日間、当該飲食店の営業停止を命じました。
調査概要
原因施設
名称:炭火やきとり 将吉(すみびやきとり しょうきち)
所在地:大阪市住吉区遠里小野4丁目4番13号
営業者:山﨑 将吾(やまさき しょうご)
業種:飲食店営業
行政処分
原因施設の営業停止2日間
(令和6年3月22日(金曜日)から令和6年3月23日(土曜日)まで)
<違反条項>
食品衛生法第6条第3号違反(食中毒の発生)
発症者の状況
発症者 18名〔男:6名(6歳から63歳)、女:12名(8歳から62歳)〕
受診者 6名(入院なし)
(注)発症者は全員快方に向かっています。
年 齢 |
10歳 未満 |
10~19歳 |
20~29歳 |
30~39歳 |
40~49歳 |
50~59歳 |
60~69歳 |
合 計 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
発症者数 |
男 |
2 |
0 |
0 |
2 |
1 |
0 |
1 |
6 |
女 |
1 |
1 |
2 |
1 |
2 |
4 |
1 |
12 |
[在住府県別発症状況]
大阪府 18名
主症状
下痢、おう吐、発熱等
病因物質
ノロウイルス
原因食品
令和6年3月16日(土曜日)に当該施設で提供された焼鳥、からあげ等を含むコース料理等
(詳細については現在調査中)
検体名 |
検査結果 (ノロウイルス) |
---|---|
発症者ふん便(11検体) |
10検体から検出 1検体は陰性 |
調理人ふん便(3検体) |
1検体から検出 2検体は陰性 |
(注) 本報道資料に関連して、検査の技術的な事柄については、地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所までお問い合わせください。
担当 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所
公衆衛生部健康危機管理課
電話 06-6972-1327
参考
《食中毒発生状況》
- 令和6年1月1日(月曜日)から令和6年3月21日(木曜日)まで
3件46名(本件を含まず) - 令和5年1月1日(日曜日)から令和5年3月21日(火曜日)まで
1件5名
(食中毒発生状況の年次集計は、毎年1月1日からの統計です)
(ノロウイルスについて)
- ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、1年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
- 感染すると1日~2日の潜伏期間の後、おう吐、下痢、発熱等の症状を起こします。
- 症状は通常数日で回復しますが、乳幼児や高齢者など抵抗力の弱い方は重症化するおそれもあります。
- 感染した人は症状が治まっても2週間以上便の中にウイルスを排出します。
(ノロウイルス食中毒予防のポイント)
- トイレの後、調理をする前、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。特に「2度洗い」が効果的です。
- おう吐や下痢、風邪に似た症状がある場合は、調理に従事しないようにしましょう。
- カキなどの二枚貝を加熱調理する場合は、中心部まで十分に加熱(85~90度で90秒間以上)しましょう。